見出し画像

陰陽五行と生活のコツ

 ここまで思いつくままにいろいろな神気に関ることを書いてきましたが、ここをご覧いただいている方々に少しでもお役に立てていればと思っております。ここで少しまとまったお話をいたしたいと思います。

 この世のあらゆる事象は、陰陽の働きによって出現し、生成すると言われています。

 人はこの陰陽の働きと一体となる事を生き方の基本とするとよいのです。

 陽とは一方であり、陰はその他方を意味します。陰陽が調和する中で、人それぞれの生かされる途があります。それが自分を生かせる本来の道です。この陰陽の活力の源は、この地上の五元素、五行にあると言われています。

 よい気が流れる空間、心地よい気がかもし出される空間に出会ったことはありませんか。立ち止まったり、腰を下ろしてみたりすると、気持ちがスーッとしてくるような場所です。

 やがてすがすがしくなってきて、身体全体が浄化され、そこにいるだけでイライラやトゲトゲが取れていきます。

 その場の気を心身が感受し、魂が浄化されるのです。気に服し、気を感受することを祐気取り服気法といいますが、この気は五行の木火土金水から発すると考えられています。

 はからずも、ご自分の考えていた道に進めなかった方、どこかで陰陽のバランスが崩れたのかもしれません。

 落胆することはありません。急がば回れかもしれませんし、また、今はこの道が進む道として与えられたのかもしれませんね。

 しかし、自分の何処が違ったのかに気づくことは必要です。それは単なる言葉の上の反省であってはいけません。まだまだ間に合います。ご自分の五行を知り、途を意識して心の中に持ち続けてください。

 この世は天地の間で月や日の満ち欠けをはじめとして、歳月年齢など万事に起伏が生じて、消長盛衰の変化が尽きることなく無限に続いていきます。

 この自然の法則は、事に興滅、家に盛衰、国に興亡があるように人間もこの自然の法則に従わなくてはなりません。誰一人としてこの垣の外に出ることはできないのです。

 草木に緑萌えるときがあっても、やがて紅葉し枯れ落ちるように、人生にも生老病死、吉凶禍福の四相四苦があります。これはどなたもご存知のことです。

 この自然の法の中のひとつに、天の気と地の気の組み合わせというのがあります。人がこの世に生まれてきたとき、この天の気と地の気が音を発するとするものです。この発する音によって、その人の魂は生成され、この魂によって人の性格が形作られ、そこに天命が与えられるとしたものです。また、そのときの人それぞれの音に合う合わないが、事物、人との相性の良し悪しになると言われてます。 

 人は年を重ねるたびに、この自然の法則をその日常性の中で見失うようです。

 いろいろな事物や人との出会い、また移転を重ねることによって、いつの間にか五行の気脈が狂い、悪い業や因縁を取り込んでしまうのでしょう。

 この業・因縁はとても根深いものです。

 その人と相手、事物の間にある業・因縁は、百人百様、千人千様です。悪い因縁の結果である肉体の自我や金銭の自我だけで生活してはいませんでしょうか?

 人の命運には、その人の誤った思いが記憶され、誤りのまま現実となったものが多いのです。その人の運命はその人自ら招いたもので、いまの境遇、すなわち現実はその人自ら造ったものと言えるでしょう。

 このことを忘れずにいていただけると明日が変わってくるのではないかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?