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夏越の祓(なごしのはらえ)

神社の鳥居の下や拝殿の前などに茅で大きな輪を作ったものを設け、そこをくぐって穢れや災いを祓う夏越神事です。茅の輪くぐりのほかに、人型の紙に穢れを託して川に流したり、海の水で清めたりします。

「みなづきの なごしのはらえするひとは とうときいのちのぶというなり」

皆さん今年も大祓い式に参加されますか?

6月末の茅の輪くぐり。場所によっては7月の末におこなう所もありますので、このところあまり芳しくなかった方は、夏越(なごし)の祭り、茅の輪くぐりで穢れを清め、この半年を締めくくっては如何でしょう。

茅の輪くぐりは、神主さんの後に従って左回りに1回、元の位置に戻って、次に右回りに1回、そしてもう一度左回りに1回、それから正面に向かってくぐり拝殿に進み参拝します。

鎮守の森の中で繰り広げられる古いしきたりのお祭りで、その村々のしきたりが息づいていて、ご神気をもっとも身近に感じるお祭りです。

村の人が総出で列を作っているのを遠くから眺めますと、まるで先頭に神さんがいて、次に神主さん、その後に村の人達というように見えるのが不思議です。

皆さんの中で、お宮さんに日ごろ疎遠になってるようでしたら、産土神(うじがみさま)に導かれているように見えるこの茅の輪くぐりをしに、ぜひお近くの氏神神社をお訪ねください。

7,8月夏の神事は特にご神気の強いものが多いと思います。夜は幽玄の世界です。

以前、鎌倉の鶴岡八幡宮のぼんぼり祭りをお勧めしましたが、近くに住んでいたが知らなかったというお便りもいただきました。日没ころの情景にすばらしいものがあったと言うお便りが一番多かったと記憶しています。

何処のお祭りでもそうですが、夏の夜のお祭りは、蝋燭(ローソク)の灯りに導かれ神様が身近に感じられます。

夏は日本中がお祭りです。日本の祭り100選に入るような大きな祭りに目が行きがちですが、皆さんのお住まいの身近な所にも氏子さん達の心のこもったいいお祭りはあるものです。ぜひお探しください。神さんのご神気に触れることが出来るでしょう。

祭りが終わると、やがてすぐ立秋です。夏の日は短くもあります、特に夏の夜の思い出は、遠い日の花火と言う表現が良く似合いますね。

お住まい近く、ご実家に帰省されて、小旅行と、夏祭りで日頃のお蔭様を感謝するのは如何でしょう。

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