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『Strategy:戦略』 ビジネスにちょっとだけ役立つかもしれないこと

立て立て立つんだジョオオオオオ
とリングサイドで、丹下段平が叫ぶ…

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男なら、たたかう時がくる
誇りを守るために、命をかけて、、、

あしたのジョーの「美しき狼たち」
の出だしの歌詞です。

さて、戦略という言葉は「戦いを略す」と書きます。

孫子の兵法で、孫子は「戦わずして勝つ」と言いました。

「戦わない」ことを考えることが戦略だろうか??

必死に戦っている人は「戦略的にはダメ」なのか?
あしたのジョーの無謀なクロスカウンター狙いのようなリスクの高い戦い方は戦略でもなんでもないのだろうか...

社内外でも戦略、戦略...という言葉が飛び交います。

ということで、月を見ながら、戦略について考えてみようかな〜
なんて思いました。

そもそも、戦略は、「Strategy」を日本語に直したものですよね。
これは、どういう意味かと考えると、「戦いをどう行っていくかを計画する」という意味です。
「戦いを略す」という意味ではないかと思います。
なので、「戦略は戦いを略すことではないない」と捉えます。

孫子の兵法の「戦わずして勝つ」は、戦略のひとつの方法だと思います。

ビジネスで「戦わずして勝つ」方法を、孫子の兵法から考えてみます。

百戦百勝は、善の善なるものに非ざるなり
「戦いにおいては、自分も相手も傷つかないように勝つことを考えなければならない。」とあります。
どちらが勝っても負けても、傷つけば疲弊し、回復に大変な時間と労力がかかるからです。
一番いい勝ち方は、戦わずに勝敗を決することなのだと言っています。
争いが生じれば、互いが無傷でいられることはまずありません。
それはビジネスにおける戦いだって、日常の争いごとだってそうですよね。
一度争いを始めると、どうしたって互いに何らかの傷を負います。
勝った方も無傷というわけにはいきません。

実際に戦う前に、自分も相手も傷つかない勝ち方、つまり戦わずに交渉で勝敗を決するような方法、もっと言えば相手に「喜んで勝ちを譲ります」と言わせるくらいの方法を考えなくてはいけないのです。

戦う前に相手の戦闘心をくじく

上兵は謀(ぼう)を伐(う)つ。
戦う前にまずたしかめるべきは、相手に戦う気があるかどうかです。
そのうえで「ある」とわかったら、相手が戦う気をなくすように仕向けるといいと言います。
それもまだ戦いの芽が小さいうちに摘み取ってしまうことが望ましい。

「天下の難事は必ず易きより起こり、天下の大事は必ず細(ちいさ)きより作(お)こる」
 これは老子の言葉。天下の難事・大事といえども、事の起こりは簡単に解決できる些細なものだったという意味です。

相手に早い段階で「こいつと戦っても勝てないな」と思わせる。それが孫子の言う「謀を伐つ」ということです。
これができれば、戦う前にライバルたちをどんどん排除していけるのです。

戦略の基本は「非戦・非攻・非久」
善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うに非ざるなり。
人の城を抜くも、攻むるに非ざるなり。
人の国を毀(やぶ)るも、久しきに非ざるなり。
これは自分にしかできないという「オンリーワン」の分野を持ちなさい。
そうすれば戦う必要もなくなる。
よしんば争いごとが生じても、長引かせないことを第一義とするべきである。といことです。

これは「非戦・非攻・非久」といって、孫子が戦略の3つの基本とするものです。
一つ目の「非戦」は、前述したように、とにかく戦っちゃあダメなんだ、戦わずに勝つ方法を考えなさい、ということ。
そのために大事なのは、ビジネスでも人生でも、こちらが誰にもマネできない、自分にしかできない「オンリーワン」の分野を持つこと。勝てないとわかっている相手に、好んで戦いを挑んでくる者などいません。
次の「非攻」は、自分から力ワザで相手をねじふせるようなことをしてはいけない、ということ。勝てる相手であればなおさら、わざわざこちらから仕掛けることはありません。戦争で言うなら兵糧攻めとか水攻めとか、相手が追い詰められて内部から崩れていくのを待てばいいのです。

ビジネスにおいても、自分が圧倒的な実力を持つことで、ライバルを不利な状態にすればよいのです。
そして第3の「非久」は、「もう争わないわけにはいかないな」となったら、それを長引かせてはいけない、ということです。
ビジネス上の競争でも、人間関係のもめごとでも、争いが長引くと泥沼化して双方が疲弊するだけ。緒戦に全力投入し、勝って主導権を握り、早いうちに切り上げることが肝要なのです。
「負けるが勝ち」ということもありますから、当面は相手にわざと勝ちを譲ることも戦略の一つでしょう。その意味では、「10年後には勝つさ」と確信できる長期的な戦略がモノを言う、とも言えます。

さて、孫子の兵法をみてきました。
個人的な戦略の解釈です。


・負けない戦をする
・勝てる戦をいくつ多く実施するか
・勝てる戦をいかに確実にかつか

戦わなければ良いというわけではないと思っています。あしたのジョーよろしく戦わなけれいけないこともあります。
それが、負けると分かっていてもです。
勝つために負けるということも重要かと思います。

しかし、全戦全敗では無意味です。
戦いに勝つ確率を上げるということです。

そして、「戦いを避けた」ということは、他の誰かが勝っているということです。

市場の面積を争うのであれば、自分を磨かず勝てる戦だけやっていては、いずれ市場の面積はなくなっていきます。

そのために武器を手に入れなければいけない
なんのためか戦うためです。
「非戦・非攻・非久」
にもある通り、オンリーワンの武器を磨くことです。

戦略とは、こういうことだと議論を繰り返す時間があるのであれば、もっと顧客や市場に目や耳を傾けるべきです。

月を見ながらこんな事考えてるならお前もやれよって言われそうですが…w 

ビジネスに正解などありません。
評論家になっちゃいけません。

戦略とは、顧客のニーズを満たすことです。
他社を蹴落とすことではありません。
しかし、どんなに良いソリューションであっても、それを認知して貰わなければいけません。そのためには多くの土俵に上がることも重要です。
そして、変化に対応しながら持続的にソリューションを提供していくことです。
「認知を広め、確か価値を顧客に届け、ファンになってもらうことを、継続的に実施すること」
これが、現代社会の企業に求められていることではないでしょうか?

と、月見だんごを頬張り、中秋の名月を眺めながら、思いにふけりましたとさ

おしまい




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