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身辺雑記(2020年12月13日〜12月19日)

2020-12-13(日)
さまよえる歌人の会オンラインに参加。新人賞受賞作4編、160首を一気に読む。ついタイトルやモチーフ、連作構成や技法に目が向いてしまうが、一首一首をていねいに読み、作品自体の持つ叙情や作歌意図が過不足なく表現されているかをくみ取ることが短歌を味わう豊かな時間だと気づく。

自分が読めていないのはともかくとして、伝えたいことをしっかりと受け取ろうとしてないんだな、と思う。これは気負っても仕方がないので、いいと思ったらいいと受け取ればいいし、わからないものはわからないと受け取ればいい。心の動きを感じ取れるようになりたい。

2020-12-14(月)
出社。2週間前に発生した原因がわからないトラブルの検証をする。回線速度などいくつかの項目を調べたものの特定に至らず。今月はじめて担当のない日だ、とテンションがあがり、営業の人に早口でわけわからん省略をしてしまう。自由に話しかけていい日なんだけどわかりやすく話せない。

「なんなんじ?」
 理恵が唐突に言う。
「えっ」
「だから……、何時からのと何時からのがあるんですか」
 ちょっと不貞腐れたように理恵は言ったが、久志は笑いをこらえきれない。ときどき理恵は、こんなふうにもの凄い省略の仕方をするのだ。
鷺沢萠『スタイリッシュ・キッズ』

早口で省略と書いていて、このフレーズが頭をよぎった。

メンタルがヤバめなので肉を補給する。

2020-12-15(火)
テレワーク。何度もやっている業務。いくつかイレギュラーがあったが、無事終了。何回かやってみて、こうしたらわかりやすいかなと思ったことを提案したら、手間がかかって面倒だ、ということで即却下される。言われて確かに面倒だってなる。面倒だってことに気がつけただけよかった。

2020-12-16(水)
出社。朝イチで機器設営。のち画面の向こうの上司と同じ部屋に同僚がいる会議。ずれて二重に聞こえる音声に超絶に混乱しながら記録を取る。午後は画面の向こうの人と同じ部屋の人がいる業務のヘルプ。段取りがわかんなくて超絶に混乱した頭の中の自分を無理やり黙らせて粛々とこなす。

一昨日の日記を書いていたら、またしてもバスを乗り過ごした。一昨日の自分にしっかりしろ、と怒られた心持ちででひと停留所ぶん歩く。

2020-12-17(木)
テレワーク。微熱。一昨日と同じく慣れている業務でよかった。夕方わりと大きく揺れてかなり焦る。画面越しに揺れている人と何ごともない人がいて、時空のゆがみを感じる。外はやたら寒くてタクシーで通院。諸々不安だけど熱は下がっていて、年始までの薬を受け取ってタクシーで帰る。

2020-12-18(金)
テレワーク。他部門の方々との会議。自分のところが先走っているのか、ほかのところが手堅いのか、妙に温度差があってしんどい。週明けの業務の準備をして早めに店じまい。子どもがしょうが焼きを作ってくれた。妻の帰りが遅くて冷めてしまったけど、そろって食べたいから待っていた。

2020-12-19(土)
休み。寒さとともに安定した鬱期。これ波が引いていくのをぼんやりと待つのがいちばんだな。地味に地図帳やグーグルマップを開きつつ、溜まっていたブラタモリをみる。北海道とか高知とか熊野とか行ったことないんだけど、歌集を読んで、なんか引き寄せられて行きたくなるのが不思議。


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