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聖女BATTLE!第1話/「アイドルの心」
プロローグ 天界の宴
月夜が降り注ぐ夜の宴会。皆で酒や食事を持ち合い、にぎやかに過ごす。そこに身分の違いや性別の差別などない。皆が一体となって中央を見つめている。
神殿の中央で純白のドレスを身に纏い、長い銀髪をなびかせ踊っている女性がいた。
彼女が歌うと皆うっとりと聞きほれ、心が癒されていく。踊りを見るだけで沈んだ気持ちが元気になっていく。
皆彼女を聖女と呼び、彼女を円形で囲って眺めている。その中に兎の耳を生やしたピンクがかったブロンドの少女と、猫の耳を生やした黒髪の少女が目をキラキラさせて見つめていた。
「ねぇ、マオミー」
兎耳の少女が隣の猫耳少女、マオミーに呼びかけると彼女はこちらを見た。
「なに? ミーミーお姉ちゃん」
「お姉さん、綺麗ね」
「うん。いつか、お姉さんみたいになりたいね」
互いの夢を硬く胸に刻みこみながら、少女達はうっとりと聖女の舞を見つめていた。
それから幾年が過ぎた。二人の少女は美しく成長し、今神の前で跪いていた。
ミーミーはピンクがかったブロンドを腰辺りまで伸ばし、赤い衣装に所々に白のレースが入った衣服を着て、首元には赤いリボンを結んでいる。
胸が大きく、全体的にむちっとしている。が、彼女の醸し出す清潔感が、肉欲感を感じさせない。
マオミーは黒い髪は肩より少し長く、クセ毛で所々跳ねている。猫耳を生やした、少しいたずらっ子のような雰囲気を醸し出していた。
緑の衣装に所々に白のレースが入った衣装を着て、首元には緑のリボンタイを結んでいる。
ミーミーより胸は小さいが、すらっとしており、全体的にスタイルが良い。
「マオミー、ミーミーよ。面を上げよ」
ミーミーとマオミーは顔を上げ、天界の長、神を見上げた。
「今日来てもらったのは他でもない。聖女になる修行をするため、人間界に行ってもらう」
「人間界に……?」
マオミーの声に神はうむ、と顎から延びる長い髭を撫でた。
「聖女とは、歌や踊りで皆を癒し、愛と勇気を与える存在的なもの。それは人間界でいうアイドルに似ている」
「アイドル……ですか」
「そうじゃ、二人には人間界でアイドルになって聖女の修行をしてもらう」
まだよくわかっていない二人はきょとんとしている。
子どもの頃から憧れていた聖女。その修行ができると心待ちにしていたのに、何故わざわざ人間界に行かねばならないのか。
「まずは、そうじゃな。アイドル事務所のドアを叩いてみてはどうじゃ」
「はぁ……」
「資金の心配はせんでええ、天界からバックアップをしよう。人脈もそれなりにある。
天界を降り、人間として生きている者の中にアリアという者がおる。その者の娘高橋かずみがアイドル事務所に勤めているらしい」
二人の顔が不安で曇っていく。右も左もわからない人間界に突如放り出されるのだろうか?
「アリアにはワシらの方から連絡を入れよう。二人はまず人間界に降り立ち、かずみのいる事務所へ行くのじゃ」
二人が黙っていると、神はにこりと笑い髭をなでる。
「なに、心配することはない。人間界は天界と違って自由で思わず帰りたくなくなるほどらしい。
二人とも当然じゃが人間に正体がバレたら修行はそこで終わりじゃ。天界へ即強制送還となるから、気をつけてな」
益々二人の顔は曇り、顔色は悪くなっていく。
「聖女は常に憧れの象徴であらねばならぬ。二人とも、それを忘れずにな」
「は、はい!」
「がんばります!」
幼い頃、月夜の下で見た聖女の舞を思い出す。透明感のある美しい歌声にしなやかに舞う純白の体。
銀髪の髪が月明かりに反射してキラキラと輝く度に二人は目をキラキラさせて見ていた。なりたい、いつか彼女のような聖女に。
その思いは今、現実になろうとしている。
「人間界の暮らし方などは、詳しくはチュエに聞くがいい。チュエ」
「はい、ここに」
奥から腰まである茶色の髪につぶらな瞳の女性が入ってくる。背は二人の肩ぐらいしかなく小さく愛らしい女性だ。
「では、ミーミー、マオミーよ。期待しておるぞ!」
「「はい!!」」
こうして、二人の少女の聖女修行が始まったのであった。
聖女BATTLE!第1話「アイドルの心」
ジリリリリ
けたたましく鳴り響く目覚まし時計を、布団から腕だけを伸ばして止めようとする。ようやくカチっと止めると、再び眠りに入ろうとした。
「マオミー! 起きないと遅刻しちゃうよ」
「う、うーん。おはよう、ミーミーお姉ちゃん……」
目をこすりながら、猫耳を生やした黒髪のセミロングの少女、マオミーは姉、ミーミーに挨拶をした。そしてゆっくりと布団から出て制服に着替える。
黒のブレザーにチェックのスカートを履き、緑のリボンを結ぶと、部屋を出てマオミーは洗面台へと向かう。歯をしゃこしゃこと磨き終えると、顔を水で洗った。
タオルでふき取り、洗い物かごへタオルを入れる。そして台所へ向かうとテーブルにはバターの塗られたトーストとしょうゆのかかったハムエッグと牛乳が用意されていた。
「おはよう、お母さん。いい匂い」
「おはようマオミー」
「お母さん、私ハチミツもかけたいな」
「はいはい、甘いものが好きねミーミーは」
うさみみを生やしピンクがかったブロンドの少女、ミーミーははちみつを受け取ると、バターの塗ったトーストに少しだけ垂らした。そしてパクリと口に入れるとふにゃんと幸せそうな顔になる。
食べ終わった二人は洗い物をするよと母に申し出るが、早く学校へ行きなさいと断られる。
「マオミー! お弁当! 忘れてるよ」
「いっけない、忘れてた」
玄関で靴を履き替えていたマオミーは台所へ戻り、母お手製のお弁当をカバンへ入れる。
「じゃ、行ってきまーす」
ドアにカギをかけ、二人は学校へと向かった。
有名名門校、私立聖秀女子学院。アイドルを目指す者の登龍門として全国の女の子のあこがれの学校。
聖女という愛称で親しまれ、卒業した者は様々な分野でスペシャリストとなっている。
特にトップの成績で卒業した者はアイドルとしてデビューするバックアップを約束されている。
毎月1回、金曜の夜にアイドルランキングを決定する「聖女バトル」が公式非公式問わず行われ、その戦いの様子は全国にネットで配信される。
勝敗を決めるのは「ジャッジメント」と呼ばれる国内で選ばれた12人のメンバー。
誰がジャッジメントなのかは、一般には公開されていない。
聖秀女子学院の掲げる校風は「芸武両道」。歌やダンスはもちろん、戦いのスキルも問われるのだ。
先日マオミーとミーミーは試験に合格し、見事聖女に編入できたのだが……。
「マオミー! 今日カラオケ行こー!」
「うん、行く行く!」
放課後友人達とカラオケ三昧をしていた。カラオケに行かない日もカフェに寄ったり、教室で遅くまでお喋りをしたり。
ミーミーは大好きなカフェ「ウサーバックス」でアルバイトの面接に合格し、楽しく働いている。
充実した高校生活を送っていた二人に、ある日マネージャーの高橋かずみから電話がかかってくる。
「かずみん?」
「どうしたの? マオミー」
「かずみんから電話がきてる」
お風呂上りにスマホでゲームをしていたマオミーは電話に出た。
「こんばんは、かずみん。どうしたの?」
「こんばんは、マオミー。どうしたのじゃないわよ!」
かずみはどうやら怒っているようだ。心当たりのないマオミーはきょとんとした。
「大切な話があるから、明日事務所に来なさい」
「は、はーい」
電話を切ると、ミーミーがホットミルクを入れてくれた。
「高橋さん、何て言ってたの?」
「何か、大切な話があるから事務所に来なさいって……何だろ、怖いな」
二人はホットミルクを口に含み、首を傾げるしかなかった。
次の日、事務所へ行くとかずみが仁王立ちしていた。
心当たりはないが、かなり怒っているのがわかるため二人はかずみの目が見れないでいた。
「あなた達、今日呼ばれたのは何故かわかる?」
「わ、わからないです……」
とりあえず、こっちに来て。とかずみは別室のドアを開けた。
テーブルと椅子が三脚用意されていて、面接を髣髴とさせていた。
二人は部屋に入り、椅子に座る。かずみも椅子に座り、ふぅと大きくため息をついた。
「あなた達、本気でアイドルになるつもりあるの?」
「え?」
「正直言って、あなた達踊りも歌も全然ダメよね。そこはわかってる?」
「は、はい……」
「すみません……」
「アイドルになるために、うちの事務所の扉を叩いたのよね?」
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話は少し前に遡る。チュエに人間界でいるもの全て用意してもらい、必要な知識と知恵をまとめたノートも作ってくれた。
「今日はアリアさんと面接です。がんばってくださいね」
とあるカフェに入る。雰囲気が落ち着いていて、じっくりと読書をしていたい暖かさを持ったお店だった。
一番奥の窓際の席に、アリアは座っていった。金の髪がキラキラと輝く美しい人だった。
「はじめまして、アリアさん。チュエと申します」
「あら、はじめまして。高橋アリアです」
アリアの神々しささえ感じさせる美しさに二人は魅入っていると、アリアは微笑みを浮かべた。
「こちらがマオミーちゃんとミーミーちゃんね。可愛らしいわ」
「は、はじめまして! マオミーです」
「はじめまして、ミーミーです!」
はっと我に返り、二人はおじぎをする。
「久々に神様から神託が来てビックリしたわ。とりあえず、三人とも座ってちょうだい」
アリアに促され、チュエはアリアの横に、二人は向かい側に座る。
「二人はアイドルになりたくて人間界に来たのよね?」
その言葉に二人は少し顔を曇らせる。
「アイドルというか……」
「聖女様になりたくてがんばってきたんですけど……」
その言葉にアリアは困ったわねぇと眉根を寄せた。
「そんな心つもりじゃかずみは採用してくれないわ、きっと」
「アリアさん、二人にアイドルの話をしてあげてください。二人は人間界が初めてなのでよくわかってないんです」
チュエの言葉を聞き、それじゃぁ無理もないかとアリアは少し考える。
「アイドルっていうのはね、ただ歌ったり踊ったりするだけじゃダメなの」
スマホを操作し、とある動画を二人に見せた。
そこには様々な女の子たちが舞台で歌いながら踊ったりしていた。舞台は熱気を帯び、ファンも一体型となっている。
「アイドルはね、あなた達の歌や踊りで心を動かされたファンによって支えられることで成り立つのよ。
プロのアイドルを目指すなら、自分達がただ楽しければいいやではなく、応援してくれるファンのためにがんばろうという気持ちも必要となってくるの」
スマホを食い入るように見つめる二人に、アリアは厳しい目を向ける。
「聖女の仕事は歌や踊りで人々を魅了し癒すこと。それは、並大抵の努力ではできない事だわ。
一番になる、見てくれてる人を元気づけたい。この思いがなければ成立しないの」
歌が終わり、彼女たちが舞台袖に行ってしまうとファン達からアンコールの声があがる。
それは次第に会場全体に広がっていき、その熱に応えようと彼女たちはまた音楽と共に舞台へと飛び出していく。
「アイドルも同じ。厳しい事を言うようだけど、ただ可愛いだけじゃファンはついてこない。
二人にファンを思いやりながら、アイドルのてっぺんを取る気持ちはあるかしら? なければ、この話はなかったことになるわ」
アンコールの歌を歌い踊る彼女たちと会場のファンの熱気をスマホ越しに見て、二人は聖女になりたいという思いが更に強まった。
「アリアさん、私聖女に、いやアイドルになりたいです。なってみせます!」
「私も、やるからにはテッペン取りたいです!」
二人が目をキラキラさせて言うと、アリアはにっと笑った。
「よし、よく言ったわ。なら、かずみには私から連絡しておくから明後日に事務所に行ってね」
「はい!」
「ありがとうございます!!」
二人は勢いよく頭を下げ、喜びに震えるのだった。
アリアと別れ、次はどこへ行くのだろうとチュエについて行くと郊外の一軒家に辿り着いた。
「今日からあなた達はここで暮らしてもらうわ」
「え?」
「だって誰か住んでますよ……?」
ガレージにある車を指さすが、チュエはあぁと笑った。
「安心して、この家を中心にあなた達二人はこの家の子ということになってるから」
「それって……この家族の方が元天界の人だったとか……?」
「まさか、天界の能力を使って洗脳したのよ」
恐ろしい事を笑顔でさらっと言うチュエに二人は苦笑いをした。
鍵を渡され、家に入ると玄関に黒髪の女性がいた。二人はどうしようと固まるが、女性はにっこりと微笑む。
「おかえり、マオミー、ミーミー。チュエさんもいらっしゃい」
「お邪魔します、立花さん」
「ゆっくりしていってね。あら、どうしたの? 二人とも。豆鉄砲でもくらったような顔をして」
洗脳したというのは本当のようだ。ついていけない二人の背中をチュエが押す。
仕方なく二人は靴を脱ぎ玄関を上がった。
「二人の部屋は二階です」
ボソっとチュエが耳元で囁くと二人は無言でこくりと頷いた。
そして何も言わず階段を上がったが女性は何も言わない。何だかそれが不気味だった。
「あの方がお母さんです。この家はお母さん、お父さん、弟さん、そしてお二人で構成されている事になっています」
「は、はぁ……」
「何か実感わかないね」
ミーミーと書かれた看板がついている部屋へひとまず入る。
ピンクのカーペットに小説がたくさん詰まった本棚、整理整頓されている勉強机、ふわっとした絨毯の上には人が抱き着いたら沈められる程大きいビーズクッションと小さな机。
ベッドには薄ピンクの布団がおいてあり、枕元にはウサギのぬいぐるみが座っていた。
「へぇ、おねえ好きそうだね」
「か、かわいい」」
「ミーミーをイメージしてみました」
ミーミーの部屋は全体的に可愛らしい文学少女の部屋といった感じだ。
「私のは?」
マオミーと書かれた看板がついた部屋をあける。
モスグリーンのカーペットに、小物が多く置かれた勉強机、ラックにはティーンエージャーの雑誌などが置いてある。
本棚には漫画がびっしりと置かれ、モスグリーンの布団が置かれたベッドはふわふわで、枕もとには黒猫のぬいぐるみが置いてあった。
「マオミーさんのイメージです」
「うわぁ! すごい!! いい!!」
ひとしきり二人が部屋を堪能したのを見計らって、チュエがミーミーの部屋に来るよう声をかけた。
「うわぁ、このクッション大きい!」
マオミーが大きいビーズクッションに飛びつき抱きしめた。ずぶずぶと沈んでいく体に心地よさを感じる。
「何でも、人間をダメにするクッションらしいです」
「へぇ、私もしてみたいな」
「めっちゃ気持ちいいよおねえ!」
マオミーが立ち上がるとミーミーもクッションに抱きつく。さらさらの肌触りとやわらかくずぶずぶと沈んでいく感触がたまらなかった。
クッションに喜ぶ二人を見てうふふと微笑みながら、チュエは椅子に座った。
「神様が言うには、アイドル輩出高校に編入するにはある程度のバックアップが必要らしいです」
「バックアップ?」
「普通に編入できないんですか? 試験とか受けて」
「もちろん編入試験はあるわ。でも推薦がないとその試験すら受けられないの」
「そ、そんな……」
「推薦って……誰の? 神様?」
「高橋かずみさんに、二人のマネージャーになってもらうの」
クッションにじゃれるのをやめ、二人はチュエを真剣な面持ちで見上げる。
「先程会ったアリアさんがかずみさんのお母さんです。アリアさんからかずみさんに連絡してもらっているから、明日かずみさんのいる事務所のドアを叩いてくださいね。
アポもちゃんと取ってあるから、10時には事務所に着くようにね」
ごくりとつばを飲み込む。かずみとは一体どんな人なのだろう。
「アリアさんは元天界の人だけど、それは内緒であり、貴方達が天界の人であることも内緒。決してバレてはいけないの」
バレたら強制送還だからね、がんばってね、そう言ってチュエは帰っていった。
次の日、チュエが用意してくれた青いブレザーの制服に身を包み事務所の前に立つ。怖い、足がガクブルと小刻みに震えるのがわかる。
「お、お姉ちゃん!」
「な、何? マオミー」
「どんな人が待ち構えてるかわかんないけどさ、私たちの夢に対する思いは変わらないよ。ね?」
「マオミー……」
えへと八重歯を見せながら笑うマオミーにミーミーはふっと笑った。そしてよし、と自分を奮い立たせる。
「当たって砕けろ作戦よ!」
「おー!」
事務所のドアをノックして、二人はドアを開けた。
「マオミーとミーミーね」
履歴書を見てかずみは二人をちらっと見た。容姿的には申し分ないほどの美少女である。
だが中身はどうだろうか? 少しアイドルに憧れる程度なら、いくら母の推薦であろうとかずみは突き帰すつもりだった。
「何故二人はアイドルになりたいの?」
「えっと、子どもの頃見た聖女様が」
「おねえ!!?」
ミーミーの膝をマオミーが軽く叩く。ミーミーは慌てて口をつぐみ、少し考えてから言葉を発した。
「子どもの頃、とても美しい人がいたんです。その人のようにアイドルになりたい、そう思っています」
「その人のように、ね」
「いつかあの人を超えるアイドルになりたい、お願いします! 私たちアイドルになりたいんです!!」
じっと穢れの無い美しい瞳でかずみを見つめる二人。
二人のように聖女に編入したいからアイドルにしてほしいと来る少女達はたくさんいる。
かずみ含む事務所のメンバーはその中から己の人を見る目を信じて、少女達をふるい落とす。
「お願いします!」
「お願いします!!」
ふぅとため息をついてから、かずえはふっと笑った。
信じてみよう、この少女達を。そう思えたのだ。
「ちょっと聞くけど、二人は歌や踊りはできるの?」
「え、えっと……」
「できる、できないの、どっち!?」
「す、少しだけ……できます」
小さい声で吐き出された答えは頼りないものだった。
「編入試験には、踊りや歌だけじゃないの。勉強だってある。今日から編入試験までもう特訓よ」
「そ、それじゃぁ……!!」
「今日からあなた達のマネージャーになる高橋かずみよ、よろしくね」
「「はい!!」」
二人は立ち上がると同時にかずみの手をぎゅっと握ったのだった。
###
「最初の気持ち、忘れちゃったの? 憧れの人以上のアイドルになるって言ってたじゃない。
なのに毎日毎日カラオケ行ったり
バイト行ったり。
高校生活をするなとは言わないけど、寝る間も惜しんで特訓しているように思えない。たるんでる!!」
「す、すみません……」
二人の耳がシュンと垂れ下がる。
「謝るくらいなら、誰にでもできるよね? このままじゃとてもアイドルになれないよ。アイドルになる覚悟本当にあるの? ならアイドルの心構えってのを言ってごらんよ」
「え?」
突然の言葉に、二人はどうしようと困惑している。マネージャーの熱意は本気だ、これに応えないとこれから先も同じような壁が現れるような気がする。
イベント発生!
ここで、皆さんにお願いです!皆さんはマオミーとミーミーはどうしたら良いと思いますか?このままでは、2人はアイドルをつづけられなくなっちゃう??皆さんのアドバイスが必要です!!Twitterで2人に教えてあげてください!!
つづく
小説:ぷよつー
原案:小説【聖女BATTLE!】製作委員会
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