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人間にしかできない、そして自分にしか出来ないことを突き詰める

これからは、人間にしかできないこと、そして自分にしかできないことを突き詰める必要がある。

生成AIが今世間を賑わせています。AIが凄まじい速さで進化する中、「人間の仕事が減る」ということがしきりに言われるようになりました。こう聞くと、自分がやっている仕事がどうかと考えますよね。ぼくの場合は、理学療法士という仕事がどうなるか、と考えています。

今後の理学療法士がどうなるかと考える中で、自分自身の価値を高めることができれば、AIにはできないこと、つまり、自ずと人間にしかできないことであり、自分自身にしか出来ないことにつながるはずです。

今回の記事では、理学療法士の役割の中で、今後人間じゃないとできないこと、AIの方が優れていることをざっくりと分けていこうと思います。そこから、自分がAI時代に理学療法士として生き抜くためやっていることをアウトプットしてきます。


♦︎AIが理学療法分野に進出するとしたら

今理学療法士が行なっている仕事の多くは、AIで代行できる可能性が高いと考えています。

例えば、トレーニングにおける動作分析やスポーツ現場で怪我した選手が復帰する時の判断などが当てはまると思います。動作を撮影してその姿勢をAIに読み込ませたり、復帰基準として設定したパフォーマンステストの数値をアプリに自ら入力することで、再受傷のリスクを計測したりすることが可能がなってもおかしくありません。

臨床におけるデータを蓄積したサーバーにアクセスし、AIに目的、対象、分析手法、使用したいデータなどを指定することで、その場で文献を作成することだってできるようになるかもしれません。

これらは当然にぼくの想像ですが、いずれにしてもこれまで人間がやってきたこと、そして病院や治療院などにこないとできなかったことが、簡単にかつ高精度に可能になるという未来は、全然起こり得ると思うんです。

それが実現したら、つまり理学療法がAIトランスフォーメーションすることになれば、業界は大きな変化を余儀なくされるでしょう。

そして、そのような時代になった時に理学療法士として求められる人材は、人間にしかできないこと、そして”自分にしか”できないことを持っている人間になるはずです。

♦︎自分自身にしかできないことを突き詰める

そのように考えると、個人的には将来的に人間じゃなくてもできるようになるかもしれないことに時間を使う気にはなりません。

人間にしかできないこと、そして自分自身にしかできないことを突き詰めるために自分の大事な時間を使いたい。その重要なことが自分の中では、ハンドリングやタッチのスキルだと判断しました。

ハンドリングやタッチはどう頑張ってもAIにはできません。そして、ぼくが実践しているのは、力学と自らの固有感覚を用いたハンドリングになります。

この辺りは、また別の機会に詳しく解説する予定です。

周りの人たちや一般的と言われることをやっていても、その先には何もありません。「大丈夫?」と心配されるくらいのことを自分自身の力で作り上げて磨き上げてるくらいのことをやっていかなければ、時代に置いていかれる。

そのくらいの危機感を持って、普段の臨床に打ち込んでいます。そして、今このnoteで発信したり、このような危機感を持っていくと、自ずと見えることが変わってきます。初めはあまりに朧げで不確実なものですが、少しずつ解像度が上がってきます。

今の自分のスキルは最終到達ではありません。これからももっとアップデートしていきます。しかし、今後の自分の理学療法士人生をかけて作り上げる価値があると確信しています。

♦︎必要なのは、やり続ける力

こんな動画があります。

成功の鍵は、頭の良さやIQなどではなく、やり抜く力(グリッド)であると解説している動画です。

ぼくはこの理学療法場面におけるハンドリングスキルを高めることに関しては高いグリッドを示していると感じます。仮に、周囲から「何やっているの?」って白い目で見られても、上司から遠回しの方向性の軌道修正が入っても、自分が信じた道を突き進む力があったようです。

やり抜く力は、自分自身の実感としても重要性を実感します。周囲にはハンドリングスキルを高めようとする流れはありませんでしたから、基本的に自分一人でやるしかなかった状況でした。

一つがわかった気になっても幻だったこともあり、またわかったと思っても勘違いだったことも何度もあります。しかし、一つ一つの経験を間違えだったとしても積み重ねて自分の糧にすることで、道が開けました。

やり抜く力は、これまでの過程や信念みたいなものが影響していると感じます。次回は、仕事上で成長に必須である”やり抜く力”がどこから湧いてくるのか、実体験を交えて解説することとします。

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