「診療の反省」#書く習慣143

日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。

本日は頭がモヤモヤしているので少し書かせてください。

理学所見の精度

最近はコロナが明けたからなのか、患者さんが非常に増えてきております。
昨日もまさにキャパ越えの患者数でした。

そこで、17歳の女の子が部活中に走っていて止まった際に膝痛を訴え、膝が曲がらなくなりました。

「所見とっといて!」

そう言われて、ACL損傷を疑いながら徒手検査を行なってみると、脛骨の後方移動を感じ、前方移動および側方移動については確実に感じられませんでした。

ただ膝の伸展制限を生じていることと、膝関節に腫脹を認めていたことから何かしら損傷があるだろうと考慮しMRI撮影を行いました。


数時間後患者さんが、他施設にて撮影を終えて帰ってくると、ACL断裂を認めました。

そして、PCLについては全く問題がなかったとレポートがありました。


こういう時は自分のセラピストとしての精度や技術力の不足を感じます。

ACLの理学所見をしっかり判断できていたら…

初診時に関節内の穿刺を行い血腫を確認し、ACL損傷を疑ってMRI撮影ができていたら…

自分の思考の浅さに嫌気がさします。

結局その子は中核病院へとコンサルトになり手術になりそうです。


母趾中足骨基部骨折

本当に昨日は忙しくて、気づくとその子の後にはこの患者さんの固定の指示が出ていました。小学1年生。

思いっきり机に足をぶつけて受傷したそうです。

改めてXPを確認してみると、母趾が背屈、内転方向に転位しているのがわかりました。

このままではいけないとも思い、ドクターに「整復してもいいですか?」と確認し許可をもらい整復をする流れとなりました。

整復時、後輩くんたちに「整復する?」と聞いてみるとお互いに譲り合いをしちゃってイライラ。

仕方ないからやるかーと整復をしようとモーションに入ろうとしたらドクターが入ってきて後ろからずーっとみてくる。泣

圧を感じてなのかうまく操作ができず、整復は内転転位に対して外転操作をしてしまいました。

結局、自分で気づいて再度整復操作を行なって良位置の保持はできていますが、小学校1年生の男の子に松葉杖の使用を勧めてしまってフラフラしていたので、ドクターから車椅子の指示が出たりと「あーあ」な結果でした。


自分のキャパの少なさに嫌気がさします。
自分ができることを丁寧にしっかりとやる、ただそれだけなんですけど、それができなくなっちゃうタイミングが来るなんて。

とりあえず、この子達の対応をしっかりと行う予定です。