政経たん

公民家長女、政経です。高校科目分野、政治経済担当。ここでは普段思うことや、世評などを書…

政経たん

公民家長女、政経です。高校科目分野、政治経済担当。ここでは普段思うことや、世評などを書いていこうと思ってます。ある程度社会科学を修めた人として、皆さんの参考になればうれしいです。令和元年度行政書士試験合格者。アイコン・ヘッダー提供→@ikenshinsa_516

最近の記事

政経たんがKKD法でパソコンを使う話

パソコン、すなわちパーソナルコンピュータですが、2021年では1100万台以上のパソコン(以下PCと呼称します)が出荷されたそうです。 ざっくり言ってしまえば、国民の10人に1人は何らかの形でパソコンを所有ないし利用していることになります(ちなみにスマートホンは3300万台以上)。 昨今はパソコンよりスマートホンを使う人も増えつつあるようですが、まだまだパソコンの汎用性に劣る部分は少なからずあるでしょう。 今回は私は、「どのようにPCを使用しているのか」ということを綴っ

    • 政経たんがちっともイーロン・マスクに期待しない話

      イーロン・マスク氏が、twitter社を買収したいと報じられてから、1ヵ月半あまりの月日が経ちました。 彼はスペースXの立上げなど、実業家としては極めて優秀なのだろうとは思っております。 今回、4月にイーロン・マスク氏は440億ドルでtwitter社を買収したいと報じられました。さまざまな報道が錯綜しておりますが、縷縷述べていきたいと思います。 まずそもそも個人的に信用ならないと思ったのは、大きく分けて2つあります。それは「表現の自由の守護神と彼が自認されていること」と

      • 大人の社会科見学のススメ

        前回の投稿からずいぶん間が空いてしまいました。 久しぶりに、思うことがありましたので今日記事を書こうと思った次第です。 今日は「大人の社会科見学のススメ」です。 社会科見学というと、小学校や中学校のときに大型バスに乗り込み、どこかへ行って色々見て回る、ということを想像する方も多いと思います。 もちろん、それで得るものも多いでしょう。 また「美術展などにたまに行っている」「○○工房の体験をやったことがある」などとおっしゃる方も多いでしょう。 それも非常に興であることは否

        • 自民党総裁選から見る一票の「ウェイト」の話

          ここのところ、安倍総理の辞任表明により総裁選の話題が一挙に話題に挙がるようになりました。 基本的に菅義偉官房長官の優勢が伝えられています。ですが他の二人の候補の立候補にも私は敬意を表したいと思います。 ここで自民党総裁選の行い方を見て見ましょう 今回は両院議員総会で行う方針が定まっており、地方票は相対的に少なくなっております。 しかし で出ている通り、県連の代表に一任ではなく、独自の形で党員の票や意見を吸い上げる仕組みを作ろうと躍起であります。 さて、ここからが本

        政経たんがKKD法でパソコンを使う話

          政経たんが行政書士試験を通して学んだ話

          先日、youtubeで行政書士関係の動画を見ていたところ、ちょっと共感できる動画がありましたので紹介させていただきます。 下記のとおり、私は受験指導校に通っていましたので独学の方とは通じない部分もあるかと思います。ですが根本的には、本人の特質や考え方で変わるだけですので、参考になる部分も多いかと思います。 1.甘くみているこれは考え方です。もっとも私も勉強を始めた頃は「士業の国家試験だからねぇ」と言われました。 あまり構えても仕方ないので、「学ぶことも楽しい」と自分に言い聞

          政経たんが行政書士試験を通して学んだ話

          日銀と政府から見る「お金」の話

          破綻、というと恐ろしい印象を受けると思います。 何年か前、足利銀行、ひいては北海道拓殖銀行の破綻があるなど、銀行の神話が崩れたこともありました。 1,日本銀行についてまず大事な前提を申し上げます。 日銀は市中銀行です。 繰り返します。日銀は市中銀行です。 そして日銀券というのは、日銀が振り出す手形です。これを信用貨幣といいます。 その一方、政府(国家)紙幣というものもあります。古くは西郷札に代表される、軍票などの政府が一方的に発行する紙切れのことです。 一時期地域

          日銀と政府から見る「お金」の話

          千代田区議会から見る地方議会の話

          千代田区議会の一件で、地方自治に大きく関心が寄せられました。 一旦、地方自治のあり方を見渡して置きたいと思います。 国政は一元代表制であり、私達は国会議員のみを選びます。 一方地方政治は二元代表制と言い、行政の長(知事および市町村長)と地方議員を選びます。 一種の大統領制と見る向きもありますが、その一方地方議会は首長に対する不信任決議案を提出することが認められており(米韓では弾劾のみです)、不信任決議を出された首長は失職をするか、議会の解散を選択することができます。 今

          千代田区議会から見る地方議会の話

          "オンライン"である今こそVが動くべき話

          昨今、COVID-19によるいわゆるコロナ禍がずっと続き、なんだか非日常な感じがずっと続いているように思います。 いわゆる「三密」が生まれてしまいがちな学校は、そのあおりをもろに食らっているのが教育、とくに大学になってしまいました。 大学はオンラインでずっと講義が行われているようです。 4月~5月の緊急事態宣言時には、いわゆるリモートでの仕事も行われるようになりました。 その流れで、大学の講義もリモートになったのだと思われます。 さて、ここから本題に入りたいと思います。

          "オンライン"である今こそVが動くべき話

          翻訳と外国語能力の話

          日本は邦訳がかなり多い国とされます。 岩波文庫を指しましても、かなり海外のマニアックな古典が邦訳されており、比較的外国語を学ばずとも用意に海外の文献を読むことができる国であります。 一つの例として、手前味噌ではありますが、聖書をあげようと思います。 聖書はごく一部の言葉を除き、多くの世界の言葉に翻訳されています。 今回は、英語訳+αと日本語訳聖書の見比べをしてゆきたいと思います。 まずは、マタイ福音書の13章44節を見たいと思います(新共同訳聖書)。 天の国は次のよ

          翻訳と外国語能力の話

          お金と商品の間の話

          最近通貨に関する書籍を読みましたので、みなさんがときおり不思議に思うであろう貨幣について少し筆をしたためたいと思います。 当たり前の話ですが、世の中は商品で溢れかえっています。 自らですべての必要な商品を賄うのは不可能です。 ゆえに、人は交換をします。 交換をする上では、とりあえず前提として当たり前ですが双方の合意が必要となります。 大昔の人は穀物と魚、肉、衣類などをそれぞれ交換していたのでしょう。 商品を交換していますと、やはり「金銀」が「みんなが欲しがる商品」として浮き

          お金と商品の間の話

          AIという❝技術❞とヒトという存在の間の話

          昨今AIが幅を利かせてきております。 シンギュラリティという言葉もちらほら聞かれるようになりました。 所論あるようですが、AIなどの技術が、自ら人間より賢い知能を生み出す事が可能になる時点を指す言葉であるとされます。 AIで奪われる仕事なるものも懸念されており、警鐘が鳴らされております。 ただし冷静に考えてみてください。 いつから、私達はAIより上にいると錯覚しているのでしょうか。 いつから、私達はAIを使いこなせていると勘違いしているのでしょうか。 使いこなせている、

          AIという❝技術❞とヒトという存在の間の話

          社会科の学び方の話

          よく、暗記科目という語がでます。 特に中学高校は、社会科は暗記科目と言われることが多いです。 理科もそうだという話もありますが、それは措きます。 結論から言ってしまえば、おそらく暗記科目だろうな、と思います。 一問一答が作りやすいですし、数学などと違い別解が存在しません。 ですが私は政経を解説している一人として、それなりにこだわっていることはあります。 で述べておりますとおり、心がけているのは知識の抽象化および記憶の宮殿です。 この回のときに、記憶の宮殿についてあま

          社会科の学び方の話

          政経たんがわかりやすい話とその限界をする話

          (今回も私見がかなり混じる記事になると思います。ご容赦ください) 私も長い間学術たんをするにあたり、気をつけていることは多々あります。 できる限りわかりやすい叙述を心がけようということです。 わかりやすい叙述というのは、もちろん皆さんのいわば「レベル」あるいはまったく知らない人に対してもわかってもらえるような、そういう学術たんを目指しております。 しかし、それはときにとても困難を極めます。 私もYouTuberを始めとしてさまざまな教育系の動画を拝見しておりますが、

          政経たんがわかりやすい話とその限界をする話

          神話と科学の間の人の話

          (今回はユヴァル・ノア・ハラリ著の「サピエンス全史」を下地に筆を走らせます。かなり独りよがりの箇所もあると思いますが、それでもよい方はお読みください) 神話や伝説、というものは古今東西、ほぼ普遍的に見られます。 今それに依っているかとは別として、かつて人類はおそらく神話や伝説に縋って生きておりました。当時からそれが批判的に見られていた可能性は否定しませんが、おそらく多くの方は建前上はそれに依りその神話や伝説が事実だろうと思いながら生きておりました(かの司馬遷も、中国の太古の

          神話と科学の間の人の話

          政経たんが他者を寛容する話

          世の中には対立や分断は多くあります。 米国や英国や、ひいては我が国日本、というか世界的にさまざまな問題で解決どころか埋めがたい分断が生まれているように思います。 人は理性を持つ動物とされます。 故に人は古来より、話し合いで物事を解決してきました(もっとも最近はヒトでない動物も高度な社会を形成し、物事を解決しているという研究がなされていることも耳にしてはおります)。 そうでなくなると、止むを得ず血で血を洗う争いをしたのでしょう。あくまで実力行使は最終手段(のはず)です。

          政経たんが他者を寛容する話

          政経たんが数学を難しく考えない話

          色々思うことはありますが、数学とは大変難儀なものです。 私は文系ではありましたが、旧数学ⅢCまで履修してしまうということをしました。とはいえそれでも今となっては、やってよかったと思うことは多々あります。おそらく数学に限らずどの学問でもそうですが、その先の大学生が学ぶような内容を、それほど抵抗なく聞くことができるようになりました(偏微分や重積分など)。成績はよくありませんでしたが、数学ⅢとCで「いよいよのところまで学んでいる」という実感はありました。数学Ⅲは延々と微分積分、数学

          政経たんが数学を難しく考えない話