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DAY 10 子どもと一緒にNZ 2024

(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)

娘、高校初登校日

The First Day of School!

娘、いよいよ現地の高校登校初日を迎えました。

日本を出る時からズーーっと、緊張していました。
不安、緊張、不安、緊張で、何も楽しめていない様子。

なんとか昨晩は寝られたようで良かった。

とにかく英語力が不安過ぎて、ずっと勉強をしている娘。

もちろん、この機会を活かして思い切り集中するのはとてもいいと思うけれども、、、
買い物中も立ったまま本を見てたり単語を覚えたり。

勉強することで緊張から逃げられるのだと思います。
まぁ、ゲームに逃げるよりはいいか。

会話を聞くとか、ドラマを見るとか、もっとラクな方法で英語と触れ合い、時間をつぶす方がいいと思うのだけど、そんなこと言っても耳に入らない。

B&Bファミリーは誰もが励ましてくれます。
誰にだってFirst Dayの経験があります。

だけど、日本でも対人関係で悩み不登校を経験した娘。
「普通の高校」に行くことを選ばずに通信制(N高)を選び、ようやくちょうど良く心地よい環境を手に入れたというのに。

ニュージーランドで週5日、「普通の高校」に行くことになるとは。

日本にいたときは、ただただ憧れが強かったと思う。だから楽しみにしていた時間のほうが多かった。

だけど、いざココに来たら、全てが英語。
自分の英語力がまだまだ足りない!と完璧主義の娘は思ってしまったのです。

昔TOEIC350点くらいで留学に行ってしまった私からしたら、英検2級の娘はそれこそ完璧に見えますけど。

いつもより少し早く起きて(娘はいつも5時前起き)、ベランダから素敵な朝焼けを2人で見ました。
昨晩は暑かったのに、朝はひんやり寒い。気持ちが良いです。

私は息子を叩き起こし、朝ごはんを食べました。
相変わらず美味しいフラット・ホワイト。

息子はくしゃみをしながらチョコレートシリアルをかき込んで、Switchでゲーム。
遅れないように早く出たいのに、言っても言っても着替えない。

そんな中、娘がいつもなら唯一ゆったりと過ごす朝食タイム、それができない。

緊張MAXの娘。

忘れ物ない?
たぶん、大丈夫。

ひきつった笑顔のまま、何も食べずに車に乗り込みました。
(息子は片手にSwitch、片手には着るはずのズボンを引きずり、パジャマのまま)


エンジンをかけて、凍りついた私。

ガソリンなくなりまーす

ピー音が鳴ったのです。

ああ、忘れていたよ。

実は、もうそろそろ行かなくちゃと思っていたのだけど、キレイめで入りやすいスタンドで入れよう、と品定めしていたのでした。

だって、ちょっと古びたスタンドはなんだか怖いから。
まずどうやって入れるか最初は聞いてみなくちゃ分からないし。

若いお姉さんとかがいるスタンドで優しく教えてもらって・・・なんて考えていたら、いつの間にかもうすっかりガソリンがないらしい。

(ところでハイブリッドってすごいですね。オークランドでこの車を借りてからようやく一回目の補給です。)

息子のおかげで、時間がギリギリ。
いつか友人が言っていた
「音鳴ってから、ここ(岐阜市)から郡上まで走れたよ」
という言葉が頭の中でグルグル。

大丈夫、大丈夫。


日差しがきつい

周りに高い建物がないから、まっすぐ目の高さに差し込んでくる夏の朝の日差し。
爽やかで気持ち良いのだけど・・・

私も慌てていたのか、日焼け止め忘れたなぁ、今日に限って。

息子も「暑い、暑い」と、のたまう。

フロントガラスが光の角度でちょうど光って前が見づらい。

この街はまっすぐな道が少ないなぁ。
アメリカに留学中は(四半世紀前ですけど)EASTかWESTか、みたいな単純な道でした。

ここでは、アップダウン、右に左にラウンドアバウト、あっちこっち回らされて、忙しいパチンコ玉。

そして次の瞬間、目の前に見えたのは大渋滞の車の列。(工事中)

バックミラーに映った娘は何も知らずに、ヘッドホンでとっておきの応援ソングに集中しています。

言えない。
まさか渋滞で遅れそうだとか。
まさかガソリン足りないからスタンド寄りたいとか。

渋滞の車の中で、数台がUターンしていきました。
ココで何が良いって、ニュージーランドにはラウンドアバウトというロータリーがあることです。

ぎっしり動かないのならそこに行き着くまでも大変ですが、とにかくラウンドアバウトで気軽にUターンができるのです。

さぁ、目の前に近づいたラウンドアバウト。

どうする?
戻って違う道を行くか?
もしその道も渋滞だったら?
遠回りだからガソリン無くなるかも?
どうする!

と、目が血走ってきたころ、息子が「のど乾いたー」。

なんと!昨晩の私の悪夢を思い出しました。
息子が熱中症になったら大変。
あんな思いは絶対にさせられない。

どうする?
このまま前に進んで近くのガソリンスタンドで燃料と息子の水補給が先か?
Uターンして田舎道を飛ばし、娘の記念すべき人生最大のFIrst Dayが先か?

もう日焼けなんてどうでもいい、シミもシワもゆるそう。
この状況をとにかく脱出しなければ・・・

なんて考えていること数十秒。
目の前の車が動き始めました。

よかったー。

なんとか走り出しました。
この時、横目に映った牛たちの集団。
みーんな、しっぽをブンブン振って、美味しそうに草を食べていました。

あんまり犬みたいに高速力でしっぽを振っているので、きっと私のこの喜びと安堵感が通じたのだろうな。
ありがとう牛たちよ。

またパチンコ玉は走り出し、B&Bから29分。無事高校に到着。
さすがFirst  Day。制服の学生がウジャウジャと道路からはみ出しそうな勢い。
送りの車もウジャウジャ。
さぁ、どこに停めよう。




娘の登校初日の後ろ姿の写真、絶対に撮らなくては!

息子がココで、「トイレ行きたーい

あ、喉乾いてたこと、忘れてたよ。次はトイレかい。
まだガソリン問題も解決していなかった。

それでも、娘が車から降り、さぁ歩き出そうという時。
きちんと言えました。

ココにいるだけでラッキーだよ。
楽しんでおいで!

ハグをしても、娘は固まった笑顔のままでしたが、無事に行きました。
余裕の母のフリはココまで。

さー、次は最短で行けるスタンドに向かわなくては!

4分後、無事到着。
思い描いたキレイで広く、若い女の子のいるスタンド・・・ではなく、
古びて狭い、大きなおじさんばかりのスタンド。

(ちなみにニュージーランドではpetrol stationと言うらしいです)

さぁ、どうやって給油するんだ?
支払いが先か?後か?
車を止めて、給油口を開くレバーが見つからない。
以前間違えて引っ張ったら、前のボンネット?がガバっと開いて仰天したことがある。
それではない。

うーん。見つからない。
しかもどのポンプを入れていいかもわからない。
こんなことで日本の夫に電話したら怒られそうだな。
しかも日本時間早朝4時半。

息子がなんだかぐったりしている。
これはまずい。
店に走り込み、店員さんに聞こうとしたけど、朝のラッシュ。お客さんが並んでいました。

仕方ない。通りすがりの人を探そう。
一番背の低い(なぜ?)人を選びました。

すみません、私、日本から来て、はじめて車にガソリン入れる。
やり方わからない。教えて、プリーズ。

みたいな英語で言いました。

おじさんは笑顔のない人でした。

だけど、給油口も開けてくれて(座席の横にあった)、ポンプも選んで入れてくれました。
そこまでやってくれたらもう分かる。
給油が済んだらポンプのナンバーを店で言って支払えばいい。

ありがとうございました!となるべく笑顔で言ったけれど、やはり笑顔がない。
そんなに奇妙なアジア人だろうか、私。
お忙しい時間だったかな。。。

車にぐったりした子どもがSwitchを抱えたまま寝転がっていたからだろうか。

まぁいいや。無事燃料満タン!
支払いの時に水も買い、息子に渡す。
グビグビ飲んだら元気になった。

帰り際に助けてくれたおじさんと目があって「Thank you!」したら、笑顔でThumbs up! シャイなだけだったか!

ふー、ひと安心。

2回目のランドリー


次はトランクに詰めてきた洗濯物をランドリーへ。
前回行ったところとはまた違うところに行ってみました。

小さなお店が集まったショッピングセンター内にありました。今回は日本にもあるようなサイズの洗濯機があり、少し安い。
洗濯機4.5ドル HOTでもWARMでもWATERでも同じ値段。
ココのLandromatでは、専用コインを買うのではなく、一つのパネルで注文からお支払いまで完了。しかも完了までの残り時間も表示されます。本当に世の中便利だらけ。

23分でできるらしいので、その間、息子とお店めぐり。
買い物嫌いの息子なので、お店に入るのではなく、お店の前を歩く・・・というお店めぐり。

途中、美容院らしき前で90くらいのおばあさんが座り込んでいました。

いつになったら開くか知ってる?

と聞かれたので、多分、10時半には開きますよ、と伝えました。
だって、おばあさんの真横にあった看板に、おばあさんの顔くらいのサイズの文字で

OPEN 10:30

と書いてあったのです。

「メガネかければいいのにね。」と息子。

そういうことではなさそうだけど・・・「そうだね」とだけ答えました。

駐車場を歩いていると、今度はインド系のおじさまに聞かれました。

この駐車場は無料か?

もちろんそうだと答えました。

私は自分が短期滞在の外国人だとかなり強く意識していますが、ここの人たちは全くそれに気づいていないらしい。
さすが多国籍の国ですね。

ランドリーのベンチを独り占めして寝転がりながらSwitchに夢中の息子。この余裕さは現地の子か?またはどこかの国の旅行者に見えるか?どちらだろう。

SWAP MEETING

B&Bオーナーが数日前から誘ってくれていたSWAP  MEETINGに行ってきました。
教会仲間の方々と無料で交換会をするらしいのです。

なんとグッドタイミング!

夜7時過ぎ、まだまだ夕暮れにも早い時間。車を走らせて10分くらい。ココよりもさらにのどかな楽園風景の広がる田舎道。

高い木が並びとても素敵なお屋敷のお庭に到着。

テーブルがいくつも並べられ、たくさんの服や雑貨などが出されていました。見ず知らずの私にも皆さん声をかけてくれて、和やかな雰囲気。

教会仲間っていいなぁ。
信じているものが同じで、長年毎週会っていて、家族ぐるみで繋がっている仲間。
心強いだろうなぁ。

皆さん家ででた不用品を持ち込んで並べていたのですが、靴や本や棚やおもちゃ、そして一番多いのが服。

何とここで欲しかったサンダルを私と娘に。
娘にぴったりのジージャンとワンピース。
ジーンズなどなど。

いろいろいただいてきました。
生活に必要な食器やキッチン用品、大物はありませんでしたが、靴も服もお気に入りを見つけられて大満足。

定期的にこのようなSWAP MEETINGを開催しているようです。
ニュージーランドの街にはあちこちにリサイクルショップ(OP  SHOP)もあり、本当に洋服などは安く買えます。

娘も私も日本にいた時から、服が欲しい時はまずリサイクルショップを見に行くので、古いものは大好き。

Facebookなどもものすごく頻繁に利用されていて、モノの交換やリサイクルについては日本よりもかなり活用されているイメージです。

生活必需品探しに先日から始まっている、私のお買い物戦争。
あちこちにあるOP  SHOPめぐりが楽しみになってきました。

それにしても、こうして夜7時とか8時などになってももう一つ外出の予定を入れられるこの季節。最高だなぁ。
夕暮れがゴージャス過ぎる、ニュージーランドの夏です。

B&Bベランダからの眺め

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