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語学が堪能じゃないお母さんが海外の日本人コミュニティに苦労しないために行うべき具体的な5つの方法

このnoteがバズってました。

最初の海外生活がシンガポール、そして子供の留学の保護者としての滞在のマレーシア。私は前回のシンガポールではそれなりに、そして今回のマレーシアでは日本人「コミュニティ」に関わらない生活しています。私は語学堪能でもないし車も持っていません。

このnoteを読んだ時、なるほどと思うと同時に「具体的にどうしたら」と思う人多いだろうなって感じました。そこで自分がどうやって語学堪能でないけど「日本人コミュニティ」に関わらないで生活できてるかを書いてみたいと思います。

1:転居前の下調べには綿密に時間をかけビジネスでヘルプしてもらえる関係を構築する

私の場合はシンガポール滞在中にマレーシア、クアラルンプールの母子留学の検討を始めました。そこでまず日本人エージェントに問い合わせをして「引っ越す可能性がある(確定ではない)」「子供の学校について実際に見学して情報を収集したい」「転居が決まったらぜひ詳細をお願いしたい」と事情を正直に話して学校見学からスタートしました。引っ越しの検討を開始してから実際の引越しまでほぼ毎月1回はクアラルンプールに通いました。内見も数回お願いしました。本来だったらこんなに足蹴に通う必要はなかったと思います。その際は色々な場所のホテルに泊まり、街の雰囲気をつかみました。よく行くことになるモールを歩き回りスーパーやマッサージなどのお店にも入りました。

お願いしていたエージェント以外のサイトもチェックして自分の学校、家のイメージを収集しました。そこでお願いしているエージェントにしつこく質問を繰り返しました。正直なんでこんな細かいこと聞くねんと思ったと思います。ここで重要なのは口コミではなく基本的にビジネスで情報提供をしてることを条件に情報収集しました点です。ビジネスでの情報発信は非常にベーシックではありますが正確性は高いです。なのでそこで掴んだ情報を実際に調べたり足を運んで確認するという形で確認事項をチェックしていきました。

このように「実際に足を運んでみる」「情報を段階的にチェックする」「ビジネス発信してる情報収集→実際の確認をビジネスとしてやってくれるエージェントと良い関係を作る」と心の負担が少ないと思います。ここで口コミや学校の日本人グループにどっぷり浸かると抜けたいときに抜けられなくなります。

2:転居先では夫の関係ではなく、自分で探した関係をメインにする

今回の転居においては夫の会社関係の人などからの紹介は全て辞退しました。なぜなら母子留学なので会社の関係はないのに私が何かお願いするのは相手に負担を強いることになると思ったからです。でもだからと言って何もないのは不安ですよね。そこで自分の築いた関係からマレーシアで質問できそうな人を探していきました。

その際とても役立ったのは「趣味」です。子供のスポーツ、自分の趣味などを通じて既に知り合った人からマレーシアで在住予定の都市に住んでいる人を紹介してもらい、自分で挨拶に行ってきました。そこでは「趣味」という共通項があるとお互いとても楽でした。この関係はとてもありがたく、今でも緩やかに交流させて頂き、そして助けて頂いています。ありがたいことです。

3:子供の習い事の下調べを綿密に行う

学校以外の場を先に確保することはとても重要です。転居前に私は子供が続けているトライアスロンをマレーシアでも続けるためにランニングクラブを徹底的に探しました。Facebookやインターネットで事前に問い合わせを行い、正式転居した数日後にはまだ荷解きも終わってない状態でしたが子供を練習に参加させました。そこで子供は友人ができて私も気のあうお母さんと交流を始めることができました。彼女とも子供のスポーツという共通項を通じての交流なのでとても緩やかで気持ちがいいです。

4:お母さんも(言葉が入らない)一人で楽しめる趣味を極める。

子供の習い事など学校以外の環境は大事ですがお母さんにも「別の環境」は大事です。特に言葉のいらない一人で楽しめる趣味はまさに「芸は身を助ける」ことになります。私は英語は堪能ではありませんが写真を撮ることが大好きで、よく一人で撮影に出かけていました。ある日、子供のインターナショナルスクールでのイベントなどで写真を撮って先生にWEBアルバムを作って送ると「これは素晴らしいからシェアしたい」と先生にとても高評価を頂きました。そしてクラスでシェアが始まり、最後は子供の小学校の卒業イベントのメインカメラマンをするまでになりました。イベントのボランティアのお母さんたちも私をとても気持ちよく受け入れてくれました。まさに私は「芸に身を助けられた」のです。

5:語学力とはまずはライティング、その前にプライドを捨てる

インターナショナルスクールに入ったとき、一番困るのは学校での先生のやり取りや、子供の友達とのお母さんとのやりとりだと思います。そこでまず効果的なのは「プライドを捨てる」ことです。「私はリスニング、スピーキングが苦手なので電話をしないでください。メールやWhatsAppで送ってください。そしてわからない場合は質問すると思います。よろしく」と最初に宣言してしまいましょう。そうすれば相手は「ああそうなんだ」と思ってテキストで送ってくれるようになるし「伝わるように」シンプルな英語を使ってくれるしわからなかったら「まあわからないって言ってたしね」と質問もそのまま受け止めてくれます。ここで「笑われたら恥ずかしい」とかいう考えは捨てましょう。既に話してる英語のアクセントはネイティブからしたら(おそらく)笑われるレベルだから聞き返したっていいんです。テキストはいちばん調べやすく伝わりやすい情報です。

まとめ:気をつけなきゃいけないのは日本人「コミュニティ」であって日本人ではない

日本人コミュニティ怖い、と感じることは多いのですがでもそれはあくまでも団体としてそこに組み込まれた時に怖いだけであって個人はほぼ9割5分はとてもいい人です。なので「コミュニティに組み込まれない人」を形成吸えば何の問題もありません。

そのためには「英語話す人にこんなこと英語で聞いたら恥ずかしい」というプライドを捨てること、情報収集のためにインターネットがガジェットをフル活用することが必須です。

私自身4年前シンガポールに赴任前に「赴任前の奥様の研修会」に参加したことがあります。その際研修参加者の半分くらい人がガラゲーで自分のメールアドレスを作ることが出来ず、研修を受けていることに驚きました。そしてその研修がとても重要であったんだと今ならわかります。

「困った時にビジネスで聞ける関係を構築する」「交流関係の構築を人に頼らず、自分の趣味などをベースに探す」「子供の別の世界の構築を徹底的に行う」「ひとりで楽しめる趣味を持つ」「語学に関してはプライドを捨てる」そしてインターネットやツールを積極的に活用する。

この5項目+αを意識していけばコミュニティとかどうだとか関係なしに自主的に楽しくなってきます。せっかくの海外生活です。楽しくいきましょう。