「文章書きたい手帳」始めました
そうだ、ブログを書こう。
何でもいいから文章を書こう。書きたい。
ようやくそう思えたとき、スペインであの言葉をもらってから、もうほとんど一年が経とうとしていた。2019年4月終わりごろのことだ。
「好きなように書きなよ」
そう言ってくれたのは、巡礼仲間のおじさんたちだった。
2018年5月、私はスペイン巡礼路にいた。
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」は、世界遺産にも指定されている、スペイン北部にあるカトリックの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラにつづく長い道だ。
(「フランス人の道」ピレネー山脈内の風景)
道は一本ではなく、スペイン国内のみならず、フランスからの複数のルートやポルトガルからのルートもあり、中にはドイツ、ベルギー、イタリアなどの自宅からはるばる徒歩や自転車でやってくる巡礼者もいる。
そのうち、もっともメジャーなルートが全長約800kmの「フランス人の道」であり、私が去年歩いたのもこの道だった。
そこで一時、日本人のおじさん2人組と道づれになった。あまり積極的に人と交流するほうではない私にとって、おじさんたちはほとんど唯一の巡礼仲間となった。
おじさんたちと一緒に歩いたのは、ほんの数日だったと思う。巡礼の比較的序盤、ブルゴスで別れたあとは、私がバスとタクシーを使って一部スキップしたこともあり、二度と会うことはなかった。短い間にもらったあの言葉が、37日間の巡礼で得た最大のもののひとつだ。
スペイン巡礼の日々については、詳しくはまた今度。
ともあれ、巡礼から帰ってすっかり元気になった私は、いろいろやった。再就職の準備で通信教育を始めたり、歩くことの楽しさを知って登山デビューしたり、歌ったり踊ったり(巡礼前からやってるけど)。ところが、せっかくおじさんたちにああ言ってもらったのに、書くほうは遅々として進まなかった。
(登山1年生記念に登った木曽駒ケ岳)
そうこうしているあいだに一年が経った。
ある日突然、書こう。書きたい。が、やってきた。なぜその日だったのかはわからない。とにかく今、文章が書きたい。書きたくて仕方ない。
理由はよくわからないが、ようやく準備が整ったんだと思う。
ちなみに、そこからこの記事を載せるまでまた4か月かかってるんですけど……(とろい)。
ともかく、そんな感じでこの「文章書きたい手帳」noteを始めます。
スペイン巡礼の日々のことはもちろん、思いついたことは何でも、書きたいことを書く場所にしたいと思います。
(おじさんの1人は生ビールが好きで、カーニャというスペイン語を教わったのでした)
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