日本とベトナムには多くの類似点があります。

まず、国の形が弓型に細長いです。そして、春夏秋冬があり、その時期もほぼ同一です。日本が夏の時、ベトナムも夏です。

中華帝国の影響を日本もベトナムも長い間、強く受けてきました。日本もベトナムも中華帝国の冊封体制の下にあり、中華帝国　皇帝に朝貢していました。　貢物（みつぎもの）を持って、定期的に中華帝国　皇帝に、ご挨拶に行っていたのです。　ただ、冊封体制では、中華帝国　皇帝から、貢物よりはるかに高価で貴重なものが褒美として返されるならわしでした。

ベトナムでも中国から漢字が伝わり、今から150年ほど前までは、ベトナムでは漢字由来の独自文字チュノムを使用していました。　フランスの植民地になってからはチュノムは廃止され、ベトナム語は、アルファベット表記になっています。

中華帝国では儒学や朱子学が高度に発達しました。　その教えを、簡単に言うと、年長者を敬い大切にするということです。　年長者は誰でもあっても尊敬の対象になるのです。　日本でもベトナムでも、年長者を大切にする伝統文化が発達しました。　日本では、儒学や朱子学の影響が日常から薄らいでいますが、ベトナムでは、今でも儒学　朱子学の教えを大切にしています。　敬語も日本以上に複雑に発達しています。