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ボーダーライン

カービングを魅せる時、ボーダーラインが無い状態だと個人の感想ですが、全体的にぼやけて見えると思うのです。

ボーダーライン無し


ボーダーラインがあると作品が引き締まって見えるので私の場合必ず入れる様にしています。

また、シングルボーダーよりもビーダーブレードを使ったボーダーライン(ダブルボーダー)の方が高級感があると思います。

シングルボーダー
ダブルボーダー




私の使用しているツールは

シングルボーダーの場合、
・T&Lヘンリー ショートボディ1/2"に、T&Lヘンリー 厚刃1/2"


ダブルボーダーの場合、

① 協進エル プロスェーベルナイフボディMサイズに、T&Lヘンリー ビーダーブレード1/16"(大体2ミリ幅ぐらい)

② チャックスミス ショートボディ1/2"  に、T&Lヘンリー ビーダーブレード3/32"(大体3ミリ幅ぐらい)


今まで色んなメーカーのブレードを使用してきましたが、T&Lヘンリーのブレードは硬くなかなか切れ止まないのであまり手入れが要りません。
そしてビーダーブレードはいい感じの刃の角度なので革の上でも操作しやすいです。

スウィベルナイフボディのチャックスミス、協進エルのヨークはベアリングが滑らかに回転しますが、T&Lヘンリーは、ヨークはそこそこしか回りません。
でも、どちら共使い心地は良いです。


さて、ここから染色のお話。

ビーダーブレードを用いたボーダーラインを染色するのはかなり神経を使います。
染料がはみ出すと汚くなるし、無色だと額縁染色する時に馴染んで汚くなります。

私は、染色後(無色の場合はカービング後)に色止め剤を塗って防染してから暫く乾燥させて、回りの染色をします。



この一手間によってボーダーラインがキレイに仕上がります。

お試し下さい。

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