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1ヶ月の独学でNSCA-CPTを取得した勉強方法を解説!【おすすめの教材や難易度は?】

今回は、NSCA-CPT(全米ストレングス&コンディショニング協会-認定パーソナルトレーナー、以下CPT)の資格を、1ヶ月の独学で取得した際の、勉強方法や、実際に受けてみての感想などを共有します。

CPT取得のために、どのように勉強すれば良いのかわからない人や、おすすめの教材などを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくだい。

試験のために用意したもの

今回、僕がCPTのテストを受けるにために用意したものは3つです。

  • NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 第2版

画像参照元:NSCAジャパン

NSCAジャパンで販売されている、公式の参考書(以下、参考書)です。
CPTのテストの問題の多くは、この参考書から出題されます。

高価ではありますが、テストに受かるためだけでなく、トレーナーとして必要な、運動生理学や栄養学の知識も網羅されているため、必要でないという意見もありますが、買っておいて損はないと思います。

  • NSCA-CPT受験用問題集セット

画像参照元:NSCAジャパン

こちらもNSCAジャパンで販売されている、CPTのテスト用公式問題集です。

このあとに紹介する、メルカリなどで販売されている問題集で代用をしようと思えばできますが、こちらの問題集は、出題範囲ごとに問題がまとめられています。

そのため、「この範囲ではこういう問題が出題されるんだな。」とか、「この分野が苦手だな。」いうイメージがつかみやすく、初めに解いてみるにはちょうどいい問題集だと思います。

  • メルカリやヤフオクで出品されている問題集

画像参照元:メルカリ

CPT試験には、過去問はありません。

その代わりになるのが、メルカリやヤフオクなどでは、NSCA取得者や、トレーナースクールの元講師の方などが自作されている問題集(以下、対策問題集)です。

商品詳細やレビューを読んでみて、その時に売っているものの中で、使いやすそうだなと思うもので良いです。

今回は、画像の左上の3,980円のものを購入し、使用しました。

勉強方法

実際に行った勉強方法を解説します。

①まずは公式問題集を解く

まずは、参考書を読む前に、いきなり公式問題集を解きます。

公式問題集は、実際のNSCA-CPTのテストと同様に、大きく分けて4つの分野から出題されます。

  • クライアントに対する面談と評価

  • プログラムプランニング

  • エクササイズテクニック

  • 安全時、緊急時の手順、および法的諸問題

まずは、どの範囲からでもいいです。
1つ好きな範囲を選んで、参考書を読む前に、とりあえず問題を解きます。

僕の場合は、一番最後の「安全時、緊急時の手順、および法的諸問題」から解き始めました。

②問題を解いたら、参考書を読む

この問題集の解答には、下の画像のように、その問題に関する内容が書かれている参考書の章や、ページが記載されています。

解説を見ると、この問題の出題範囲は、参考書の9章に含まれているということがわかります。

問題を解き、答え合わせをしたら、ここで初めて参考書を読み、なぜその選択肢が答えだったのかを確認しましょう。

この時、該当のページのみではなく、そのページが含まれている章を丸々を読みます。

このように「問題を解く→参考書を読む」という流れにすることが、非常に大事です。

どの範囲にどのような問題が出るかも認識しておくことで、参考書をいきなり読み始めるよりも、内容も頭の中に入ってきやすくなります。

僕の場合は、初めに「安全時、緊急時の手順、および法的諸問題」の問題から解いたので、参考書の第9~11章から読み始めました。

③参考書を読んだら、もう一度、問題集を解く

問題集を解き、参考書を読み終わったら(例題も解く)、もう一度、公式の問題集を解きます。

1回目よりも正答数は多くるはずですが、また間違ってしまった問題があれば、再度参考書を読んで、全問正解できるまで、「問題を解く→参考書を読む」を繰り返します。

この時、ただ正解するのではなく、なぜその選択肢が正解なのかという理由まで、しっかりと理解して、回答できるようになるまで繰り返しましょう。

そして、1つの範囲が完璧になったら、他の範囲も「問題を解く→参考書を読む」という流れで、学習していきましょう。

④最後に、対策問題集を解く

公式の問題集を、全ての範囲で繰り返し学習し終えたら、最後に対策問題集一気に解きます。

ここからの流れは、基本的には今までと同様です。

全ての問題を解き、不正解であったり答えの理由がわからない問題は、解説や参考書を確認し、理由までわかった上で正解できるようになるまで、何度も解き直します。

僕の場合、公式問題集、対策問題集ともに3周くらいはやりました。
週5日、1日1〜3時間、合計でいうと40~50時間くらいは勉強したと思います。

ここまでできれば、CPTのテストは、ほぼ間違いなく合格できるラインに達していると思います。

結果と受けてみての感想

この勉強方法を1ヶ月弱行って、受験した結果がこちらです。

140問中97問正答で合格で、125問正答でした。

実際のテストは、問題の言い回しなども含め、公式問題集よりもやや難しい印象ですが、今回の紹介した勉強方法で、かなり余裕を持って合格することができました。

受験するにあたり、ネットで情報収集をした際は、合格点ギリギリで、運が悪ければ不合格だったのではないかという人も多かったので、やはりこれくらいは問題集をやり込んで正解だったと思います。

より合格を近づけるためのポイント

ギリギリ合格点を取るのではなくて、余裕を持って合格できるようにするために、大事だと思ったポイント解説します。

できるだけ合格率を上げれるように、余裕があれば行ってみてください。

章は丸ごと読む

問題の解説にある部分だけ読めば良い、という意見もあります。

確かに、各章の序盤は、テストに出るようなポイントを解説するというよりは、そこに至るまでの解説が多く、読みと飛ばしてもいいようなところもあります。

しかし、大事なポイントのみを読むだけでは、英単語をただ見ているのと同じで、断片的にしか知識が入ってきません。

それでは、なかなか頭に定着させるのは難しいですし、問題集とは異なる問われ方をしたときに、対応できない可能性があります。

なぜのそのポイントが大事なのかも理解していた方が、間違いなく、頭にも定着しやすいです。

参考書を読む最初の1回目のみで十分なので、出題範囲の章だけは全て読むことをオススメします。

暗記すべきポイントはしっかりと暗記する

冠状動脈疾患の危険因子や、特定のクライアントに対する対応など、論理的に考えて解くというよりは、暗記していなければ解くことができない問題もたくさん出てきます。

こういったポイントは、覚えていなければ解けないので、問題集を解くのと並行しながら、しっかりと暗記しておきましょう。

自分でノートにまとめてもいいですし、メルカリで売られている問題集には、暗記ポイントのみをまとめたプリントもセットになっていたりするので、そういったものを活用しましょう。

機能解剖学やトレーニングの知識は本や動画で勉強する

当たり前ではありますが、CPTはパーソナルトレーナーの資格なので、トレーニング種目も正しいフォームできることが基本です。

そして、その種目が、どの筋肉の作用にって行われているかというのも知っていなくてはなりません。

例えば、CPTのテストでよく出題される、ライイング・トライセップスエクステンションは、肘関節の屈曲、伸展を行い、上腕三頭筋を刺激する種目です。

このような種目名、筋肉の作用(屈曲、伸展など)などの専門用語は、分かっていることが前提でテストは作られています。

もし、この辺りの用語がわからないのであれば、NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 第2版だけでなく、機能解剖学を本などで、実際に体を動かしながら確認をしましょう。

独学かつ短期間でCPTを取得するための注意点

CPT取得のための独学は、コストを抑えたり、短期間での取得を目指せたり、自分のライフスタイルに合わせて、いつでも自由にできることがメリットです。

その反面、いつでもできるとなると、ついつい先延ばしにしてしまい、モチベーションが落ち、そのまま挫折してしまう人が多いというデメリットもあります。

ここでは、先延ばしにせず、短期間で取得するために、僕が注意したポイントを解説します。

CPT取得まで、独学を続けられるか不安な方は、参考にしてみてください。

参考書は全部読まない

参考書は、必要なところだけ読めば十分だと割り切りましょう。

NSCAの参考書は、A4サイズで700ページを超えるほどの量があり、ちゃんと全部読んでから問題集に移ろうとすると、移るまでに相当な時間がかかることが、目に見えてわかります。

英語を翻訳してるからか、文章も少し難しく、よほどCPTを受験する意思が強くなければ、途中で読むことをやめてしまいます。

CPTの取得を挫折してしまう原因の多くは、この参考書を全て読もうとしてしまうことだと思います。

一度、参考書を読み終わってから問題集を解きたいという気持ちや、読んでいないところから出題されたらどうしようという不安は、とてもよくわかります。

しかし、それでテストを先延ばしにしてしまったり、CPT取得を挫折してしまっては本末転倒です。

参考書を全て読むのは、合格してからでも遅くはありません。

まずは受験、そして合格するためには、割り切って、テストのための勉強を優先させましょう。

そもそも参考書の全ての範囲から出題されるわけではないため、独学かつ短期間で合格を目指すのであれば、出題される範囲を集中的に勉強したほうが効率的です。

受験日を決める(出願する)

2022年現在、CPTのテストは、指定された中の好きな会場で、いつでも、自分の都合の良い日時で受けることができます。

これも非常にありがたいことなのですが、一方で、先延ばしにして、モチベーションを落としてしまう要因になりえます。

1回の試験料が非常に高いので、「受かる!」と思えるまでしっかり勉強もしたいという気持ちもわかりますが、「鉄は熱いうちに打て」というように、モチベーションが落ちる前に、出願だけでも済ませておきましょう。

受験日は、出願が受理されてから90日間の間に受ければ良いので、出願しても、すぐに受けなくても問題ありません。

実際、学業証明書等の取得、NSCAジャパンへの郵送、NSCA側の手続き等で、出願してから試験日を選ぶ段階までで1~2週間かかるので、受けようと思った段階で、もう出願をしてしまいましょう。

出願さえしてしまえば、さすがに受けないということはないですからね。

まとめ

今回は、独学かつ短期間で、NSCA-CPTのテストに"とりあえず"合格することを目標に、僕が実際に行った勉強法を解説しました。

CPTの試験の合格率は、公式の発表で75%(2020年度)あります。

一見難易度は低そうに感じますが、4人に1人は不合格になっています。

受験者の多くが、そもそもパーソナルトレーナーなどのスポーツ指導者や理学療法士など、知識がある人、もしくは、資格のためにトレーナースクールに通った人が受けていることを考えると、決して簡単ではないと思います。

勉強量も多く、働いていたり、学校に通いながら取得するのは大変だと思いますが、今回の内容を参考に、頑張ってみてください!


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