見出し画像

日常を戦ってるひとにおすすめな「雄獅少年/ライオン少年」を推したい。

めちゃめちゃよかった…!!!


映画館でべっそべそに泣いて、その顔のままパンフレット買って帰りました。

私の鑑賞理由は予告編を見たときの「獅子舞」の動きが格好良くて「なんか好みの感じがするぞ!!!」ってところだったんですか。
その時点で「中国の獅子舞って武術っぽい動きするんだなー…バトルすんの!?カンフー?!」ぐらいの認識でなんにも詳しくなかったんです。
そんなぐらいても置いていかれないなら安心してほしい。
前情報で知ってて楽しいのは李白ぐらいだから…。
っていっても「すごい詩人なんだべ」ぐらいでだいじょうぶ。
べっそべそに泣かされて帰ってきました。
やせっぽちの仔猫が獅子になるまでの話なんです…。
みんな、観てほしい。ネタバレなしにちょっと感想書いてみるので!公式サイトで「良さそうだね」ってなったらすぐ映画館行ってください、露伴先生が!!強すぎるので!(露伴先生はわたしも行きます好き)あとリトルマーメイドとか控えてるの押し出しされるまえに!ぜひ!

【ざっくりしたあらすじ】
チュンは獅子舞が大好きな少年。
ある時獅子舞チームのひとつに絡まれ、祖父からもらったお年玉を巻き上げられてしまう。
しかし、そこに突如現れた赤い獅子が彼のお年玉を颯爽と取り返してくれる。

赤い獅子、自分と同じ名前の少女チュンに獅子頭を託され、獅子舞の大会について教えられたチュンは仲間を誘い大会出場を目指す。
出稼ぎ先から戻らない両親に、会いに行くために。


少年漫画的な、「仲間を集めて、師匠を見つけて、ライバルを倒して!大会優勝を目指す!」だけでも熱い。
師匠を探して、その師匠をなんとか説得して弟子入りさせてもらうのとか、まじで泣ける。(ネタバレにならないようにしている。ここのチュン、めちゃめちゃよい。吹き替え、花江夏樹さんでよかった…まじで。あまりにも「今は弱くて、ただこれから強くなっていくひとの芯」が出ている)
なのに、チュンには他にも抱えなきゃいけない事情ができてしまう。
これが、あまりにも、こちら側に、視聴している側に覚えのある感覚すぎて。
もう平気になったはずの昔の傷が疼きました…。
好きなことがある、一緒にやれる仲間がいる、それだけじゃどうにもならないことが、人生には起こる。

なんてことをしてくれてんだ、神様…。


この物語は、フィクションです。
だから、最後にはなんとかしてくれるんだろ、みたいな楽観を、許してくれなかった。
見てる最中さ、「ああ、どうして…」ってずっと泣いてた。
どうして、って言っても、なーんにも応えとかないんですよ。現実があるばかりで。

だからこそ、クライマックスが、チュンが獅子になる場面が、もうね。
目ん玉おかしくなっちゃったかと思った。泣きすぎて。

ぜひ自分の目で見届けて欲しい。

クライマックスのその先まで、きっちり愛しい作品ですから。





この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?