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成田のシェアハウスで出会った不思議な女性の話。|2泊3日の東京→大阪→名古屋の一人旅日記#5


*この話は続編です。
興味ある人は、こちらのマガジンをどうぞ〜。

訪れた宿で

六本木で「確定申告FES」に参加し、無事満足した僕は、今日の宿泊先へ向かった。今日の夜は、成田空港の近くのシェアハウスに泊まる。Airbnbで予約した宿だ。

Airbnbには、大学生に入ってからお世話になっている。今回の宿泊先は、とても綺麗だった。

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リビングスペース。ソファが広くて、ゆったりしている。ここに訪れた人たちの写真が貼ってあった。この日は管理人さんが不在だったので、写真を撮ることはできなかった。

このスペースでは、コーヒーかお茶を無料で飲むことができた。到着して特にやることがなかったので、ソファのスペースでのんびりしていると、一人アメリカ系の女性が一人入ってきた。あまり会話をしなかったがスレちがっったり、目を合わせるたびに笑顔で互いに会釈した。

かなり人気の宿らしく、次から次へと宿泊客が入ってきた。一人一人の泊まる場所は、ホステスのように小さいので、結構な人数が入ることが可能だ。トイレやシャワールームも、洗面台も、画像を撮り忘れたが、かなりおしゃれな雰囲気になっていて、過ごしやすい。また泊まりたいと思った。

訪れたその人は

僕がリビングスペースで、のんびりしていたら、その人は入ってきた。重いリュックを背負って、入ってきた。目があったので、「こんばんは。」と、僕は口を開けた。その人も、穏やかに「こんにちは。」と、答えた。これからリビングスペースでご飯を食べるみたいだ。僕もご飯を食べようと思っていたので、一緒に食べることにした。近くの弁当屋さんで弁当を買って一緒に食べた。

その女性は(Nさんと呼ぶことにする)、3人の子供を持つ母で、月に一回程度、東京に訪れているそうだ。ご飯を食べながら、Nさんの子供の話をした。2人はもう社会人として仕事をしていて、1人は専門学校に通っているそうだ。今、いろんな夢を描いて頑張っているとか。

僕は自分の話をした。将来どんなことをしたいのか。今の夢はなんなのか。僕は現在、大学で専門として専攻しているものとは違うことで働きたいと思っている。今はそれがちょっとした悩みである。そのこともNさんに話した。Nさんの専門学校に通っている息子も同じように今好きなことや将来について真剣に考えているそうだ。

すると、Nさんは、「その息子のことを見てあげたんだよね」と言った。

ん?見てあげる?

「見てあげたら、その子にとっては、その選択の方が結構いい人生歩めるみたいで、でも、〇〇なところがダメだから、そこには気をつけなさいって言ってあげたの。」見てあげるってなんだ?

僕は、不思議に思い、聞いてみた。

Nさんは、人の将来や運勢を占うことができるらしい。いわゆる占い師ということだ。

僕は、初めて生で占い師にあった。これまでそういう人がいるとか、テレビで出てるのは見たことあるが、若干怪しいものだと考えていた。でも、少しだけ興味があった。

気になったので、僕も占って欲しい。そう言った。

フラワーリーディングというものをしてくれるらしい。

僕の未来

Nさんは、息をスッと吐いて、目を瞑り、念じているように止まった。僕の過去から現在、未来を通して、どんなオーラを持っているか。僕自身を花で例えると、どうあらわせるのか。を少しずつ口に出した。

僕は、花で例えると、青いバラ。

花びらは溢れるばかりに咲いている。たくさんな能力を秘め、成長しているらしい。茎は太く強い。心の中に深い意志がある。根は、一つ一つは細いが、その数がとても多い。

でも、花の額がない。花びらを支える額がないのだ。今のまま続けると、自分一人で頑張りすぎて、無理をしすぎて、壊れてしまう。

そう言われた。

思い当たる節はあった。自分の思っていること、願っていること。意思を持っていることは、あまり周りに言わない方だ。自分の夢を口に出すことは恥ずかしいと思ってしまう。それで自分一人で突っ走って、失敗して、挫折して、何か大きな過ちを犯す。

そういうことを言っているのだろう。

これまで自分で頑張ってきたから、誰かを頼るということを忘れていた。誰かに力を貸してもらうことを避けていた。きっと自分は必要とされていない存在だと、感じている。自分に対する自信がない。期待外れにされるのが怖い。そういった感情は、時折自分の中で浮き上がってくる。

でも、それではダメみたいだ。一人で頑張れると思ってもダメみたいだ。誰かに手を貸してもらうことがいいそうだ。

不器用で、いじっぱりで、わがままな僕だけど、どうか力を貸して欲しい。
頼り方なんてわからないから、伝わるかわからないけど、僕と一緒に前に進んで欲しい。

心のどこかできっとそう思って、伝えてないんだろうなあ。

僕のこころを少しだけ、揺り動かしてくれる出会いが成田にあった。

#5終わり




訪れてくださり、ありがとうございます!