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母の誕生日を忘れた日

夏が始まり、太陽がキンキンとし、肌が少し黒くなってきた7月上旬。

私は人生を決定する期末試験を控えていた。

高3の受験で使う最後の成績が出る。

そんな緊張感の中、私はいつも通り勉強して、テストに臨んだ。

テスト初日、いつもより家に早く帰ってきて勉強に取り組んでいたところ、いつの間にか晩御飯の時間になり、ご飯を食べていたら母が返ってきた。

テストであんまり手ごたえがなかったけどそんなこと言えるはずもなく、自信喪失の中、ハグしたところ、

「何、誕生日だからハグしてくれたの」

と言われ、そこで初めて母の誕生日だったことに気づいた。

今まで忘れたことはなかった。プレゼントを用意したり、手紙を書いたり、テストで忙しい中でもちゃんと頭の片隅にあった。

でも焦りのあまり頭には受験、評定しかなかった。こんな教育制度は正しいのだろうか。

さらに私の母親への懺悔と教育への疑問が深まった日であった。


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