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世間を驚かせた!2年間で全195カ国の料理を提供する前代未聞のイベント!②


神戸の16席の小さな多国籍料理のレストランで2010年4月に始まった「世界のごちそうアースマラソン」

メニューは195カ国の料理。2週間で4カ国の料理。日本の隣国「朝鮮」より出発し一筆書きして、「旅」をするように料理で世界を一周する。

↓世界のごちそうアースマラソンのチラシ(内側)

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実はスタートした当初、一筆書きの国の順番は決まっていたが、献立やレシピが決まっていないところもあり完全な見切り発車であった(笑)

↓世界のごちそうアースマラソンのチラシ(外側)

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毎回配布した4か国のメニュー↓

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全部で49地点(4か国)のメニューを配布した。ランチはAセット(2か国)、Bセット(2か国)それぞれ1000円。ディナーは4か国で2000円という安さ!

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参加者に配った「世界のごちそうアースマラソン、ルートマップ。

デザインは小学校の同級生(麻野高広)(オーストラリア、SPECというデザイン会社)。イラストはオーストラリア在住の「山田華子さん」。全地点の地図、国情報はカルトグラファーの庄司英雄さん

パスポートを参加者に配布し食べた国にスタンプを押す

盛り上がったのがこのパスポート!パスポートに「穴」をあけるまい!と参加者は必死で通った。

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どうやって195カ国もの料理を覚えたのか?

私が旅をして教えてもらった国の料理は30カ国。旅の最中、他国の料理を教えてもらったところもあったが、その料理数は40カ国足らず。その他は世界のレシピサイトefoodの青木さんにも協力していただいたり、大使館に連絡したり、大阪の大きな図書館で文献を探したりして情報を集めた。

「世界のごちそうアースマラソン」を開催しながら、料理のレシピを教えてもらう日常が続いた。情報を実際の国の方に味の確認するために、異文化交流センターや、大学に来ている留学生、mixiやfacebook、道を歩いている外国人を見つけては声をかけて「あなたの国の自慢料理を教えて」と言って店や家に連れてきて教わったりした。メニューの試作、料理の仕込み、写真撮り等で睡眠は3時間、寝る前に試食をしていたせいで体重は20キロも増えた。医者からのドクターストップもあったが「このイベントだけは、何があってもやり切る!」と決めていた。

メニューで苦労した国は、その当時、紛争をしていて情報が入ってこなかった「コソボ」や53の国に分裂したアフリカの(国)部族の料理だった。大使館の方や、民族音楽関係の細いつてを辿って、なんとかレシピをかき集めた。旅人の間では「カリブの島々」「アフリカ」を制覇(訪問)すれば世界一周の制覇が見えると言われるように、料理も同じで「カリブ諸国」「アフリカ大陸」の料理を調べて提供することは気の遠くなる作業だった。

つづく

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