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赤岳:2019/2/9-10

去年10月のアキレス腱断裂の手術から4ヶ月。1月から塔ノ岳、川苔山と登り、回復が確認できたので、2月の3連休で赤岳か、天狗岳か。直前まで考えられるので、足の状態を見て、決める。

今回のリハビリ中に雪山登山靴をアップデートして、スポルティバのTRANGO TOWER EXTREME GTXを実践投入。重い登山靴がそもそもあんまり好きじゃない軟弱者の上に、ケガをしてパワーダウンしている人間にとって、雪山用としては軽いのはありがたい。保温性は、まあ大丈夫でしょう。

そして、3連休。土曜日が都内で雪予報のため、ちょっとどうなるかな・・・と思って様子見していたけど、とりあえず日曜は良さそう。なので、えきねっとであずさを予約。知らなかったんだけど、トクだ値っていう割引チケットがあって、なんかすごい安い。指定席で4000円。トクだね。

日曜。前日10km超を、そこそこ飛ばして走ったけど、足の調子は全く問題がない。あずさの中で天気予報とかもチェックして、今シーズンの目標だった赤岳に決定。と思ったら、知人が同じく赤岳に向かっていることを知る。行者小屋で会いましょーと約束をして、茅野着。

茅野からバスに座れて、美濃戸口まで。あんまり寒くない。

10時40分出発。いつもの林道歩き。一部アイスバーンになってる。足の怪我もあるので、コケるのは怖いんだけど、新しい靴の慣らしもあるので、ノーアイゼンでそのまま歩く。やっぱり軽いし、寒さも全く感じない。これはいい。

しかし、半年ぶりくらいに15kgを担ぎ上げているので、体力的にかなり厳しい。あっとゆう間にベースレイヤーのみになる。

登山口から南沢経由で行者小屋に。たしか、到着は13時過ぎだったはず。テン場はそれなりに空いてる。1000円払って、整地済の場所を見つけて設営。

いい天気で全然寒くない。そして絶景

テント立てて、昼飯かなーと思ったんだけど、体が疲れすぎてて食欲が沸かなくて、アメばっかり舐めてたのでなんかそんな気にもならず。

どうしようかなーと思いつつ、テントで休憩していると、隣から聞き覚えのある声がする。youtubeでよくクライミング映像見ている人な気がするw

こんな事あるんだなーと思って、更にボーッとしてたら、正面のテントの人が見覚えある。川下りもやられているこのブログの人だw

なんだなんだと思ってたら、ようやく知人と遭遇。彼らのテン場の整地手伝ったり。スコップお借りして、ちょっと自分のテントも防風壁作ったり。(スコップは持ち手がDになってて、先が足をガッとかけられる撫肩じゃない形状がよいという知見を得た)

そうこうしている内に、今度は、訓練している自衛隊員が数十人帰投。テン場がカオス。とか思ってるうちに日が暮れる。さすがに腹減ってきたので、自分のテントに戻って夕飯&酒。メニューはいつものシチューとパンと赤ワイン。湯煎だけなので楽。

一気に食って、そこそこ酔っ払ってたら友人からお声がけいただき、彼らのテントに遊びに行って無茶苦茶うまいお鍋をごちそうになる。マジでうまかった。お酒を飲み干してしまい、さらに小屋に補充へ。明日ほんとに登るのか?っていう量を飲んでいた気がしないでもない。

夜中にトイレで目が覚める。素晴らしい星だ。明日の予報は悪いけど・・・

それなりに寝れて翌朝。軽い二日酔い。天気も曇りで昼前から少し回復とのことなので、焦らずにゆっくり起動。シュラフが濡れてる。うーん。今のシステム(SOLエスケープヴィヴィ+モンベルダウンハガー800#3)はなんかいかん気がするな。雪山楽しいし、きちんと厳冬期用のシュラフ買おうかな。

7時40分出発。がっつり曇ってる。ちょい降雪もしている。雪山っぽくてよい。

地蔵尾根に向かう。昨日、少し腰に違和感があったんだけど、明らかに痛くなる。疲労も溜まってて、うーん、これは・・・と心が折れそうな気がした(天気良くないし、復帰戦だし、ソロだしで撤退の理由はいくらでも作れる)ので、テンションを上げるためだけにゴーグル装着。あっさり持ち直す。

と思ったら、急登強風ゾーンに突入。おっかねえけど、ピッケルぶっ刺して進むのが楽しくてしょうがない。

あっという間に地蔵に到着。去年の縦走以来。久しぶり。天気は相変わらず。少し朧気な太陽が見えるかな。見えないかなくらい。

尾根伝いに頂上に向かう。前に先行者が一人。トレースも吹き溜まり以外はばっちり。赤岳の手前で、少し、足に力が入らなくて、危ない思いをしたけど、なんとか頂上に。

風がそこそこ強くて、写真撮影もちょっと怖い。眺望も無い。そそくさと文三郎尾根から下山。真教寺尾根方面は地獄のよう。

とか思ってたら最初の階段でツメひっかけて、転げ落ちそうになる。今回一番危なかった。

文三郎尾根は地蔵尾根よりも、岩と雪のミックスだけど、雪面急登ゾーンが殆ど無いので、岩に引っ掛けないようにさえすれば大丈夫。逆に地蔵尾根を降りるのは、危ないだろうなと思った。

途中、小学生低学年の女の子を連れた人とすれ違う。女の子すごいなー。
阿弥陀岳がすごい。夏はそんなに思わないけど、雪をかぶると俄然存在感があるな。行きたいな。

10時40分行者小屋に到着。あとはダルい撤収。めんどくさい。

11時40分下山開始。足にかなりきてる。下山中、諏訪の遭対協の人たちが救助活動していた。けが人を運んでいる模様。無事おりられますように。

13時20分バス停着。並んでいる人少ない!乗り込んで席確保。助かった。駅まで立ってられない・・・いつもの感じでコーラ買おうかなと思ったけど、なんか体が欲しがらない。すごい疲れているの間違いないんだけど・・・喉も乾かないし、まあ良いかと思いつつ駅へ。

あずさが臨時便出て、そっちでチケットを購入。

ビールとつまみでも買い込んで、一杯やりつつ帰るかなーと思ったけど、アルコール入ったら、動けなくなりそうな気がしてやめる。乗り込んだ途端に寝た。目が覚めたら家族連れに囲まれて、あっという間に東京。家に戻って、濡れた装備を全部出して飲みに行く。だけど、なんかビールも焼き鳥もうまくない。朝からエナジーバー一本とコーヒーと水しか飲んでないのになんだこれ・・・

帰りにスーパーで買物していちごが目に入った。これだ。練乳ぶっかけて食べて、復活。

雪山泊、やっぱり最高に楽しいなー。油断すると全部凍っちゃうとか、厚着して動きにくいとか、靴の脱ぎ履きだけでもめんどいとか、そもそもすげー寒くて動きたくないとか、本当にめんどくさいことだらけだけど、なんなんだろうな。あの充実感は。本質的に危ないからなんだろうな。今シーズン中にもう一度くらい行きたいな。

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