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立山(雷鳥沢・雄山・大汝山・富士の折立・真砂岳):2017/9/30,10/1

仕事でバタバタと納品して、そのまま立山に向かうというナカナカの強行スケジュールだったこともあり、あんまりリサーチできず、そんなに期待もイメージも持たないで行ったら観光としても、登山としても、温泉としても最高だった立山。来年の目標も出来た。

金曜夜、仕事の納品があってかなりヒリヒリしつつうまくやり終えて、車で同行者をピックアップして、4時間で扇沢着。無料の駐車場は既にいっぱいで、上の有料のところに駐車。軽くビール飲んで車中泊だけど、例のごとくほとんど寝れない。というか寒い(9月末で6度・・・)。エンジンかけて暖房で少し温まってウトウト。

5時に起きて、ボソボソと準備。寒くて着替えるのが億劫・・・
6時30分始発だと思い込んでて、行列に並ぶ。時間になってもなにも起きないので???と思ってたら、結果、7時30分が始発だった。

(※帰ってからきちんと確認したら、時刻表、注意というか、よく見ろってだけなんですが、6時30分発は時期が限られている。)

往復約1万円。たっけーなーと思ってたけど、結果大満足。まずはトロリーバスで扇沢から黒部ダムに行くんですが、そこでちょっとというか、かなりびっくりした。駅員さんらしき人が案内してくれるんですが、途中からの売り口上が!びっくりした。芸人さんじゃないですか。お客さんみんなが笑う。

ということで、黒部ダム。自分にダム属性があると思ってなかったので、かなりびっくりした。まーこれが素晴らしい。久しぶりに心震えた。

すごい。ただただすごい

左手の曲線とかどう作ってるんだ・・・・

こういうところからみているんですが、それ自体がすごい

はあああああ。キリがない

で、このダムの上を歩いて、黒部湖を目指し、ケーブルカーで黒部平へ。

黒部平から大観峰へ。ここでライターで炙って食べるするめいか売ってるんだけど、その売り口上も仕上がってる!どうなってるんだ・・・心ざわつせながら大観峰からロープウェイで室堂に。

ついたら絶景!!
体力を全く使わずに、この景色までたどり着けるってすごい。山登らなくても十分楽しめるこれは。そして、周りには、剱岳行きそうなザイルぶら下げたガチ勢と、まったく普段着な観光客が同居しているとふしぎな光景。水組んで、雷鳥沢キャンプ場に。

途中地獄谷があって、硫黄の匂いが。

地獄感アリアリ
雷鳥沢キャンプ場に到着。広い。山にぐるりと囲まれてて絶景。場所決めて設営して、昼飯。出発時に急いで買ったのでチョイスが変。

中本のカップラーメン(photo by ando

腹一杯になったら、一気に睡魔が・・・少しだけ昼寝をして、起きれたらどっか行こうと約束して、寝る。全く起きれずに、13時30分。剱御前小舎でも、コースタイム的には苦しいところ・・・でも、剱岳は見ておきたいので出発。

1時間かからずで剱御前小舎に到着。目の前にズドンと剱岳。まさに剱御前。そしてとても呼ばれる。

新室堂乗越経由でテン場に戻る。日が暮れる前に夕飯かなーと思ってたけど、同行者に「せっかくなんで温泉入りましょう」と言われて「そうだよねー」と雷鳥沢ヒュッテに。屋外の温泉からむちゃくちゃ幸せそうな顔したおじいさんの顔が見える。迷わず屋外に。

右が男湯。左は女湯ですが、きちんと隠されてます。真っ白というよりは灰色がかったヌメンヌメンのお湯。温度もちょうどいい!紅葉がかった山肌に雲がタレこみつつ、夕日に照らされるのを見つつ、ゆったり。

先に入ってたおじさんが「もう1時間は入ってるよー。手が真っ白ー」なんて言いながら世間話。次に入ってきたおじさんはソロで剱岳から戻ってきての温泉で「100点!」なんて言いながら心から幸せそう。いや~完璧。いつまでも入ってられる。登山で温泉は赤岳鉱泉以来だけど、オープンなのは最高。少し熱めの屋内の温泉も堪能して、沢冷水頭から被って少しだけ整って、ビール。最高だった。

テン場に戻って夕飯。ここでおっきなミスを。燃料切れ。うそー。同行者にお湯を恵んでもらってなんとか食べきる。本当にすいません・・・
そして、冷え込んできて、全部来ているのに冷える。炙りほたるいかを幾つかもらって、テントに戻ってチビチビしながら、燃え尽きるようにねる。

夜中にトイレで目が覚める。星空が凄すぎてビビる。一切の雲がなく、月も落ちて満天の星空。完璧。

翌朝3時起床。あんまり眠れなかった。室堂前で水を給水して一ノ越に向かう。整備された道で歩きやすいんだけどみくりが池までの登りが妙にキツイ。装備的には軽いんだけど・・・

日の出前でちょうど一ノ越。すこし龍王岳の方に向かうときれいに見えそうなので、雄山とは逆の方に登って写真を撮りまくる。

結局龍王岳と浄土山の分岐点まで来てしまうが、それが本当によかった。

日本海・能登半島まで見渡せたのと、なによりも、五色ヶ原から槍ヶ岳まで北アルプスの主要峰までがずっーーーと連なる光景を見てしまう。その光景を見た瞬間に、この見える山を来年絶対に縦走しようと心に誓う。

あの奥のさらに先までずっと歩ける。絶対にやる。
(※帰ってきてから調べると、雲ノ平も通るのかー。最高)

一ノ越に戻って、雄山に。300mくらいを一気に上がっていく。きっつー。朝飯も食ってないので、いきなり限界っぽい感じになる。上まで上がったらメシだ。飯飯と言いながら、頂上に上がる。

絶景だよ
でも、とにかくメシ。同行者に湯を沸かしてもらう。

AMANOのビーフシチューよい(photo by ando)

ついでもコーヒーも沸かす。もう一人同行者が上がってきたので3人で一杯。チョコバーがうまい。

参拝。これがとても今回の登山をとても特別なものにしてくれた。3000mの山の頂上でかしこみかしこみされてお神酒をいただく体験は他にない。そして冴え渡る神主トーク。御札と鈴もらいました。

マジで最高なのよこれ・・・(photo by ando

しかしこの旅総じて感想なんだけど、なんで立山のみなさんトークがキレキレなの?とかありつつ登山の安全を祈願して、大汝山に。そんなに遠くない。次、富士の折立。

富士の折立から剱岳
そして今回の縦走ラスト、真砂岳に。途中、雪渓で遊ぶ。

同行者うまいうまいと雪を食う
そして、真砂岳。まだ別山→剱御前小舎から降りるルートもあるけど、今回はここでおしまい。

大走りから戻る(photo by ando

テン場にもどって撤収。名残惜しい・・・・とか言ってられない。室堂に戻る途中が一番きつかった・・・終わったと油断しての、(整備されてるとはいえ)そこそこ急。

室堂着。人いっぱい。コーラコーラと思って、自販機にはメッツコーラカロリーオフ。ふざけるな!!!今純粋にカロリーがほしいんだよ!!!水すら我慢して
大観峰に。コーラ無い・・・・泣く泣くCCレモンを一気飲みして、ライターで炙るほたるいかをお土産に買って、ケーブルカーに向かったところにコーラの自販機が・・・くそ、やられた・・・今回の旅で一番落ちこみながら、黒部ダムを再度堪能して、扇沢到着。

「尊きみはしらに捧ぐ」ブロンズ像がなんとも言えない

さて、腹が減った。が、あんまり選択肢がない。とりあえず車で下界に降りて、アイス。中央道が渋滞30kmとそこそこ炸裂している。協議の末、みたまの湯入って、飯食ってダラダラして帰る事に決定。

みたまの湯、夜も最高。同行者がぽろりと言った「山梨のマリーナベイサンズですね」が今回の旅の一番のヒットだった。笑った笑った。カツ丼食って、念願のコーラで締めて中央道に復帰。徐々に渋滞も解消されて、11時に帰宅。今回も最高だった。

【行程】
9/29 22時 渋谷発
9/30 2時 扇沢駐車場着(1000円のところ/無料駐車場はいっぱい)
5時 起床
6時 チケット行列に並ぶ
7時30分 扇沢発
7時45分 黒部ダム着
8時46分 黒部湖発
9時10分 黒部平着
9時45分 大観峰発
10時 室堂着
11時 雷鳥沢テント場着~テント設営~昼飯~昼寝
14時 劔御前小舎発
15時 劔御前小舎着
16時 雷鳥沢戻り~雷鳥沢ヒュッテで温泉
17時 夕飯

10/1 3時 起床
3時40分 出発
4時30分 室堂着/給水
5時30分 一ノ越着/龍王岳の方に朝日を見に行く
7時 雄山着
8時30分 大汝山着
9時 富士の折立着
10時 真砂岳着
11時30分雷鳥沢戻り~撤収
13時 室堂着
15時 扇沢着
18時 みたまの湯(山梨のマリーナベイサンズ)
23時 帰宅

【行動中】
インナー:Tシャツ+長袖
行動着:ウルトラライトダウン
ハードシェル:朝型必須・昼は風が強くても着ない
タイツ+短パン+靴下
手袋
BUFF(風よけ+温度調整)

【テン場停滞時】
フリース
ダウンパンツ+追加靴下

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