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後立山連峰縦走 2019/9/14 - 16 【DAY2】

3時起きの4時出発。天気は快晴。月もほぼ満月でかなり明るく足元を照らしてくれる。まずは五竜に。しかしすごい絶景。これは今日にしてよかった。素晴らしい光景の中を堪能しつつ、そんなに飛ばさなくても2時間半くらいで着く。

最高の景色。

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剱岳や、これまで通ってきた鹿島槍、そしてこれから向かう唐松までがグルっと一望できて、素晴らしい眺望。ここはとても好きなピークだ。

少し下りて五竜山荘で朝飯。これからの長い行程のため十分な補給をしたかったのと、昼で暑くなると昨日みたいに食欲が無くなってシャリバテするので、カップラーメン+リゾッタでがっつり食う。

かきたまたくさん完熟トマト仕立て酸辣湯麺ってやつでこれが素晴らしくうまかった。さっぱり。

水を限界いっぱい汲んで、唐松に向かう。ザックがこれまででマックスに重い気がする。とはいえ、引き続き素晴らしい景色で楽しい。が、KMさん、ガンガン行く。全然追いつけねえ・・・・

若干の一人旅感。そういえば、昨日五竜に向かった姉さん、五竜のテン場に居なかったなあ。まあ時間的には、唐松に向かっているか・・・しかし、昨日あれから一人落ちても、誰にも気が付かれないもんなあ・・・大丈夫かなあ・・・

唐松の直前にけっこう危なげな場所が。

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しかも、逆側からあまり慣れて無さそうな団体さんたちが来て、すれ違い待ち発生。かなりビビってそうなので、とにかくゆっくりゆっくりと声をかけ続ける。結構危ない状況で渋滞発生。

僕が抜けないと、後ろもずっとつながって場所が無くなって溢れてしまうので、最後の人に岩側に張り付いてもらって、かわしてようやく通過。危ない危ない。

ようやくに唐松山荘に。小屋前に昨日の姉さんが!!思わず「落ちてなかったーーー!!」って大声で言ってしまったw 「縁起でもない!!!」って第一声。ごめんなさい。いやでも本当によかった。

お互い、ここまでとこれからの話をして補給。山荘で買ったワインをプラティパスにぶっこんでたら爆笑された。KMはビールを2本買った。

コーラ売り切れ・・・Qooとアクエリアスを飲み干して、いよいよ唐松から不帰ノ嶮(かえらずのけん)と、今日の核心に。

唐松の頂上。いよいよ暑くなってきた・・・眺望は最高。だけど、雲が厚くなってきた。不帰ノ嶮に突入する頃には、雲だらけ。不帰がどんな感じなのか見たかったなー。

というわけで、突っ込んでいく。

まあ、そんなでもないだろうと思っていたけど、やっぱりそんなでもなかった。

いくつか、下りにくいところはあったけど、まあ、落ち着いて動けば全然。
はしごのところがちょうど対向者のすれ違いになったけど、そんなに。

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ただ、やっぱり長くて逃げ道が無いから、雨降ってたりしたら怖いと思う。

それよりも、天狗山荘までがとにかく遠い。歩いても歩いても全然着かない。
暑い。重い。二人共口をきかない。黙って歩く。着いても冷えたビールもない。絶望だ。ザックが肩に食い込む。もう行動を開始してから10時間になろうとしている・・・

天狗の頭を超える。あと少し。

遠くから、なんか人工物が見える。柵みたいなもの???

山の陰になっててよく見えない。

近寄ると、雪渓の下に水場がある。枯れてない!!!山荘もあった!
あれ?売店の看板あるぞ。ビールあるー!!!急いでテン場チェックイン。

わざわざビール2本担いできたKMがショック受けてるw

小屋の人に話したら、冷えてるやつと交換してくれた!!神・・・

テントを立てて、ビールを一気に飲む。生き返る・・・
ベンチで放心状態で飲めるだけ飲む。うまい・・・

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小屋番さんと話す。小屋番さんというか正しくは、改装中の小屋の現場監督さん。ニッカボッカー履いてる。「白馬は山と雪に食わせてもらってるんだから最大限できることをする」っていう話とてもよかった。

一旦昼寝して夕飯。白馬鑓ヶ岳のあたりを下から上がってくる雲がせめぎ合って素晴らしい光景を創り出してる。担いできたワインをがぶ飲み。ひたすら最高。

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日が落ちると、大きな月が上がってくる。地平線近くの大きな月が雲海をオレンジ色に照らす。見たことのない景色だった。

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ああ、大変だったけど、本当に来てよかったなあ・・・シュラフにくるまって寝る


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