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東大YMCA寮交流会 NHKディレクター鹿島真人さん「隣人の声を聞く」2021年7月

私が20歳前後の青春の日々を過ごさせて頂いた東大YMCA寮では、2021年5月から寮出身のOB/OGによる交流会をスタートしました。この記事で東大YMCA寮のOB会の様子をレポートすることで、東大YMCA寮の魅力を少しでもお伝えできたらと思います。


今月のOB: 鹿島真人さん(2007年文卒)
東京都練馬区出身。NHKディレクター。これまで大分、東京、長野に赴任。主な取材関心領域は、医療・福祉、精神疾患、災害など。最近制作した番組は、NHKスペシャル「若者に死を選ばせない」、BS1スペシャル「千曲川決壊~そのとき住民は」、ETV特集「彼らは再び村を追われた~知られざる満蒙開拓団の戦後史」など。東大YMCAには、両祖父が東大YのOBであったこともあり、祖父の勧めで大学入学時に入寮、4年間を過ごす。その後京都大学の修士課程に進学し、京大YMCAに2年在寮。

7月はNHK長野放送局でディレクター鹿島さんがご自分が製作した番組を紹介しながらプレゼンテーションしてくださいました。

✔隣人の痛みに寄り添う番組を作ろうと心がけている
✔患者中心でない精神科ほど儲かる構造に迫った
✔声なき声を届けたい


心を動かすのは、データではなく「個人のストーリー」という鹿島さんのお話に共感しました。イエス・キリストもたとえ話を使って真理を語っていました。

イエスが説いた隣人愛とは、上から目線の憐憫でなく、相手に寄り添い、気持ちをそのまま受け入れる。特にイエスが「あわれに思った(原語「スプラトニーズマイ(腸がちぎれるような思い」)」気持ちが聖書の中だと印象的だ、とのことです。鹿島さんは、学生時代ギリシャ語聖書を読む講義に出ていたそうで、知的好奇心が旺盛な方だなぁという印象を受けました。

最近も放送された鹿島さんの映像を拝見しましたが、鹿島さんの優しさがにじみ出ているように感じられました。NHKの現場に良心的なディレクターがいることを知れて、感銘を受けました。

また、当日は現役の学生の方が、交流会中に鹿島さんやOBたちに就活の相談をしていて、OBとしては少しでも若い世代にお役に立ててて嬉しく思います。

*次回は、8/27(日)若手OB浅海啓一さん(農林水産省)がプレゼンテーションをしてくださいます。是非、東大YMCA関係者の方、ご参加ください。

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