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菊竹清訓作品 東光園1964

建築家 菊竹清訓氏の大作 東光園
1964年竣工 2017年国有形文化財に指定
皆生温泉のランドマークにようやく来れた
エントランスを入ると有名な主柱と3本の添木のあるラウンジが
厳島神社の鳥居と同じ様式が迎えてくれる
建築の好きな輩には発見と驚きが始まる



空中庭園 吊り構造の大空間 見て回るには何時間もかかる



最も象徴的な外観
海岸沿いの塩害やメンテナンスを考えているようでは優れた建築空間は創造できない
出雲大社の屋根と鳥居をモチーフとしたデザインは とんでもないくらいの迫力である
投宿し 朝、昼、夜と館内探訪
シンプルなディテール いつまでも見続けてしまう
また 建物に勝るとも劣らない庭
おそらく調和した空間があっての文化財
写真を撮り続ける(整理することなく消すようになるのだが)


廊下は線の芸術 外観からは想像できない
客室からは海岸、松林をのぞむ
羽出しを受ける方杖のデザインにまたびっくり


しかし、老朽化が激しい
国の重要文化財に指定されたとはいえ 管理修繕費が出るわけではない

築57年 コンクリート造の課題が益々出続けるであろう
が、百も承知で攻撃するデザインに圧倒される
未来へつながることへの暗示なのだろうか 
チェックアウト時 虹が出た


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