保健センターを地域の顔に8

包括的な文脈
医療費の低減、安定化を視野に入れ地域包括システムの構築が提言され数年が経過した。この間、病診連携、多職種連携、地域連携等、つながり、関係づくりが医療介護の分野ではすすめられてきた。

この連携については様々な解釈、視点があるが、今のところ統一された制度やシステムにはなっておらず各地の温度差を感じる。

今後、地域の人、生活、習慣に調和するものが構築されることを望まれる。それは、システムというよりも文化づくりのような気がする。地域の生活文化に寄り添う視点で捉えたほうが住民の心に届く。

多職種連携をすすめ、事例検討会を開催し関係を深めながらスキルアップをしていくことは包括システム的には有意義なことである。しかし、そこにはエリア業務連携の色合いが濃く、地域性があまり感じられない。

地域の安心に向けたシステムであるはずが、地域の住民、活動組織、企業団体は加わっていない。また、医療介護職がそういう中に入って共通認識を持つことも殆どない。

地域包括システムが、生活文化に寄り添うものになるには、受身の体制づくりから参加の姿勢づくりが大切なのではなかろうかと思う。それぞれの地域でずっと考えられている人はたくさんいる。誰しも、心豊かに安心して住み続けられる地域にしていこうと考え続けられている。

地域包括システムが目指している哲学、言語と、それぞれの地域でもともと描かれているビジョンには共通性があり、足並みを揃えていけば早い段階で調和が生まれるように思われる。そのためにも当たり前ではあるが、何のために行うのかをブラさないことである。

地域生活において、医療介護は一部分である。地域にはこれまで培われてきたつながりや仕組みがある。新たな枠組みはあまり望まない。しかし、よりより暮らしにつながることは耳を傾けられる。今あるものの活性化は取り入れやすい。

地域を知り、共通言語を持つ方々と一緒に地域づくりを楽しむことが肝要である。そこに、予防、医療、介護の包括的な文脈が流れている。

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関原 宏昭

保健センター進化論

保健センターを地域の顔に。
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