保健所と保健センターの統合は

久しぶりに那覇市北保健センターへ寄ってみた。ここは20年近く前、保健センターを育む研修会の講師をした沖縄デビューの地である。
しかし、残念ながら閉鎖されて(常時開いている環境ではなくなって)いた。

那覇市北保健センターは平成30年4月1日より市内中心部与儀にある那覇市保健所へ移転統合された。
北部エリアの住民にとっては、あまり便利のいい場所ではない。
これは那覇市が中核都市制度にシフトしたことによるものである。

1.中核市制度
(1)制度
中核市は、人口規模や行政能力が比較的大きな都市の権限を強化し、できる限り住民の身近なところで行政サービスを提供することができるようにする制度である。

(2)要件
平成7年から中核市制度がはじまり、平成27年4月に中核市の人口要件が30万以上から20万以上 に緩和された。那覇市も中核市へ移行した。

【保健所の設置】
1いのちと健康を守る拠点の構築
保健業務(健康相談や検診等)と福祉業務(高齢者福祉、障がい福祉等)に加え、新たに医療に関する業務も行うことになり、保健・福祉・医療の連携をさらに進め、市民のいのちと健康を守る体制が強化される。

2健康危機管理の強化と体制整備
市が行ってきた感染症予防対策と県保健所が行ってきた感染症発生時の対応を市が一元的に実施する。
また、国からの情報が県を経由せず直接市に入ることから迅速な対応が可能になり、市の健康危機管理は強化される。
食中毒や感染症発生時には、市の検査体制を整え、早期の原因究明に努める。

3総合的な保健衛生サービスの推進
市民の健康に関して、県と市に分かれている事務が市に一元化され、ワンストップで総合的な対応が可能になる。

総合的機能は強化されるように思えるが、保健センターが地域、コミュニティに根ざした場として住民と一緒に育むことからは、遠くなったように感じる。

県保健所と市町村保健センターが統合されたこと。逆戻り感は否めない。

#保健センター #中核都市

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関原 宏昭

保健センター進化論

保健センターを地域の顔に。
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