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病院の空気感

病院の空気感は、運営者、地域のポテンシャルによって違う。
運営者の方針が強く出ているところがあれば、地域の雰囲気を包み込む空間もある。
医療従事者と患者の距離感でもあったりする。

待合室は、もっとも特性が現れる。
どういう医療を行いたいのかの、どんなコミュニティを創りたいのか、運営方針そのものである。提供側目線、利用者目線、構成が見えてくる。

今回、沖縄から神奈川の医療機関へかかりつけを転院した。施設規模は小さくなったかもしれない。沖縄の待合室では日常的に円形テーブルを囲み、弁当を食べながら会話をしている光景があった。

神奈川では、それはない。しかし、完璧な提供側空間かというと、そうでもない。MRI室の更衣室にかけてあった木製ハンガー。患者から寄贈されたものだろうか。緊張しがちな空間で、ふっと気が抜ける。

かつて、この病院に入院し、松葉杖を購入し、リハビリを行った。回復後、同じように日付を入れて寄贈したことを思い出した。

いずれにしても、利用者、地域に愛される存在であってほしい。

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