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包括ケア、在宅医療が地域に馴染む時

水戸市の各地区で行われている在宅医療のお話会の拡大交流企画が行われた。多職種の民間事業者(水戸在宅ケアネットワーク)が中心となり専門職だけでなく住民の方々と一緒に行う各地区に相応しい包括ケアの意識づくり、実践活動も足かけ4年目となる。

多職種連携を深めていくことは必要なことであるが、地域の中での実践をすることで真価が問われる。専門職同士だけでなく住民と一緒に繰り返し話しをし、同じ地域のメンバーとして互いを知りながら暮らしていくことで住民の安心感を広げ、やがては主体的な地域包括ケアシステムづくりへとつながっていく。

講演会、研修会ではなくお話会を行うことは、自分を振り返り、家族、仲間、地域を見つめながら話しをすることで、暮らし方や介護が必要になった時の選択肢が増え、これからのイメージ出来てくる。また、拡大交流会を行うことで各地区から水戸市全体へ意識が広がるきっかけとなる。

このように、地域で住民と多職種が主体的に取り組み、行政が活動の支援を行うスキームは、地域政策の理想型の一つといえる。

和やかに楽しみながら話せる機会は、地域を多面的につなげ、一体感へと導く。水戸においてはJリーグの水戸ホーリーホックの活躍も共通言語となる。
現在、J2で上位に食い込み、J1への道が少し見えそうな状況は、地域の皆で応援することでグッと手繰り寄せれるかもしれない。

今回の地域交流会では、ホーリーホックの話しをつかみに、サッカー方式で会の始めに参加者の皆で集合写真を撮り気運を盛り上げ、地域意識をつなげていった。また、会が終わった後も、昼食を皆で一緒に食べ、より気軽に語り合う時間となった。新たなステップに入ったようである。

地域包括ケアもサッカー同様、プレーヤー(多職種)と住民が一体感を持つことで地域の新たな健康文化は創造されていく。

自分ごと、主体性、多面的、共通言語、共感、行動、一体感、新たな創造。
地域は生き物。ちょっとしたことから大きく変わる。





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