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「ライヴエイド」の感想

『LIVE AID』を久々に観ました。アフリカ難民救済を目的として1985年7月13日に行われた20世紀最大のチャリティ―コンサート。ロンドンのウェンブリー・スタジアムとフィラデルフィアのJFKスタジアムの二元衛星中継。約16時間のライブを9時間強に編集したDVDです。(もともと映像リリースは考えられてなかったそうで、2004年になってやっとDVD化されています)
 
バンドエイドを提唱したボブ・ゲルドフが中心となって開催され、参加アーティストはスティング、フィル・コリンズ、U2、クイーン、デヴィッド・ボウイ、ザ・フー、エルトン・ジョン、ワム!、ブライアン・アダムス、ビーチ・ボーイズ、マドンナ、エリック・クラプトン、ミック・ジャガー・ボブ・ディラン、ライオネル・リッチー、ポール・マッカートニーetc. まさに大スターたちの饗宴ですね。個人的に大好きなザ・スタイル・カウンシル、ダイア―・ストレイツ、REOスピードワゴンなどの出演も嬉しいところです。(残念ながらDVDではレッド・ツェッペリンはカットされていました)
 
最初から最後まで見どころ満載ですが、個人的にはスティングとフィル・コリンズの共演、U2のボノが観客の女性たちを引っ張り上げるシーン、クイーンの圧巻のパフォーマンスなどが強く印象に残ります。フィル・コリンズがロンドンからフィラデルフィアまでコンコルドで移動するところも熱いですね。ちなみにロンドンのトリはポール・マッカートニー、大トリは全員で「Do They Know It’s Christmas?」。フィラデルフィアのトリはボブ・ディラン、大トリは全員で「We Are The World」という大団円。
 
映像に横縞のノイズが入ってる(当時のカメラの性能では大きな音を受けるとこうなるらしい)のも含めて懐かしかったですね。あー、当時生中継で観たときもこんなだったなあと。日本のスタジオからもオフコースや佐野元春さんなどが参加していたのを記憶していますが、残念ながらそれはDVDには未収録でした。
 
僕は13歳のときにリアルタイムで「LIVE AID」を観たのですが、それは幼心に強烈な印象を残した出来事でした。飢饉の現実に目を向けさせてくれ、世界が一丸となれる夢を見せてくれた。画面越しとはいえ世界15億人の人たちと同時視聴した体験は僕にとってかけがえのない宝物です。