いつやってくるか分からないやる気をついつい待ってしまうクセがある。
何かをやろうとするとき、ちょっとでもやる気が出てから取り組もうとする傾向が私にはあります。
でもやる気はそう簡単に起きるものじゃないし、
そもそも『やる気はやらないと出ない』なんてことも頭では分かっている…つもり。
だけど、何かをやり始めるためにやる気という極めてあやふやな気分にどうしても頼りたくなるときがある。

ここ最近もその悪いクセが顔をのぞかせ、やる気がないことを理由に先延ばしにしていることがあった。
ずーっとやりたいと心の中で思いつつ、やっていなかったこと。それは、家の中のちょっとしたスペースに季節の訪れをつげる小物を飾ること。

季節はもうすぐ春です。
スターバックスはサクラをイメージしたドリンクを売り始めているし、天気予報では桜の開花までのカウントダウンを始め、花粉の飛散量はついにピークを迎えているらしい。…これはもう春！私のすぐそばまで春が来ている。

だけど、我が家にはいまだお正月をイメージする鶴と富士山と松が描かれたものが壁に飾られたまま。
その時の季節を少しだけ先どりして、家の中でも季節を感じながら生活することに憧れている私としては「こりゃあ、いかん！」状態なわけです。
２月は身内に不幸があってバタバタと過ごしていたのでさほど気にも止めていなかったけれど、さすがに３月ともなるとそろそろ桜や山菜が描かれた物を飾って本格的にスタートする春を自宅のなかでも日々感じて楽しみたい。そういう気持ちを日々抱え続けながらも、やる気がでなくてなかなか行動に移せずにいました。

そんな数日前の朝、カレンダーをながめているとその日がちょうど新月なことに気づき、頭の中で何かがひらめこうとする気配がした。普段なら私は月の満ち欠けに合わせて何か行動を起こすことはない。けれどその日は、新月ってワードが妙に気になって仕方ない。新月って、たしかリセットの日みたいなことを聞いたことがあったような…。以前知人からそんなことを教えてもらったのを思い出しました。

「新月はリセットの日かぁ…。よし！じゃあ今日、正月モードをリセットして春の飾りを出そう！！」

このとき私は「新月＝リセット」を自分に都合よく「これだ！」というキッカケとして捉えました。
いつまで待ってもやって来るはずないやる気にすがるより、ちょうどいいキッカケを見つけたのでそっちに乗り換えたんです。そうしたら、あれよあれよと行動に移せて自分でもびっくり。
家の中のあちらこちらの小スペースに春を象徴するような小物を飾ることが出来た上に、いつもより少し丁寧なお掃除までやれてしまった。

やる気が出るのをどこかで待っている自分がいたけど、やる気なんていつになっても出ないのだから新月だからリセットしちゃおう！と無理やりにでもこじつけたことで行動が出来たようです。

なかなか動き出せない自分のクセが出てきたときには、月の満ち欠けでも行事でもなんでも良いからこじつけてキッカケにしてしまえば案外やれちゃうもんだ。そんな気づきが得られた体験だった。

このことを忘れたくなくてnoteに記してみました。
それと、これから先も自分自身と付き合っていくために心の中にある自分の取り扱い説明書に『やる気は待たないで、なんでも良いからキッカケを作ると行動しやすい』と追加しておこう！そう思った新月の日の出来事でした。

それではまた～。