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強い選手に負けたくない気持ちがあった

重要なレースにあわせて、
調子を一番良い状態に持って行くピーキング。
レース後の反動は人によって様々ですが、
一度掴んだ良い流れを次につなげるのは、
アスリートにとって、重要なこと。
そのステップアップが、
成長の実感にもなります。

クイーンズ駅伝2022でアンカーを務め、
区間賞を獲得した佐々木梨七選手も、
その良い流れを掴んだ一人。
駅伝後、2週間で迎えた
「エディオンディスタンスチャレンジ」で
5000m自己ベストを更新。
その手応えを感じ始めています。

力は発揮できた

11月27日のクイーンズ駅伝2022で、
アンカーを務めた佐々木選手。
チームは2位の準優勝に終わりましたが、
6区(6.795㎞)は佐々木選手が、
20分54秒で区間賞を獲得しました。
全体の結果について感じたのは、
悔しさと二連覇の難しさでした。

「例えば去年2位だったチームは、“次は優勝したい”っていう気持ちが強くなる。前年の優勝チームを追い越すつもりで、練習を積み上げていく。それに対して、優勝した私たちは、それ以上のことをやらなければいけない。その部分で、一度優勝すると甘えが出るわけではないですけど、以前2位の悔しさをもって頑張れた時より、取り組みが少し甘くなったのかなとは思います」

それでも、個人の成績としては、
目標としていた区間賞を獲得。
走りについては、ある程度
評価できるものになりました。

「私は去年と同じ区間だったので、去年より早いタイムと区間賞を目標にしていました。その部分では、優勝はできませんでしたが、力は発揮できたのかなと思います」

いつもより『きつくない』と思って走れた

その悔しさと充実の両方を持って挑んだ、
12月10日のエディオンディスタンスチャレンジin京都2022。
駅伝から2週間後の5000mで、
佐々木選手は自己記録を更新。
駅伝からの好調をそのまま活かせたと、本人は言います。

「駅伝で調子を上げていたので、その時期にベストが出やすいのは、私の中でも分かっていました。だから、いつもだったら『きついな』と感じて体が動かなくなるところも、『きつくない』と思って走れました。直前の駅伝もあり、強い選手に負けたくない気持ちが、私の中にもあったと思います」

ここから続く冬、春からのトラックレースに向け、
今回のレースは、ステップアップの
足がかりになるでしょう。

「去年は春から試合に出ていましたが、出るだけで終わり、強い選手と戦うことができませんでした。来年は出場するだけではなく、上位争いに絡めるような走りがしたい。冬は試合が減ってモチベーションが落ちる部分もありますが、春に結果を出すという強い気持ちで、頑張りたいです」


ひとつのきっかけを、しっかり自分の実力に
むずびつけていく佐々木選手。
「キツイ」と思ったところで、
少しずつでも粘れるように、
今後も全力を尽くして積み上げていきます。



文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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