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強くなれる、と信じて/20-21ルーキー和田美々里①

進学、就職。
4月は新たな一歩を踏み出す季節。
そこには不安と期待が入り混じります。

2021年春、積水化学女子陸上競技部に
新メンバーが加わりました。
東洋大学出身の和田美々里(わだ みみり)選手です。

専門種目は5000m、東洋大学では
主将も務めた期待のルーキー。
しかし、彼女は当初「陸上を続けようと
考えていなかった」と話します。

それでも、積水化学に入った理由。それは、
「このチームなら、強くなれると信じてみたい」
と、思ったからでした。

◆自分の強みはなんですか?

「自分のことを考えるのはちょっと苦手ですね。他のことならいくらでも喋れるんですけど……」

自分の走りの強みについて聞くと、
はにかみながら、そう返す和田選手。

少し考えた末、
「うーん……なんだろう。あまりペースを乱さずに走れることですかね。あと、きつくなってからの粘りの走りを見てほしいです」
と、言葉を選びながら答えました。

実は今、彼女は負傷中。
まずは、体を治すことが最優先です。

「去年の年末に足を骨折して、しばらく走れていなくて…筋肉もかなり落ちてしまって、3月後半から走り始めたのですが、また痛くなってしまったんです」

4月から少しずつジョギングを始めていますが、当面の課題は体の土台づくり。記録を目指すのは、秋以降のレースになります。

「今は焦らず、筋力や基礎の部分をつくって、夏からチームに合流したいです。そのうえで、秋からは記録を狙っていきたいですね。目標は5000m15分55秒あたり。16分を切りたいです」


◆ここで、自分が競技を続ける姿がイメージできた

しかし、なぜ積水化学を選んだのでしょうか?

そう聞くと和田選手は、
「学生の頃は、実業団で陸上を続けようとは考えていなかったんです」
と答えます。

そんな彼女が、陸上で生きていくと決めた瞬間。
それを彼女は、こう表現しました。

「決め手と言われると難しいですが、直感…ですかね。大学三年生の夏に合宿へ参加させていただいて。進路も含めて陸上を続けるか続けないかを考えました」

「それで見学させていただいたんですが、チームの雰囲気も明るくて、“ここで卒業後も陸上を続けていきたいな”と思いました。このチームで自分が競技を続けている姿がイメージできたんです」


◆強くなれると信じて

野口英盛監督との出会い、かけられた言葉も、
このチームを選んだひとつの要因。

「初めてお会いした時からご自身の思いを語ってくれて、とても熱い方でした。『本当に強くなりたいのか』と聞かれたりして。自分でやる気を見せなきゃだめなんだと思いましたね」

「陸上を大学四年間で終わらせたくない、もっと上の舞台で戦いたい。強くなれると信じて続けてみたいと感じました」


プロとしての一歩を踏み出した
彼女の一年目の目標は、
「とにかく何でも挑戦すること」。

「今までと練習のメニューや質も全然違うと思うけれど、できないとかではなく、挑戦して可能性を広げていきたい」

そう、意気込みを力強く語ります。


Vol.2に続く➡


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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