関谷志摩

音楽とオートバイをこよなく愛する初老の男性。いろいろとポリシーはあるつもりだが、我が強…

関谷志摩

音楽とオートバイをこよなく愛する初老の男性。いろいろとポリシーはあるつもりだが、我が強い方ではない。好奇心はそれなりにあるものの、あまり体系立ててものごとを整理するのがだんだん億劫になってきているので、たまに文章を書いて頭の中で整理している。自称「愛妻家」。

マガジン

  • 50の手習い(EWI奮闘記)

    50を過ぎて新しいことにチャレンジしたいと思い、積年の夢だった「笛」にチャレンジ! とはいえ、環境的に可能なのは電子楽器ということで、AKAI ProfessionalのEWIにチャレンジすることにしました。吹奏楽、管楽器はまったく経験が無い50過ぎのオッさんが果たしてどうなっていくのか……。

  • 私的推薦盤

    個人的に選んだアーティストやアルバムを紹介していきます。あくまでも主観になります。

  • 花のかげ

    母を介護した時の記録です。脳腫瘍を患い、手術、治療をしましたが、認知症が進行し、病気も再発して、2021年1月8日に亡くなりました。母を介護した時の記録とその時その時の思いをまとめました。

最近の記事

  • 固定された記事

くたびれた初老だけど……

今さら自己紹介っていうのもなんですが、今年53歳になった中年というより初老に近くなったオッさんでございます。 「note」では、主に音楽レビューを徒然なるままに載せているわけなんですが、ちゃんと自己紹介を今さらながらですけどしてみたいなぁと思うわけです。 まず、音楽については「歌のない音楽」でだいたい私の遍歴は述べてありますので、ここでは遍歴については語らないでおきましょう。 1.万年筆趣味音楽以外の面ではいろいろ好きなものがあります。まず一つ目は「万年筆」です。コレク

    • 50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅸ.1年やってみて(完結)

       さて、EWIを手にしたあたりのところから始めて、初めての人前での演奏までを長々と書き綴ってきましたが、このあたりでいったん一区切りにしようかなぁという思いでいます。EWIを始めておよそ1年になり、人前での演奏も経験し、次の目標を探しているところであるわけなんですが、別に燃え尽き症候群になっているわけではありません。まだまだEWIを上達したいという思いは衰えませんし、毎日寝る前の練習は欠かしていません。あれ?私ってこんなに笛を吹くのが好きだったの?っていう感じで、もっと早く始

      • 50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅷ.初めて人前で演奏する(後編)

         さて、職権乱用ってわけじゃないですが、 EWIを初めて人前で演奏するのを勤務校の文化祭と決めて、そこまでの練習にはとにかく熱を入れました。文化祭は10月だったんですが、そこまでは練習時間を特に増やしたわけでもなく、ルーティーンのように毎日淡々と寝る前に練習したわけです。でもやはり目標があると上達が早いのは本番が近づくにつれて実感しました。  さて、私は勤務校で軽音楽部の顧問をやるようになって4年目なんですが、それまでは好きなことは仕事にしたくないということもあってクラブ顧

        • 50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅶ.初めて人前で演奏する(前編)

           EWIを始めて10カ月ほど。さて、このあたりが一つの節目になることは事前にわかっていました。と言うのも、「人前でやってこそ上達する」ということはよく言われていることですが、自分もとうとう人前でやる機会が訪れたからです。……いや、人前でやるために、とにかくこの10カ月練習してきたと言っても過言ではないです。  そもそもEWIを始めた動機は何かというと、まぁいくつかあるわけなんですが、 今までリズム楽器しかやってこなかったから、メロディー楽器をやってみたくなった。 オーボ

        • 固定された記事

        くたびれた初老だけど……

        マガジン

        • 50の手習い(EWI奮闘記)
          9本
        • 私的推薦盤
          17本
        • 花のかげ
          37本

        記事

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅵ.練習につぐ練習

          1. 50を過ぎたオッさんにできること① 寝る前の30分~45分  新しいものにチャレンジするには、とにかく根気が必要です。オッさんになってくるとなかなかその根気っていうやつが続かないものでして、私としてもそれが一番心配なことではありました。とは言え、長年あこがれ続けてきた笛ものをとうとうやれるという喜びは自分でもびっくりするほど大きかったようです。  私は仕事から帰ると、食事をしてその後寝る前にとにかく30分から1時間くらい(でも45分がいいところかな

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅵ.練習につぐ練習

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅴ.今の自分の立ち位置

          1. 本当ならJazz Fusionをやりたいけど  少しずつ腕も上がってくると、やってみたい曲というのが出てきます。私の場合はJazz Fusionが好きなわけですけど、本田雅人の曲はホント難しいです。彼は天才プレーヤーの名をほしいままにしているくらいで、アドリブのところになると本当に音の「玉数」が多いわけです。「譜面が黒い」って感じるくらい16分音符や32分音符が並んでいるとクラクラしてきます。加えてアドリブの部分は#やら♭やらがバンバン出てきて、頭がおかしくな

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅴ.今の自分の立ち位置

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅳ.基礎練習

          1. 教則本と私  さて、いよいよ新しい楽器への挑戦となるわけですが、何から吹けばいいかということになります。なにせまったくやったことのない笛ものですから、とりあえずド素人が手を出すとしたら『ゼロから始めるEWIスタートガイド』(よしめめ・著)になるでしょう。よしめめさんというEWIのエンドーサーの方が執筆されているもので、EWIの初心者が知るべき知識もふんだんに織り込まれているのでとても役に立ちます。また収録されている曲も初心者用からやや難度の高いものまで並んでい

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅳ.基礎練習

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅲ.機は熟した……いや、熟しすぎた

          1. コロナとともに  時は流れ、私もすっかりオッさんになり、ベースを手にしても「重いなぁ~」と感じるお年頃になっていました。その間、EWIは3000から3020、3030、4000と進化し続けていました。本田雅人を追いかけていればEWIの進化もわかるっていうわけで、4000から音源内臓になってちょっと大ぶりなりましたけど、ラックマウントの音源がいらないというのはすごい魅力的に映りました。その後EWIは5000になっていて、4000のアナログモデリング音源からPC

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅲ.機は熟した……いや、熟しすぎた

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅱ.EWIを手に入れるまで

          1. そもそもは……  前節で中学時代はフォークにどっぷり浸かっていたと言いましたが、フォークしか聴かなかったというわけでもありませんでした。当時は小田和正が所属していたオフコースの人気が絶頂。財津和夫のチューリップも元気でした。そういった「ニュー・ミュージック」の終わりごろに私は多感な時期を迎えていたわけです。流されるままにオフコースを聞き、あの独特の歌詞にちょっと抵抗を感じながらも(あの歌詞が好きだという方には申し訳ないですが、個人の感想っていうことでご容赦い

          50の手習い(EWI奮闘記)~Ⅱ.EWIを手に入れるまで

          50の手習い(EWI奮闘記)〜Ⅰ.序

           音楽の楽しみ方というのは人それぞれ。聴くだけの人もいれば、自分で楽器を手にしてみたい人、とことん楽器をこなしてバンドをやったり、究極はそれを生業にしたりと、本当に音楽の楽しみ方というのは人それぞれです。  私は、というとかなり微妙な立ち位置にいます。昔から音楽はとても好きだったのですが、どちらかというとのめりこむほどやっていたわけでもなく、だけど聴くだけではあきたらない、非常に中途半端な関わり方をしてきました。  詳しい話は省略しますが、中学でフォークにどっぷりつかり、

          50の手習い(EWI奮闘記)〜Ⅰ.序

          私的推薦盤~本田雅人『Cross Hearts』

          コロナのせいで、自粛、自粛、自粛……。まぁしょうがない。私はもともとインドア派なもんで、この自粛はそんなに苦ではない。だがライブには以前は結構行っていたわけで、それがまったく行けなくなったのはちょっと寂しい。まぁ親の介護もあったんでライブどころではなかったのだが、一段落ついた今はコロナがなければライブにでも行きたいところだ。だが自分が行きたいと思うようなライブはなかなかやっていない。仕方ないな、これは。 そんな私が以前よく足を運んでいたライブというと、ジャズ・フュージョン系

          私的推薦盤~本田雅人『Cross Hearts』

          私的推薦盤~角松敏生『SEA IS A LADY』

          最近サボり気味……。仕事が忙しかったこともあったけど、体調もイマイチ、気持ちも下がり気味、こういう時って、音楽を聴くことからも遠ざかるというもので、二週間ほど音楽を何も聴かないまま過ぎてましたね。たまぁにそういうことがあります。梅雨のせい? う~ん、たぶん違う。なんだろな、年に何回かあるんですよ。まぁだからといって仕事休んだりイライラして家族に当たり散らしたりってことはないわけで、なんかこう静かに過ごしちゃうわけですよ。 とはいえ、いつまでもそうだとなかなか気持ちも上がって

          私的推薦盤~角松敏生『SEA IS A LADY』

          私的推薦盤~Sting『Brand New Day』

           いくつになっても元気な人は元気だ。ちょっとくたびれたサラリーマンである私としては、そういう元気な人ってすごくまぶしく見えるのである。一方で近ごろ自分の頭が薄くなってきて、別な意味で周囲をまぶしく思わせ始めているわけだが、こっちの方はあんまりまぶしくなりたくないものだ。  さて、そんなわけで(どういうわけだ?)、今回はイギリスのスターであるStingを採り上げる。「お?メジャーじゃん!」と思われるだろうが、私は結構ミーハーなところもあるから、それなりにメジャーだってカバーし

          私的推薦盤~Sting『Brand New Day』

          私的推薦盤~Pink Floyd『The Division Bell』

           ロックというものに私は偏見があった。なにせ根がフォークなヤツだもんで、「うるさい」「やかましい」「グレてる」「ワル」といった先入観があったのだ。そんなやかましい音楽をなぜ聴くのかわからなかったし、音楽って静かに聴くもんだと思っていたのである。そう、中学の前半までは。  そんな私の考えは完全に間違っていたと知るのにそう時間はかからなかった。いろいろ音楽に触れていくうちに、ロックにはロックの良さがあり、先入観の枠にハメたところでそれは自分の世界を狭めることに他ならないことはす

          私的推薦盤~Pink Floyd『The Division Bell』

          私的推薦盤~Brian Bromberg『Wood』

           今やメジャーリーグでは大谷選手の「二刀流」が大旋風を巻き起こしている。いやはや才能ある若者が海外で躍動する姿を見るのは頼もしく思うやら、自分の不甲斐なさ、若い頃の怠慢ぶりを呪いたいやらで、素直にすごいと驚嘆しつつもあの姿がまぶしすぎてしまうわけである。そもそも二つのこと(あるいはもっとたくさんのこと)を高いレベルでできてしまうというのはどういうことなんだろうかと思ってしまう。自分なんか1つのことだって満足にできていないというのに。まぁ才能はもちろんのことだけど、それにまさる

          私的推薦盤~Brian Bromberg『Wood』

          初のCDは高橋真梨子『SONGS』

           「もう50歳も過ぎると、初めて買ったCDなんて覚えていないのでは」と思われるかもしれないが、そうでもない。はっきり覚えているのである。  思えばCDというメディアが登場した時、私はまだ中学生だった。CDプレーヤーも1台20万円を超えるほど高価なものだったので、私は「ふぅ~ん、そんなものもあるんだ」くらいにしか思っていなかった。  ところが私が高校生くらいになるとどんどんCDプレーヤーの値段が下がってきて、CDもどんどん発売されるようになっていた。そうなるとアナログレコー

          初のCDは高橋真梨子『SONGS』