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トムソーヤと冒険

時間を少し幼稚園から小学生の頃に戻そう。
【秘密基地】という言葉が大好物だった時期がある。

子供は誰しもそうなのかもしれないが、自分の城、世界、空間を空想し大人の真似事も混ぜながらそれを形作る。【秘密基地】

最初の基地は家の中、おもちゃ部屋。
そんな記憶がある。
次に手を出したのは家の外にある畑の脇の木の下。
その後新興住宅街に引っ越すことになり、まだ家の立っていない空き地と幹線道路の隙間にできた空間に、その頃には一人きりの隠れ場ではなく、仲間がいたのを覚えている・・がその仲間の詳細は覚えていない。
きっとほんの1年くらいのことだろう。その後の記憶は、その空き地の場所に家が立ち並んでいる風景だから・・。

秘密基地の原点はトムソーヤの冒険・あらいぐまラスカル・ハイジなど、乾草のベッドや木の上の家、烏の宝物を隠した巣など、大人の世界から少し隠れた場所にある自分の世界。
そんな空想の中で暮らしていたのはおそらく大学1年の頃まで

大学で初めて家を出て一人暮らしをするのだが、それが本当の一人部屋、一人のキッチン、一人の冷蔵庫、一人のトイレ、一人の風呂、一人の椅子に一人のテーブル、いやはや、京都での1年目は冒険だった。

乾草ベッド
巣穴

じゃぁ、今の秘密基地は?
ある。我が家である。
それ以外にもある。
そう、人は長く生きるにつれ、自分の秘密基地をあちこちに作っているものではないかなぁと、
想像してみてはいかがだろう、
あなたの秘密基地は?

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