感傷的な日本野球⁉️

 20日北海道日本ハムファイターズから無償トレードで読売巨人軍に入団した中田翔選手が早速21日に代打で出場した。その事で内外野からは賛否両論様々な意見があった。私も流石に早すぎるのでは?と思ったがそれ以上に球団のコンプライアンスに対しての考え方そのものが問われるものではないだろうか。
そもそも今回の経緯の発端になったのが中田選手が千代台公園野球場でおこなわれたDeNAとのエキシビションマッチのベンチ裏で同僚選手に暴力を振るったのが始まりだった。
被害選手は大事にしたくない旨、中田選手が大いに反省していることだったが、11日球団は中田選手に対して無期限の出場停止処分を下した。その時川村浩二球団社長兼オーナーは球団施設で個人練習をすることは認めたがチーム練習に参加することやユニフォーム着用については当面認めないことを発言した。
にも関わらず5日後の16日、栗山監督が「この球団では難しい」と退団を示唆したことから事態は大きく動き20日のトレードに繋がった。と同時に無期限の出場停止処分も解かれた。その間僅か9日という短期間の無期限ということになる。
これはあまりに短すぎるだろう、そもそもこれでは日本ハム球団が暴力に対して企業として球団としてしっかり取り組む対峙する姿勢を放棄してしまったのは明らかであり、これは球団にとってもまたひいては日本プロ野球界にとってもプラスになることは決してないだろう。
中田選手は今回の暴力行為に対して「突発的に腹を立てて」手を出してしまったそうだ。突発的に手が出る、ということはそれが日常的になってることは明らかであり、彼を放出して一件落着ではなくそういう精神的な構造の歪みを正しい方向に導いていくための作業が絶対的に必要なのだ。
それをせず、栗山監督はお涙頂戴的なコメントを残し事態の収集化を図ろうとした。
「優雅で感傷的な日本野球」という小説があるが今回の件では優雅さはそこになく感傷的にも限度がある、そんな思いを強く持った次第だ。

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