#心が折れた開発ワーカーはどうする

ガーナに着任してちょうど2か月が過ぎた11月13日未明、私の住んでいるマンションで連続盗難事件があり、就寝中だった私の部屋にも入られて、買って3か月しか経っていないMacbookと、ATMで出金したばかりの現金約5万円が盗まれました。外国人駐在員も多く住む、アクラ市内でも安全と言われている地域にある物件で、常駐のセキュリティガードがいて、敷地内にはCCTVもあちこちにあるのに起こったこの事件。 マンション内の内廊下に飾り窓がある9部屋全てに入り、うち私の部屋を含む3軒から現金、PC、スマホだけを盗んでいったのは、どうやらマンション内の一部屋を事務所として借りている会社の使用人らしいです。 状況証拠(私の部屋の壁にも指紋だらけ)がたくさんあるのに、2週間経っても警察は「指紋がマッチしている容疑者はいるが、警察本部からの許可が下りていないので逮捕には至っていない」というわけのわからない理由で何も進展はありません。 もちろん私の盗られたMacbookは戻ってきていません。警察も、マンションの管理会社も、もはや私の携帯からかけられた電話には居留守を使い、逃げおおせるとでも思っているようです。

2週間が経って、ようやく「ガーナ死ね」から「ふざけんなガーナ」ぐらいにまでネガティブな感情は収まりつつありますが、やはり今でも怒りは大きいし、この国に対する好意的な気持ちは全てどこかに葬り去ってしまったようです。 仕事でも、会議では聞こえの良いことを言いながらも何一つ実行しない役所で、全く出勤すらしない&出勤しても仕事をしていない同僚たちに囲まれているので、「なんのために私はここにいるのだろう?」という疑問が消えません。 仕方ないので新しいPCを買い、泥棒の侵入を許した建付けの悪い飾り窓には追加のバーグラーバーが付きましたが、ガーナのために働く意欲だけはなかなか戻ってきません。 もちろん途上国で盗難に遭うのは初めてではないし、こんな事件に巻き込まれている開発ワーカーなんてあちこちにいるのもわかっているのですが。

この国の保健医療サービスの向上のために、という目的で派遣されてきたわけですが、一度失った信頼は回復しないし、折れてしまった心はなかなか戻らないし、やる気の出ない悔しい日々が続いています。 開発ワーカーとして最後の仕事がこういった形で中途半端に終わるのはあまりにも悔しいので、任期短縮は考えないようにしていますが、何らかの形でポジティブな思いを取り戻さないことには自分の精神衛生上よろしくないような気がしています。Twitterでは #バーンアウトしそうなとき開発ワーカーはどうする と話していましたが、今はもはや「心が折れてしまったあとにどうすれば良いのか」がわからず困っています。 バーンアウト予防ならいくらでも経験から考えられるのですけどね、、、あーあ。

さて、どうしましょうね。 まずは気分転換が必要ですが、年末進行でそれもしばらく叶わない。 私はいつかこの国を好きになれるのでしょうか。

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Sekomo

開発ワーカーの胸の内

途上国を転々として、相手国政府に技術支援する「開発ワーカー」なる仕事。 何してどんなことを考えているのか、たまにご紹介。
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