その昔、ドラゴンクエストがオリジナルストーリーでアニメになったことがありました。それが「ドラゴンクエスト　勇者アベル伝説」です。

今回紹介したいのはこのアニメ…ではなく、この作品のEDテーマとして流れていた曲、德永英明さんの「夢を信じて」です。

この歌は当時のほかのアニメ曲と比べると、いわゆるアニメっぽい歌ではなかったように思います。

それでも、当時少年だった僕の心にはすごく残る歌でした。CDを自分のお金で買えるようになってからはレコードショップで探して買い、今でも僕のiTunesには入っています。

アニメの方も正直なことを言うと、「続きが気になるから」というよりは「この歌が聞きたくて」見続けていたように思います。

カラオケに行ったときは大体歌うようにしています(この歌が何の歌なのか分かってもらえないことが多いのが残念ですが…)。

この歌、当の徳永英明さんは実はあまり歌いたくなかったそうです。

昔、フジテレビのSMAP×SMAPという番組に出たときにも、

「周りからは良い感じに言われるけど、自分としてはあまり思い入れはないんですよね。だからライブでも歌ってない」

といったようなことを仰っておられました。

アニメは子供のもの。アニメの歌はそれ専門で歌っている人が歌うもの。そんな風潮があの頃にはまだあったんですね。

時代が違えばまたちょっと違っていたのかもしれませんが、まぁこのあたりはアーティストとしての本人の想いもあるので。

ご本人の思惑はどうあれ、僕はこの歌が好きです。この先もずっと好きでい続けると思います。

「勇者アベル伝説」をいつまでも覚えているのは「ドラゴンクエストだから」ではなく、この「夢を信じて」の影響が大きいと思っています。