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【SELFの本棚】#33 「こどものための易経」竹村亜紀子 都築佳つ良 著

「易経」と聞いてピンとくる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

儒教の経書の中で特に重要とされる四書と五経、すなわち「四書五経」の五経(『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』)の筆頭で、今から5000年ほど前に編纂されました。

もとは占いの書ですが、古くから「帝王学の書」として時の指導者たちから大切にされてきました。

「易」という字には、変易、不易、易簡(簡易)三つの意味があります。
この宇宙のすべてのものが常に刻々と変化を続けている(変易)が、その変化には共通する一定の法則があり(不易)、自然を観察しその変化の法則を身につければ世の中の変化や苦境を乗り越えたり、予測したりしやすくなる(易簡)という意味で、これを「易の三義」といいます。

特に「潜龍」「見龍」「飛龍」「亢龍」という4つの段階の龍の話は経営者にとってたいへん学びの深いものですが、易経をいきなり読もうとすると、なかなかハードルが高いのも事実です。

易経研究家の竹村亜紀子氏の解説はどれもわかりやすくおすすめですが、それをさらに 子どもでも分かるように書き下したのが本書です。

易経ってどんなもの???
という方のために本書から3つご紹介します。

亢龍(こうりゅう)悔いありとは、盈(み)つれば久しかるべからざるなり

>亢龍とは天高くまで上り詰めてしまった龍のこと。龍が偉いのは、雨を降らせることができるからですが、実際に雨を降らせるのは龍ではなくて雲。つまり龍(リーダー)は雲(周りの人)と共にあるから雨を降らせることができるのであって、自分を過信して驕り高ぶり雲がついて来られないほど高い場所まで上り詰めてしまうと後は落ちてゆくのみという例えです。

大人虎変(こへん)すとは、その文炳(ぶんへい)たるなり。
君子も豹変(ひょうへん)す。小人は面を革(あらた)む。


>虎や豹などの獣は、夏から秋にかけて古い毛を全て落として全身新しい見事な模様に変わります。
このままじゃいけない、変わりたいと思ったら虎や豹のように思い切ってガラッと変わること。「面を革む」とは表面の態度だけを取り繕うこと。変わったフリでは変われない。
過ちをあらためて見事に変われるのが大人(たいじん)です。

国の光を観る

>「観光」の語源です。国の光を観るとは、その土地土地を訪れて、目には見えない何かを観るということ。「観る」とは見て、感じて、察するということ。「観る力」を鍛えることで、自分の周りで起こる出来事が示す大切なことに気づきやすくなり、他人への思いやりや未来を見る力に繋がる。

ランダムに開いた3つのエピソードを紹介しましたが、易経の魅力が伝わったでしょうか?5000年間時の指導者に大切にし続けられた普遍の書。入門編としてぜひ手に取って読んでみてください。

こどものための易経 



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