何をどう伝えると在宅復帰につながる?リハビリテーション職種のためのカンファレンス攻略術

伝え方ってめっちゃ悩みませんか?

自分の頭の中では対象者の全体像を理解していても、いざ、カンファレンスになると、何をどう伝えればよいか悩むことはありませんか?

そして、本番でしどろもどろになりながら伝え、終わってみたら何を伝えたかったのかわからなかった、、、なんて事がよくあります。

カンファレンスが充実した内容になると、他職種や家族からの信頼も構築しやすくなり、在宅復帰につなげやすくなります。

それは、カンファレンスにより情報共有や生活目標の再設定がなされ、それに向かって新たにチーム医療が展開できるからです。

カンファレンスで上手く伝えられない方の共通点、それは、、、
各カンファレンスの役割や必要な情報の取捨選択ができていない事にあります。

カンファレンスに苦手意識を持つようになると

カンファレンスに苦手意識を持つようになると、自信を持てなくなります。

すると常に不安を抱えながらカンファレンスに参加する事になるので、他職種や対象者への態度にも自信のなさが表れます。

「この方に今後必要な目標設定と達成方法は?」と聞かれた際に、黙り込んでしまうと、、、

それはもう、悪循環真っ只中です。負のループです。
抜け出し方がわからなくなります。

「何をどう伝えると在宅復帰につながる?リハビリテーション職種のためのカンファレンス攻略術」の出番です

このnoteは、各カンファレンスの役割やそれぞれに必要な情報の得方、情報の伝え方等に焦点を当てています。

在宅復帰に向けて、各時期におけるカンファレンスの特性を理解し、生活課題解決に向けた情報の共有や提供を自信を持って行えるようになる。

そのようなことを目指して作りました。

もちろん、各対象者の全体像やバックグラウンドによって特性はありますが、ベーシックな考え方ができるように内容が構成されています。

何を伝えれば良いかを理解できると、それに沿って話の内容を組み立てれば良くなるので、カンファレンスにおいて自信を持って臨めるようになります。

マガジンでは在宅復帰につなげる記事をお得に見ることができます。

マガジンでは、在宅復帰において重要な、住宅改修を成功させるコツについての記事も掲載されています。

在宅復帰を考える際には、対象者の心身機能・活動参加レベルに応じて、環境調整による代償手段も利用する事が必要になります。

マガジンを購入していただくと、在宅復帰に必要な情報が1480円で得ることができます。

少しでも皆様のお手元に渡りやすいと思われる値段設定にしました。

貴重な時間を無駄にしないために、できるだけ端的に、臨床場面に活かせるような内容にしました。

私見も含まれているため、臨床応用する場合は慎重に行ってください。
このマガジンが皆様の臨床の手助けになれば幸いです。


意外に重要なインテーク面接

インテーク面接は、回復期リハビリテーション病棟の退院に向けて、患者または家人より必要な情報を得るための面談です。

インテーク面談で聴取する主な内容としては、
・基本的情報(家族構成、介護力、住宅情報、サービス利用の有無等)
・生活情報(今までの生活)
・今後の希望(本人・家人)
などがあります。

得られた情報は、早期より質の高いリハビリ提供や、退院後の生活を見据えたリハビリ目標を共有するために利用されます。

インテーク面談はソーシャルワーカーが担う事が多いですが、リハビリスタッフも積極的に参加する事で、リハビリに必要な情報をより具体的に得られやすくなります。

インテーク面接で生活課題を把握するための必須情報収集項目

回復期リハビリテーション病棟では、退院に向けて、対象者にとって解決するべき生活課題を把握する事が何よりも重要になります。

インテーク面接は、入院の初期に行われることが多いもので、生活課題把握のための情報収集として非常に重要な位置付けとなります。

インテーク面接では、
・自宅復帰に向けて特に必要な情報
・日中の過ごし方(病前の介護は必要だったか)
・認知機能のレベル
・介護力(日中・夜間の介護力は確保できるか)
・住宅情報
などの情報を把握する事が大切です。

住宅情報については、初期から詳しい情報を得られていれば最も良いですが、最低でも持ち家か賃貸か、住宅改修の有無、使用していた福祉用具等は何かを把握する事が必要になります。

カンファレンスの種類

退院支援を進めるにあたってのカンファレンスの種類としては、主に2種類あります。

①職種間カンファレンス
②家族カンファレンス
 
各カンファレンスにおいて、役割が異なります。

各カンファレンスの役割を理解する事で、カンファレンスにおける発信内容が考えやすくなります。

各カンファレンスは、必要性がある時期に開催する事で、方向性の確認や目標の再設定、職種間でのアプローチの共有に役立つ事が多くなります。

リハビリスタッフがカンファレンスで悩むこと

今までの経験から、リハビリスタッフがカンファレンスで悩む事には共通点があります。

・他職種が参加するので緊張する
・何を報告すれば良いかわからない
・報告する内容をまとめる事が苦手
・各スタッフが報告するものの、それだけで終わる

このような悩みは、経験年数の浅いスタッフから毎年のように聞かれています。

そこで、カンファレンスの目標を整理していきます。

カンファレンスの目的の第一は、情報共有につきます。

今後の退院までの細やかな目標設定に向けて、必要な情報が共有される事で、新たな目標が設定され、病棟での生活機能向上につながる事が予測されます。

職種間カンファレンスでは何を伝える?必要な枠組みの理解

ここから先は

3,342字
この記事のみ ¥ 1,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?