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『AI』 vs 『教科書が読めない子供たち』【SELSHA通信10月号】

今年も残り2か月を切りました。あっという間に来月で我が息子も3歳になるのですが、「宇宙語」から卒業して「人間語」を話すようになった息子の姿を見て、真剣に「教育」について考え始めました今日この頃です。

平和な21世紀だったはずなのに、なぜか戦争が起きる。30年後、子供たちが迎える「未来」ってなんだろう?今、このまま何もせずに情報に流されるよりは、ちょっとアンテナを立てておくことは間違いない気がしますよね。

子供を育ている方、社会人になって間もない方、厳しい現実を直視しながら、必死で前に進もうとしている方など、ぜひこの本を読ん頂きたいです。
もしかして考え方が少し変わるかもしれません。

今回のブログではまずお勧めの1冊を簡単に紹介し、後半は先週京都石ふしぎ大発見展があったので、そこでも人気だったWhite Garden Quartzにてについて少し触れて終わりたいと思いますので、10分ほどお付き合い頂けたら幸いです。

ではまずは書籍から参ります。

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みなさん、AIに夢を見すぎているんじゃないでしょうか?
AIでなんでも出来ると思いこみすぎでは?
ちょっと目を覚ましましょう!

といったような内容を本書の前半部分で書かれています。

AIの限界値を本当に知っている著者、新井紀子氏 が書いたこの本は
「ビジネス書大賞2019」大賞 を受賞し、28万部を突破しています。
私は去年からこの本が気になっていたので、読書リストに入れていたのですが、最近AR、VRなどのことを調べていたので、周辺情報としてこの本を手にしてみました。

目次
第1章 MARCHに合格――AIはライバル  
第2章 桜散る――シンギュラリティはSF
第3章 教科書が読めない――全国読解力調査 
第4章 最悪のシナリオ

第1章と2章について、私たちがAIに対するイメージが覆すような説明や調査内容が盛り込まれています。ひとことで言うと、AIが人間を超えるようシンギュラリティは無いと断言されています。なぜAIは人間を超えられないのかについて、「東ロボくん」プロジェクトでのご経験を踏まえて、本書の6割を占める第1章と第2章で語っています。ここで「東ロボくん」を初めて知った方に補足説明です。

「東ロボくん」とは
日本の国立情報学研究所が中心となって2011年から行われているプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」において研究・開発が進められている人工知能の名称。東大合格を目指す「東ロボくん」として代ゼミ模試や進研模試などを受け続けることは2016年で終了したものの、個々の開発者による個々のアルゴリズムの開発は継続しており、また東ロボくんプロジェクトで得られた成果はその後のAI開発や教育政策に役立てられている。

このプロジェクトから得た結果として、ロボット(AI)が東大受験をして合格するのには、現状『国語』と『英語』の点数において不足ということでした。どうやらその壁(偏差値)を越えられなかったようですね。著者の主張として、AIは結局 ”計算器”なので、「意味」を理解できないのです。

どういうことかというと、例えば息子が玩具を遊んでいると突然『おしっこ !!』と言うんですね。 そうすると、親は子供がおしっこしたいと分かるので、すぐにオマルを持ってくるのですが、それは”おしっこ”という単語を聞いた時、同時に「意味」も分かっているからです。

さて、ここまでが前提知識です (笑)

もう一度本のタイトルをもう一度見て頂きたい。『AI  vs 子供』 となっています。しかも「教科書が読めない子供」。

東ロボくんプロジェクトから分かった事実は、AIは英語と国語が苦手ということ。物事の前後関係を読み解いて全体として理解するということが苦手です。つまり「読解力」は人間に敵わないのです。ある意味、人間にのみ許された究極な能力は「想像力(創造力)」と言いますが「読解力」と言いかえても過言ではありません。

な、の、に!!!

今、日本の中学生と高校生の読解力は危機的な状態だそうです。どのくらい危ないかというと、教科書の記述を正確に読めない!

これがどういう未来を暗示しているのでしょうか・・・
ぜひ想像してみて下さい。また、子供たちだけでなく大人も読解力が著しく低下していると話題ですね。

AIが労働市場に次々と導入され、あらゆるデーターが比較され、あらゆる人が商品の最安値に瞬時にアクセスできる。
つまり店舗にいる”人間” = ”コスト”でしかないわけです。

もうデパートの催事やミネラルショーに立つのにも、
ますます人間だからやれることを考えないといけませんね。

AIによって仕事が奪われた人は低賃金労働者になるというのが第四章の最悪のシナリオです。

【未来予想】
企業が人材不足で頭を抱えているのに社会では失業者があふれている

ここまで読んで胃が痛くなった方、本当にごめんなさい。
本の紹介はここまでにしておきます。実際私も本書に掲載している例題(RST)を解いてみたのですが・・・いっぱい間違えてしまいました(^^;)

基礎的読解力調査(RST)を実施して得たデータを元に書いた本書ですが、
「どうやって読解力が身に着きますか?」ということを知りたい方はぜひ本を買って読んでみて下さい(^^)/
びっくりするような答えがあります。

誤解のないように補足しておきますが「読解力を磨いてAI時代に備えて下さい」という単純な主張をしているではありません。

ちなみに、RSTはインターネットで申し込んで、代々木ゼミナール受けれます。それと、本当のAIについて知りたいという方はぜひ「人工知能は人間を超えるか」という松尾先生が書いた本を読んでみて下さい。ちょっと難しいですが(笑)

いずれにしても、著者が描き出したもうすぐそこにある未来に、私達はどう対処していくべきか?真剣に考えないといけないです。特に子供を持っている親はなおさらのことだと思います。正解はないと思いますが、とにかくアンテナを立てて行動してみることが本当に大事です。

先日、ちょうど掲載した我が家の子育て基本方針です。
ご興味ある方はぜひ音声配信聞いてみてください。(^-^)

ここから石の話、となるところですが、ちょうど先週末は京都石ふしぎ大発見展(鉱物や天然石を売る関西最大級のイベント)に出展していましたので、感想も踏まえながら SELSHA の顔にもなっている『ホワイトガーデンクォーツ』をご紹介しようと思います。

まずは京都ショーでは多くの方がSELSHAに立ち寄ってくださいました、本当にありがとうございました。
実ははまだ2回目の京都出展なのですが、一般の方よりもすでに SELSHA を知ってきてくださったお客様が9割をしてめていて、手に取って頂く石はSELSHAの顔ともいうべく作家さん達にも大人気な「ホワイトガーデンクォーツ」や「貫入水晶」(クォーツインクォーツ)が多かったです。
とても嬉しく思います(^-^)

White Garden Quartz は水晶の中に白いインクルージョンが入っているものです。鑑別の結果ほとんどが白雲母、石灰、や小さな空気の層でキラキラ見えるようですが、白ければ他の鉱物だったとしても同じ名前で呼ばれています。よくよく考えると白い庭!?と思うかもしれませんが、これはおそらく一般的なGarden Quartz (主にグリーンや黄色や橙赤など) と同じような見た目で白いから"ホワイト"なGarden Quartz となってしまったんじゃないかと推測しています(^-^)

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それでもマイカ(白雲母)インクォーツと呼ぶと大きな白雲母を内包している場合を指すので、流通名のまま『ホワイトガーデンクォーツ』と呼ぶようにしています。

秋ごろからSELSHAではホワイトガーデンクォーツのお問い合わせが増えるんですよ(笑) やっぱり雪っぽいですよね。

実は仕入初めた当初は本当に1ピースずつのセレクションだったので、クォリティーにこだわると納得のものはそう多くはなく、この石自体がマーケットでも少ないので、妻がジュエリーに使って即完売して終わり。石屋さんでも、ジュエリーブランドでもこの石を扱っている人は見たことがありませんでした。(きっとどこかにはいたと思いますが・・・)

ジュエリーの方で本当にお問い合わせ、店舗さんからのリクエストが多く、結果マーケットで買い付けるだけでは足りないので、今では信頼できる加工屋さんに毎回発注して作ってもらっています。それでも使えないものがありますし、実際皆さんにお届けするまでけっこう時間かかっていますが、ここ数年で使ってくださる作家さんも増えて本当に嬉しいです。

ブログの更新がちょっと遅れてしまったので、先週オンライン販売だったガーデン達はほぼ完売してしまっていますが、最近オリジナルで作っているおにぎりカット 🍙 が残っています。ご興味があれば覗いてみて下さい ♪ 

売れ線はスノードムのようなまんまるラウンドや鉄板のオーバルですが、このおにぎりちゃんもじわじわ人気が出てきています。目新しいものを探しているデザイナーさんがまず最初に目をつけてくれますよねー。
以前買ったもので指輪になったものを京都ショーでも見せてくださった方がいましたが、とても素敵でした!その他はインスタで検索すると見つけることができます。

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今回の京都イベントも一瞬で終わったような気がいます。京都とえば2019年に私は茶道の修行で訪れてからその魅力にはまり、毎年数回は京都へ行っています。

よく京都の人はプライドが高いと言いますが、伝統文化を受け継いでいくにはプライドが無ければできないと思いますし、目利きができる前には「本物志向」でなけらばなりません。というわけで、石ふしぎ大発見の話ではなく、知恩院にあるとても美味しい豆腐のお店を見つけましたのでシェアしたいと思います(笑) 

皆さん、ここ知っています? 
<連月茶や>

あまりにも豆腐料理が美味しかったので、料理の写真を撮るのを忘れてしまいました。(お腹が空いていたせいもあります)なので、ネットから写真を拝借しました ↓↓ まったく同じコースを頂きました(^-^)

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連月茶やの由来の大田垣蓮月という知恩院山内華頂宮譜代の息女として育ち、歌人、陶芸家として名を馳せた人物から来ています。豆腐が大好物で「おかべとお野菜さえあれば何も要らぬ」という言葉を残したほどだった。
店主曰くお豆腐は白川の“山崎豆腐店”、湯葉は清水五条坂の“ゆば泉”から毎朝仕入れているだそうです。

もし近く行くことがあれば,ぜひここの豆腐料理を召し上がってみて下さい。
冬になると湯豆腐をたべたくなりますよね。https://www.selshastone.com/categories/3706153

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
(^-^)ご感想やご意見があればお気軽にメールやDM下さい。

それではまた来月にお会いしましょうー


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