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情報満載のギフテッド/2e子育てブログ。

もしかして息子はギフテッドではないか、と初めて脳裏に浮かんだ2013年5月、”ギフテッド” と日本語で検索しても情報はほとんど出てきませんでした。当時はWikipediaも今のように詳細には書かれていませんでしたし、ギフテッドの概要を紹介する記事も数えるほど……そしてギフテッドの子育てブログも、じつはすでにいくつかあったようなのですが、なぜか私の検索にはまったく引っかかってきませんでした。

そんなときにアメリカでギフテッド/2eの子育てをされ、又、現地の豊富なリソースで熱心に勉強されていたあーちゃんママさんという方のブログを見つけたのですが、その “超個人的な子育てブログ” の域を超えた情報量や専門的な知識、見解は、まさに私が欲していた知識&情報の宝でありました。驚嘆、感激、興奮しながら夢中で記事を読みこんでいったのを昨日のことのように覚えています。

2014年の夏を過ぎた頃からギフテッド情報が突然日本語でも増えてきましたが、それでもあーちゃんママさんのブログの情報量や、一歩踏み込んだ専門知識を発信しているウェブサイトやブログは見当たりませんでした。ギフテッドもしくは2eの研究を紹介されている記事や、その子育てに奮闘されている方々のブログも多くありましたが、その二つの要素を一つにした日本語でのブログというのはやはり希少で、2019年現在でも価値の高いものだと私は思っています。

実際のところ、これから新しくギフテッドを研究しようとされている日本人研究者のなかには、あーちゃんママさんのブログを参考にされたり、ブログのなかで幾度となく紹介されているアメリカの研究機関をたどっていかれたりした方々もいます。私もあーちゃんママさんのブログを原点に、いろいろ調べ、ギフテッド教育を学ぶならやはりUConn!とアメリカの大学院まで突っ走っていったうちの1人です。

そのようなわけで、私がギフテッドやらギフテッド教育に関して情報を発信するとき、あーちゃんママさんの存在&感謝なくしては語れないことから、(子育てブログのほうでは頻繁にご登場いただいていますが)、今回こちらでも改めて紹介したいと思いました。

以下があーちゃんママさんの子育てブログのリンク(時系列)です。
あーちゃんはmath kid (エレメンタリースクール時代)
あーちゃんは数学のギフテッド (ミドルスクール時代)
The Curious Life of ∫ (ハイスクール時代)
Carpe Diem (現在)

そして以下のリンクが、これまでのブログ内でのギフテッド情報の抜選集です。
アメリカのギフテッド&2e情報

あーちゃんママさんもブログ内の随所で何度も強調されておられますが、息子さんのあーちゃんはとくに数学に特化したacademically/intellectually giftedであり、ブログはアメリカでのあーちゃんという2eの子の個人的な子育て記録であること、又、あーちゃんママさんは、あーちゃんがギフテッドの代表だとおっしゃられているのでは決してないことを誤解されないでいただければ、そして参考にできる部分だけ参考にしていただければ、と私からも切にお願いしたく思います。

ギフテッドも十人十色で、あーちゃんのように知的に非常に優れている子もいれば、芸術、運動、リーダーシップなどに秀でている子もいますし、一つの分野で突出している子もいれば、すべての分野において超人のようにできる子(well-rounded)もいます。目に見えて凸凹している子もいれば、凸凹の凸しかないような子もいますし、内向的な子もいれば、外向的で誰とでも仲良くなれる子もいます。一般の学校教育が合わずに潰されてしまう子もいれば、学校生活を謳歌して才能をどんどん伸ばしていく子もいます。知的障害以外の何らかの困難をあわせ持つ子(twice-exceptional/2e)もいれば、診断される障害/困難がない子もいます。

誰一人同じ子なんていないように、ギフテッドも誰一人同じではない、ということを前提に、ギフテッドの子育ての世界に興味ある方、もしくはアメリカにおけるギフテッド事情全般や研究論文など英文献に興味ある方は、あーちゃんママさんのブログをぜひとも訪れてみてください。

蛇足ながら、我が家の場合、息子が偶然にも内向的で、強烈ではあっても基本穏やかな性格であることや、最近までは(数学ではないですが)とくに理系分野のみにしか関心を示さなかったこと、そして同じく幼少からアメリカの教育を受けていることから、あーちゃんママさんが発信されるギフテッド情報のみならず、アメリカのギフテッド教育事情においても物凄く参考にさせていただきました。とくに当時は “アメリカでのギフテッドのホームスクーリング事情” に通じている知人友人など誰一人いなかったので、個人的にもとんでもなくお世話になっています。

息子の子育てを通してさまざまな出会いがありますが、あーちゃんママさんとの出会いはなかでも強烈でありました。子育て方針を改めて確立させるためにアメリカでアセスメントを受け、専門家にギフテッド認定してもらったのと同時に今後の教育方針についてもアドバイスを受けましたが、あーちゃんママさんとの出会いがなければ、日本在住者なのにそんなことが実際にできるんだということを思いつくこともありませんでした。又、Johns Hopkins University のタレントサーチ、Center for Talented Youth(CTY)に挑戦することも、あーちゃんママさんのブログから思い立ち、相談させていただきました。いくら高IQで、正式にギフテッド認定されても、アメリカでは学力優秀でなければギフテッドプログラムには入れないのだ、ということを散々痛感させられたのもちょうどその頃です。

今では私の大切な友人のひとりでもあるあーちゃんママさんですが、あーちゃんが大学に進学されてからはギフテッド情報を発信することから少し遠ざかっておられます。十何年ものあいだ息をつく間もなく我が子の子育て/教育に合う道を精力的に開拓され続けてこられたのですから、お疲れになられるのは当然でありましょう。ゆっくり過ごされてほしいですし、貴重な情報や子育て記録を残してくださっていることに感謝しかありません。


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