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『わが子がギフティッドかもしれないと思ったら』の すすめ。

すでに関心のある皆さんの多くが手にされていると思いますが、翻訳チェックのボランティアをさせていただいたアメリカのギフテッドのソーシャル&エモーショナル(心理面)における研究の第一人者 Dr. James T. Webb らの著書 A Parent’s Guide to Gifted Children の邦訳書『わが子がギフティッドかもしれないと思ったら』が、昨年12月24日、春秋社さんより発売されました。監訳者は北大路書房さんより出版された『ギフティッドその誤診と重複診断』の本と同じく上越教育大学の角谷詩織先生です。

2018年12月、『ギフティッドその誤診と重複診断』の翻訳チェックが終わった翌月から こちらのチェックに入り始めたのを昨日のことのように覚えています。春学期に履修するUConnのコースが大変であること、そしてホームスクール中*の息子のプロジェクト活動とソーシャル&エモーショナル・ニーズを満たすための東京滞在や米大学受験の準備等があり、スケジュール的に非常に厳しいと思いつつも、もともと「翻訳できたらいいのになぁ」と思っていた本でしたので、これはUConnを休学してでもお手伝いしたい!と無理を覚悟して臨んだのでした。

ただ、やはりさすがに無謀かも、、、という理性がどこかに残っていまして、信頼のおける友人に共同作業をお願いしたわけですが、結果、私が担当する分の章幾つかまで友人にお願いすることとなってしまい、今でも感謝と反省しかありません。気合いだけで無謀に動く私と変わらず友達でいてくれる友人がいる幸運を、この翻訳ボランティアで強く痛感した次第です。

『わが子がギフティッドかもしれないと思ったら』は、アメリカでもギフテッドの子育てバイブルとして広く愛読されています。私自身はお馴染みあーちゃんママさんのブログからこの本の存在を知りました。原題が “親のためのガイド” というだけあって、優しく&易しく、親に寄り添って書かれているのが特徴です。原著の英語も比較的易しいですから、気力お時間あれば原著に挑戦し、その口調/文体から Dr. Webb のあたたかさに直に触れてみるのもおすすめです。

ギフテッド研究が始まったばかりの日本で ギフテッドや2eを育てている家族の多くは、我が子のギフテッドネスを理解する相談の場や 適した教育プログラムを探しまわり、連日心身消耗していると言っても過言ではありません。この『わが子がギフティッドかもしれないと思ったら』が、『ギフティッドその誤診と重複診断』と共に、そんな家族の助け&支えとなりますように。

又、孤立してしまいがちな家族を知る方々(親族や知人友人)や、心理、教育に従事する関係者の方々の目にも、この2冊がとまりますように。

(注:友人も私も100%ボランティアです。Dr. Webbらの素晴らしい著書x2の邦訳書を、一親として、純粋な気持ちでおすすめしています)

(ホームスクール中*:息子はアメリカの私立オンラインスクールで学んでいましたが、たとえ地域ごとに集まりがあったりしても、基本は自宅学習ということで、広い意味でホームスクールもしくはオルタナティブ教育と呼んでいます)


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