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妙高トレイル48㎞

6/25(土)に開かれた妙高トレイルランニングレースに参加してきました。
48キロは未知の距離、かつトレイルコースという消費が激しいコース。
さらにgoo天気だと、長野県は最高気温35.9度の快晴。スタート前から暑くて、ザックを背負ったら汗が噴き出る感じ。

https://weather.goo.ne.jp/past/610/

練習状況について。登山はしていたが、ランニングはせいぜい30分程度。ロードを走ると膝が痛くなるので、走る練習はしていなかった。それでもゴールまで動き続けられた

参加するきっかけは、6/4(土)に飯縄山→瑪瑙山の縦走をして、トレランレースに巻き込まれたこと。参加者の一定数は、登りはおろか平坦な道でも歩いていると発見!「これは私でも行ける」と、参加を決意した。

容易したのは、下記の装備
①ザック:Rush5R
②補給:500mlペットボトル3つ。ピットインジェル8つ。アミノ酸サプリ6本。粉末ポカリ1つ。粉末アミノ酸飲料1つ。
③防寒着(雨具):バーサライトジャケット
④光源:モンベルのヘッドライト
⑤補助道具:矯正タイツ
その他:シャツ、帽子、パンツ

この日の目標は、完走。制限時間10時間なので、1キロ12分で刻めば制限時間を守れる。平地なら遅くとも1キロ10分で歩けるので、まあ大丈夫だろうと皮算用。

戦術としては、①足への負担をさけるためロードは歩く、②登りは歩く、③膝痛リタイアを避けるため暑くてもタイツは脱がない、④可能な限りやわらかい地面を踏む、だった。③は熱中症のリスクを上げるが、水を飲み続ければ大丈夫と判断した

レースが始まって、第1エイドまでは下りがメイン。走れるだろうと思っていたら、3キロ地点で思い知る。
     ……まったく走れない……
息は上がるし、足は動かない。ザックから補給するのも慣れない(ぶっつけ本番の投入で、トレランザック初めて……)
どうしようもなく歩き続けて、次々抜かされるのを呆然と眺めた。

http://www.nature-scene.net/myoko/coursemap/myoko_map.pdf

第1エイドで、ボトルの水を頭からひっかける。補給された塩タブレットを2つ口に含んで、第2エイドを目指す。
めちゃくちゃな標高を登る。なかでも凶悪なのが「モンスターヒル」で、這いつくばるようにして登った。途中には足がつって伸ばしてる人が数人いた。

急激な登りで大量にポカリを飲み続けた。しかし一向に楽にならない。ジェルを飲んでも同じ。暑さで脳がやられそうになり、気づく。お腹がたぷたぷしている!
水を飲んでも吸収していなかったらしい。。。それでも水を飲むしかないので飲み続ける。しかし吸収されないので、足取りはどんどん重くなる。1.5リットルの水のうち、0.9リットルを消費した。残りは600なので、慎重に飲まないといけない。。。ほとんど気絶しながら歩いていた。

つり橋までの下り区間にさしかかった。その橋の直前で、わきに小川が流れていた。地面に膝をつき、ペットボトルを川に差し入れ、帽子を外して冷たい水を頭からぶっかけた。首筋や腕、足、背中、お腹にもぶっかける。ようやくひと息ついて、川の水を300mlほど流しこんだ。生き返った。

それを超えると、第2エイドまでは遠くないのでゆっくり歩いた。そのエイドには、水道水をかぶれる場所があった。全身に勢いよく水をかけた。声が出るほど冷たかった。エイドのタブレットやサイダー、バナナを食べまくった。たっぷり15分くらいかけて、熱中症になりかけた身体を日陰で休めた。

この時点までは、笹ヶ峰牧場を一周して第3エイドで止めようと思っていた。なぜなら、第3エイドから第4エイドまでは18キロもあったからだ。熱中症気味で、この高温下でたどりつける気がしなかった。

笹ヶ峰を一周するコースに足を踏み出したが、まだ疲労が残っていて走れなかった。リタイアかなと思いながら我慢して歩いていると、下りはなんとか走れるようになってきた。ゆっくり下りを走っているうち、前の人を抜かし始めた。自信が出てきた。下りなら負けてない……!

自信とは大きいもので、熱中症気味で諦めかけた心に張り合いを生んだ。だいたい同じペースの人を見つけ、下りで抜き、平地で抜かされることを繰り返した。いつのまにかお腹のたぷたぷ感も消えていた。そうしているうち、笹ヶ峰牧場を一周し第3エイドについた。このときには、第4エイドまでの18キロを突破できるとの確信が生まれていた。

第3エイドでは、15分くらいを使って、水をかぶって十分以上に補給した。片手に500mlのペットボトルを追加して、水を2リットル携えて出発した。下りは走れるようになっており、気持ちよく走れていた。レースを半分すぎていたが、開始時点よりも楽に動けていた。

それ以降は淡々と進んだ。手元の時計と残距離を見返して、適切なペースを刻んだ。ふともも前面の痛みと、足の指(親指と小指)の痛みを我慢しながら動いた。急な下りは身体を斜めにして降りて、傷んでいない筋肉を使った。緩い下りは、ふとももの内側を使うようにした。

太陽が雲に隠れ、気温も下がったことも幸いした。危なげなく第4エイドに到達し、ゴールまでたどりついた。最終ゴールの人から11番目だったが、満足だった。

次の目標は100キロレースのゴールだ。
今回の課題は大きく3つ。①靴があっていない。終了後2日たって、黒爪が3つ。痛みが残っている爪は2つある。この対策を取る必要がある。②左足の筋力が足りない。今回はタイツの補助があって動き続けられたが、明白な左右差はゆがみを生んで、超長距離には耐えられない。③長距離を走る練習が足りない。今回の中盤以降の身体を再現する方法を見つける。

100キロ超えのレースは参加条件も厳しいので、一つひとつ解消していきます

あとブヨにかまれて、すごく腫れてつらい。。。いつ治るのかな。。。

サポート金額よりも、サポートメッセージがありがたいんだと気づきました。 読んでいただいて、ありがとうございました。