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「不快さに慣れる」無意識の檻:WiFi更新

WiFi環境をVRチャット向けに整えた。Kindleのダウンロードが2秒で終わるようになった。快適になってはじめて、通信速度の遅さが不快だったことに気づいた。不快さを感じないように自分に言い聞かせていた。

自宅を5G環境に

いま情報現実(VR)に取り組む準備をしている。VRでの生「ヴァーチャル・リビング」を、まじめに構築する最後の機会だ。

背景には、VRの空間のコミケ、「ヴァーチャル・マーケット」3が想定外に参加者を集めたことがある。内実を探ってみたら、VR空間で生きている人たちがいた。先端に追いつくべく、コミュニティに入った。

VRチャット・コミュニティに入って、「どんな環境を整えればいいですか?」と聞いた。彼らはゲーミングPCのスペックや必要なアプリ、界隈の中心人物を丁寧に教えてくれただけではなく、「WiFi環境も大事になるね」とも言ってくれた。

何もわからないので素直に従った。10年前から使っているバッファローをやめ、おすすめされたTP‐LINK製のものにした。

5G回線を使っている。通信速度が7倍に伸びた。以前は40Mbpsだったのが、300Mbpsを超えるようになった。まだゲーミングPCが届いておらず、WiFi子機をUSB3.0にさしていないため、この程度に収まっている。本来なら1000ほどは出るはずだ。

Kindleでのダウンロード速度が目に見えて速くなった。以前は20秒ほどかかっていたが、現在は2秒を切っている。

「なんて快適なんだ!」

不快さに慣れる無意識

以前の速度でも、とくに不満をもっていなかった。マンガなら、数秒たてば「読み始める」ボタンをクリックして読み進められた。書籍でも、10秒ほどで読み始められた。実用上、問題なかった。少し待つだけだ。大丈夫だ。いつのまにかそう思っていた。

しかし新たなWiFiでは、ダウンロードを開始した瞬間から読み始められる。数秒後には全体をダウンロードし終わっている。体験した瞬間、「いままではなんて不快だったのだろう!」と驚いた。

快適になってはじめて、これまでの不快さに気づいた。つまり、不快さに慣れていたということだ。不快だったはずなのに、不快と感じないようにして、これでいいんだと生きていた。

枠が外れてようやく、そのことに気づいた。見えない不快さは、ほかの部分でもたくさんあるはずだ。快適な世界を体験すると気づく。だから自分の枠を広げるためには、体験が大事なのかもしれない。

サポート金額よりも、サポートメッセージがありがたいんだと気づきました。 読んでいただいて、ありがとうございました。