ニコウエ(Grand Family Orchestra)

ちょっとダメになりそうな、あるいはダメになったグズグズな感じを描くのが本当に上手だなって。最近はこちらをリピートしています。

「叶わぬ恋」ってドラマチックで絵になるものが多いんですが、叶わない度が高ければ高いほど物語として描きやすいと思うんです。

例えば不倫。不倫かな?って思われる歌ってありますよね。ユニコーンのMaybe Bule、globeのCan't stop fall in love。昔、カラオケでCan't stop fall in loveを歌って、間奏の時に「これって不倫の歌…なんですよ」と女友達が意味ありげに妻帯者に話しかけていたことを思い出します。意味なく激しくタンバリンを叩いてやれば良かった。

ま、わかりやすく燃えますよね不倫は。会いたいけど会えない、切ない、辛い。みたいなね。

ニコウエ

「年齢が2つ上の恋人」というだけなのにそこはかとなく漂うだダメになりそう(なった)感。年が2つ上な位なんてことないじゃん、って思うのですが、確かに19才あたりは2こ上は大人に見えたかも。19才と21才という設定もいいですね。

17才と19才はちょっとどうなの?公に言っていいいのか?条例的な意味合いで心配になりますし、18才と20才はなんか爽やか。偶数って割り切れる感じがスカッと爽やかですよね。溌剌としてそうでダメになりそうな感じがない。やっぱりこの19才と21才っていうのがグズグズ感にぴったりです。

でも実際2つ上って恋愛においてそこまで絵にならない。だって、カラオケでニコウエを歌って「私たち…2つ違いね」と意味深に囁いたところで「あ、そうなんですね!先輩ですね」なんて爽やかに返ってきて終了だな。なんて。そこをこれだけドラマに仕立て上げるというのがすごいなと思います。でも納得しちゃう。19と21の時ってこうだったなと。

”加減を知り得た「好き」で充たす”のも”おもちゃの気分を知った”のも21才の女の子には難しいんじゃないかな。”毛布のかわり”になるような恋愛なんて、背伸びして無理してそれらしくふるまっているだけじゃないかな。

その辺をわかっているからこその”タイムマシンに乗っていこう”なのか、無邪気に彼女と同じ目線にたちたいが故の”タイムマシン”なのか、多分前者だよねって思わせる終わり方が優しい。


あんまり、「あの日に戻りたい」とは思わない方なんですがこの歌を聞くとと、いうかGrand Family Orchestraをきくと、1才でもいいから若返りたいなって思っちゃいます(笑)

年かな。


来年またなにかやれたらいいな