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相談もアドバイスもしないけど親友

昨日は友人と観劇に行き、その後ゆっくり食事をしながらお喋りした。

学生時代からの友人で、30年以上の付き合いになるけれど、私が気楽に話せる数少ない友人の一人。

近況報告を聞いて、笑い、感想を言い、今度は自分が話す。
そんな会話が心地よかった。

確認し合ったことはないけれど、私たちはお互いを親友だと思っていると思う。

でも、よくある親友どうしのように相談し合ったり、アドバイスをし合ったりすることは殆どない。

二人とも迷っても人に相談せずに、自分ひとりで決めて行動してしまうタイプなのかもしれない。

もちろん仕事であれば勝手に判断せず、相談してから進めるようにしているけれど、プライベートでは昔から誰かに相談するのが苦手だ。

反対意見を言われたり、こうしたほうがいいとアドバイスされたりすると、それに従わなければならないと感じてしまうから、なにも相談せず自分で決めた通りにやってから、事後報告をすることが多い。

あとは、なんとなく自分の相談事で相手の時間を奪うのが申し訳ないという気持ちもあって。

最近は人から「行動力がある」と言われることが増えたけど、たいてい「こうしたよ」と結果から報告しているから、そう言われてしまうのかもしれない。

昨日会った友人は、私にアドバイスを求めてこないし、相談もしてこないけど、お互いそういうのが苦手だからこそ、ただ近況を報告し合って感想を言い合う関係が楽なのだと思う。

友だちにも色々な付き合い方があるけれど、相手が話を聞いてくれ、笑ってくれ、自分の日常を報告してくれるだけで安心できるなら、そういう関係も素敵だと思う。

私があまり人に相談しないのは、幼いころから親に話した気持ちを否定されることが多かったからかもしれない。

否定されると、だんだん自分の考えがおかしいのでは?と考えるようになり、人前で話せなくなる。

それが安心して話せる相手であっても、やっぱり話すのが恥ずかしいと思ってしまったり。

だから、私は人に「どうしたらいいと思う?」とか「私はこうしたいんだけど、それでいいと思う?」とか相談することが少ない。

毎日、仕事のこと、子どものこと、お金のこと、そりゃあ悩みは尽きないけれど、友人には行動したあとで報告して、その過程ではこんなふうに悩んでいたんだよと初めて話す。

悩んでいるときに相談し合うのが親友では?と言われそうな気もするけど、お互いがそういう関係を望まないのであれば、そんな親友の形もあっていいよね。

昨日会った親友とは会話が途切れなくて、あっという間に時間が過ぎてしまった。

相談もアドバイスもしなくても、長く続いてきたこの関係を今後も大切にしていきたい。

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