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【気づき】Vol.1270(2011年12月27日発行のブログより)

千田語録1冊目。

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かんき出版の長男18刷・19.5万部突破!!
 
昨年末に出たベストセラー長財布が20万部だから、たいしたものだね。

かんき出版が必死でやってくれたおかげ。

⼀部書店でフライングテスト販売の暴れん坊三男が、
正式発売前にもかかわらず2刷・25,000部突破︕︕

⼿のかかりそうな三男がこれから楽しみだ。

おかげさまです。
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ちょうど昨年の今頃書店に並べられていた僕の11冊目の本。

『20代の辞書』が⼀番好きだという別の3人から手紙とメールが届いた。

「私は千田さんの本の中でこの本が一番好きです」

「この本には千田さんの執念のようなものを感じます」

「この本には千田さんの特徴が圧縮されています」

ありがとう。

最近売れている本をきっかけに、 2年前3年前の本を読んでくれて、
それに対する感想が増えてきた。

思い返せば、本書が千田語録本のスタートだった。

これには担当編集者も誇りを持ってくれている。

出版社にとってはこの本はかなりの挑戦だったはず。

その勇気に僕は今でも敬意を払うべきだと思っている。

いきなり右ページに3行語録で左ページに300文字程度の解説。

「そんな本ありえない」

「⽂字数が少ないなんて卑怯だ」

「これで売れなかったらただの恥さらしだ」

という批判が聞こえてきそうだった。

「あんなの卑怯だ」

そう言われることが、
すべての業種業界におけるビジネスモデルの成功パターンだった。

企業コンサルティングを通して僕が学んだ重要なことのうちの1つだ。

「歩いていけば1週間かかるのに新幹線で2時間半で到着するなんて卑怯だ」

すべては「卑怯だ」と言われるところからスタートする。

「卑怯だ」から進化は始まる。

「卑怯だ」と言っていた連中は、
「卑怯だ」と言われていた人に養ってもらうことになる。

いつの時代も傍観者は挑戦者に卑しくも養ってもらうと
相場は決まっている。

これが世の中の縮図なのだ。

僕の身近には姉妹編ともいうべき『20代の哲学』を読んで、
本当に転職してしまった人もいたくらいだ。

1冊の本が人生を変えるきっかけになったんだね。

うれしい。

僕自身もそうだったから。

編集者の背中を押すことができた本は増刷がかかりやすい。

その会社の社風も1冊の本をきっかけに変わってしまうこともある。

執筆って面白い。

最近インタビューを受けた編集者から、

「これからは文字数が少ない本が売れると思ったんですが・・・」

「参考にして作ってみたらからきし売れなくてへへへ・・・」

と言われたことがある。

実際そんな本はたくさん出されている。

売れている本と売れていない本の違いが見極められていないんだね。

短く言い切ってもいい本は、
その著者が300ページの緻密な報告書を作成できることが条件だ。

サラリーマン時代の僕はプロジェクト終盤は2日間貫徹でメンバーに
つきっきりで、ミーティングルームで300ページ10万文字の報告書を
作成し続けてきた。

著者・編集・校正すべてをこなした。

フラフラになったメンバーが担当ごとに交代制でプロジェクトルームに
入ってきた。

第2章顧客分析はO君、

第5章財務分析はK君、

第7章市場分析はM君・・・てな感じでね。

単に短いのがいいのであれば、
落選する圧倒的多数のセンスのかけらもない俳句や短歌と同じだ。

誰もが松尾芭蕉や石川啄⽊になれるわけではない。

追伸.

どうせなら、 1000年後も残る仕事をしよう。

...千田琢哉(2011年12月27日発行の次代創造館ブログより)

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