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【気づき】Vol.1111(2011年7月18日発行のブログより)

わが命つきるとも。

1966年英国映画。

トマス・モアといえば⻄欧では信念の象徴。

信念というのは人間にとって極めて誇り高きもの。

欧米では真面目な議論の中では、

「私の信念」

という言葉が頻繁に出てくる。

その信念を生涯貫いた法律家トマス・モアの生涯を描いた映画だ。

彼はオックスフォード大学、リンカーン法曹院で学び、
その申し分ないキャリアと人格から官僚の頂点まで上り詰め、
国王のヘンリー8世からも⼀目置かれていた、
エリート中のエリートだった。

ところが、子宝に恵まれなかった、
ヘンリー8世の離婚問題をめぐって信念を曲げないことから、
最終的には斬⾸刑になってしまうんだね。

当時のイギリスはローマ・カトリックでローマ教皇から、
離婚は断固認めないと裁断を下されていた。

トマス・モアは国王といえども、
法を自分の都合で捻じ曲げることは許されない、と主張し続けたんだね。

死を覚悟できている人間というのは強い。

もちろん、死を覚悟していても怖いものはある。

それは、自分が愛している人が先に死ぬのを見ることだ。

これは、つらい。

反逆罪によってロンドン塔に幽閉されてしまった中で、
家族に説得されるためにわずかな時間を与えられた面会シーンがある。

普通は泣き崩れて簡単に自分の信念なんてぶっ飛んでいくよ。

この時トマス・モアはもちろん家族の説得に信念を曲げることはない。

家族もそれは瞬時に悟る。

それどころかトマス・モアは妻の手作りのカスタードと服装を褒め、
海外に逃げるようにと家族の心配をするんだね。

これで最後という時に。

死を覚悟していたんだ。

法曹界・政界・学界・財界でこのような骨太エリートが一人ずついたら、
日本や世界も変わるんだね。

時間を経れば真実というのはいつも明らかになる。

これからリーダーを目指す人は、この原点を忘れてはいけないと思うな。

追伸.

ちょっとうれしかったのは、僕の好きなオーソン・ウェルズが、
宗教界の実力者ウルジー枢機卿役を演じていたこと。

枢機卿すうききょうというのは、教皇の次の職位で実質No.2だね。

とても味のある表情をしていた。

追伸の追伸.

今月第⼀号の新刊(2011年7月に発売済み)

『仕事で悩んでいるあなたへ 経営コンサルタントから50の回答』

予定より早く印刷完了との連絡あり。

早ければ今週中にも書店に陳列開始。

「視点」

「能⼒」

「⼈間関係」

「経営」

「転機」

の5章⽴て255ページの禅問答のような本。

きこ書房からの3冊⽬。

本1冊世に出すのは、複数のプロたちが関わるプロジェクト。

3冊仕事ができるということは、 3プロジェクト。

1プロジェクトだと点。

2プロジェクトだと線。

3プロジェクトだと⾯。

無限の広がりは3プロジェクトから。

  ...千田琢哉(2011年7月18日発行の次代創造館ブログより)

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