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そして『29歳のクリスマス』最終回~「自分の幸せ」とは一体何だろう?~

クリスマス時期に終了するように放送タイミングを狙っていたんですねー。以前にも書いた『29歳のクリスマス』。つい先日最終回を迎えました。

細かいことはうろ覚えだったので、こんな最終回だったかとうんうん頷きながら観てました。若かりし頃の自分を懐かしく想い出したり、登場人物たちそれぞれの未来の決断を見届けた後も、このドラマの余韻にまだまだ浸っている感じがします。

結局のところ、新谷はあれだけ振り回された香奈とくっつき。

新谷の子供を身籠った彩は、新谷にその真実を告げないままシングル・マザーの道を選び。

典子は、与えられた試練を恐らくはクリアできないであろう裕之との結婚が実現しないことは分かっていながらも待つと心に決め、新たなお店の店長の仕事を引き受けることを選び。

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単純に考えれば、新谷以外は幸せになれなかったのかも?と言えますが、彩は家庭に恵まれなかった自分が、世界で一番優しいと思える新谷の子供を産んで母として育てることが何よりの幸せだと言い。

典子も、漠然と結婚に憧れていて、アパレル関係の仕事に戻ることに固執していた自分自身のこだわりを捨て、今自分が居る、その場所で頑張る自分のことが好きだと言い。

CMのタイミングでいつも流れるメッセージが秀逸なわけですが、最終回の最後に流れた言葉が心に沁みました。

「今、ここにいる自分が好き
 だから、私は、世界で一番幸福
 絶対に! 絶対に!!」

最終回タイトル「誰のものでもない、私の人生」と呼応するかのようなこの言葉。自分の人生、自分で決めた道ならそれがベスト!それが幸せ!もちろんそうですよねー。

私自身に問いかけてみました。
「今の自分が好きですか?」

私は「Yes」と即答できない・・・かも。なぜならこれまでの人生、思い描いてきた理想の自分像ではない面もあるからです。

でも、少なくとも人生のいくつかの岐路に立った時、どちらに進むかを決めてきたのは他の誰でもない自分自身であり、その決断で不幸のどん底に落ちたことがあったか?と言われれば、そういうこともなく、それなりにその時々満足した道を歩んできたようにも思います。

だから、きっと私は「今、ここにいる私が好き」と言い切れるだけの勇気がないだけであって、十分幸せではあるんだと思います。

彩のお腹の子供のことを内緒にしたまま旅立つ新谷に向かって典子が、
「今の自分が好き?」と聞くと、
「今までの人生で今が一番好きだ!」と満面の笑顔で答える新谷。

これこれ!少なくともこう言える自分の人生でありたいと、そう心から思える素敵な最終回でした。

リアルで観た頃と、酸いも甘いも少しは嚙み分けてきた今の自分が観た感じ方は恐らく違うものがたくさんあったし、ブルーレイにしっかり焼いたので、また数年後に観てみたいと思います。

素晴らしいドラマをありがとう!

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