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背中を押す言葉

珍しく朝方に文章を書き始めたが、結局夜中になって、もう2日経っている…
まだ書けていない…

8月に入ったけど、日差しも差し込まず、また台風が近づいているから風があって過ごしやすい。
変わらず夜半の風は心地よい。
何も考えずに目を閉じると、木々の揺れている音や、どこからともなく低いゴーという音が混じって、静まり返った夜に世界だけが動いている気がしてくる。

明け方、テレビの前で寝落ちしていた体を起こして、tha BOSS(THA BLUE HERB) special「IN THE NAME OF HIPHOP」を見ていた。
札幌を中心として活躍しているHIPHOPのアーティストで、その半生を振り返り、今そして未来について語るインタビュー番組だった。
僕はこの人の言葉に何度も救われてきた。

元々HIPHOPを聞くことはなかったが、友人と弟から同時期に勧められたのが視聴するきっかけだった。
これまで何となく聞いたことがあるHIPHOPとは全然違って、孤独の中で突き進む事を体現し、深く抉るような音と言葉が、心に突き刺さる。
少しチャラついた人が聞けば耳が痛く、むしゃくしゃするかもしれない。
でも本気でぶつかってくる音楽だから、身体の芯に響く。
作り出す音楽は唯一無二でHIPHOPの枠を超えて、自分たちの音楽になっている。
僕はこういう人を本当の意味でアーティストというのではないかと思う。

年月を重ねてリリースされ続けるアルバムは毎度新鮮で、自らをさらけ出し、そこに優しさと柔らかさが加わり、聞く人の背中を押し、一緒に走ってくれる。
もちろん本人たちの姿勢があっての話である。
だから多くの根強いファンが日本中にいる。
僕も心を掴まれた一人である。

好きな曲をあげると

孤憤
路上
TENDERLY
未来は俺等の手の中
THE WAY HOPE GOES
今日無事

この辺りを繰り返し聞くことが多かった。
他にも共作だと

野良犬
あかり from HERE
Candle Chant

この辺りも何度も聞いていた。

20代で「未来は俺等の手の中に」を聞いたから、陰鬱とした日々を挫けそうになりながらも歩いてこれた。
30代で「TENDERLY」を聞いたから、物事の真理を立ち止まって考えるようになった。
40台で「今日無事」を聞いて日々としてではなく、何気ない1日の有難さを見つめることができた。

もともと一般からはズレた考え方をしているし、口下手だったから自分の考えを人に伝えるのも不得意で、理解してもらえないと諦めていた。
でもBOSSの言葉を繰り返し聞き続けて、1人じゃないと思えた。
本当に感謝しかない。

全然やっている事も、レベルも違うのは解っている。
だからおこがましいのだけど、先輩が走ってくれているから自分も走れる。
勝手にそう思っている。

いつか会えたらとかは思わない。
ただ存在してくれているだけでありがたい。
そんな会うことがないであろう憧れの人が自分には何人かいる。
そう思うと自分は幸せなのかもしれない。

ありがとうございます。
自分も頑張ります。
これからも宜しくお願い致します。

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