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繰り返すほど味わい深くなるもの

日曜の午前にDMの返信と、動画の再編集を済ませ、窓を開けたら鳩の鳴き声が聞こえた。
「ポーポーポポー。ポーポーポポー。」
調べるとキジバト(ヤマバト)らしい。
普段何気なくやり過ごすことも、なかなか調べる事がない。
今思うと冬に鳴き声を聞くことがない。
これも春の訪れなのかなと思いながら、今週のエッセイを書かなければとノートパソコンに向かっています。
 
先週の終わりがけにアニメの話を少し出した。
アニメの名前は「CAWBOY BEBOP」である。
宇宙を舞台にした賞金稼ぎが、チグハグの仲間たちとの旅(?)をするようなお話です。
オムニバスな話がありつつも、それぞれの人生に向き合っていくような、何とも言えないおしゃれでカッコよい作品である。
無茶苦茶な説明だが、いろんな要素が含まれて僕の語彙力の限界ではここまでしか説明ができない…
 
詳しく知りたい方は、ウィキペディアで「カウボーイビバップ」で検索してし頂けれたらと思います。
あと、配信サイトにかなりの確率で出てくると思いますので、よければ是非!
 
ここから少し振り返りながら…
 
もう26年前のアニメになる。自分が高校生の時にテレビ版が放映開始され、謎に早めの打ち切りがあり(この時の最終回もカッコよかった。)、その後WOWOWの無料放送枠で全26話が放映された。
当時の社会問題に繋がる部分があったらしい。
深夜枠なら大丈夫だったかもしれないが、平日の夕方には難しかったのかもしれない…
 
 
先にも書いたがとにかくカッコよかった。
音楽もジャズがベースに使われていて、独自の世界観が作り出されていた。
作中のキャラクターのセリフもニヒルな言葉や、ブラックジョークが飛び交ったり。
今では珍しくはない大人向けのアニメになるが、その先駆けだったのではないかと思っている。
声優陣も豪華だった。山寺宏一さんはこの作品で始めて主役を演じられた。
 
でも、一部のコアなファンは生まれたけど(自分のような)、当時大きなヒットに繋がるようなことは無かったと思う。
それは一度見ただけではわからない部分があったと思う。
そこで2つに別れたのかもしれない。
残ったのは「何かわからないけど、これは凄い!」となった人達だったのかなと思う。
 
製作に関するエピソードも面白い。
「BSマンガ夜話」で紹介された話で
 
監督の渡辺信一郎さんが、「この作品には、儲かる要素がない。だから、関わった全員の、誇りになる様なプライドになる様な作品にする。」という言葉を言ったらしい。
 
また製作スタッフも個性的で、本来プロは「リスクヘッジ、きっちり、安全」で仕事をするが、この時のカウボーイビバップのスタッフはスーパーアマチュアで
 
「やりすぎ、わがまま、事故」
 
とあまり聞かないワードをモットーに仕事をされ、無駄な努力にすごいエネルギーを注いでいたらしい。
 
そんな熱意を知らずとも伝わったのか僕は見れば見るほどハマってしまい、合計で8周(第1話から26話、映画全てを1周)くらい見ていると思う。
だから大まかな流れ、内容は覚えている。(と思う…)
 
知れば知るほど味わい深いものがある。
そこには作り手の熱意があるのかもしれない。
決して大衆にウケる事はないにしても、熱烈なファンを生み、長く愛される。
 
スルメのような…と言うと製作人に失礼かもしれないが、噛めば噛むほどとは言わないが、いつ見ても古くならないし、何とも言えない味わいを感じる。
とりあえず、こんな文章で気が向いたなら見てほしいです。
そこにかっこいい男と女が生きていますので…

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